2016年10月21日金曜日

中国、フィリピン、ロシアで世界に立ち向かう---て。

中国とフィリピンがそういうなら、そうなのだろう。
 でも。
 ロシアのプーチンさんが、3カ国でどうたら—とかいう話に乗るかなぁ。

 そこはカンチガイではないのかな。
 そもそも、中国の習近平さんとロシアのプーチンさんって、仲がいい訳ではない。
 第一、プーチンさんが中国の習近平さんをバカにしている。
 危なくなれば、すぐに国を脱出しようと準備しているような国家指導者というものを、愛国者であるプーチンさんはバカにするというか、こんなやつとは仕事はできない—と高をくくっているのだ。

 だから。
 中国—ロシアという組み合わせが、そもそも、盤石なものではない。
 それは、この頃、同じような行動に出ているから、そう見えているだけだ。
 数年後に、8とかに復帰すれば、えっ、そんなことがあった? てな態度にでてくるさ。

 フィリピンの大統領は、よらば大樹の陰とか思うようだが、中国とロシアという組み合わせについてはカンチガイだし、実質、中国に事大するという決断をしたということか。

 さぁ、結果として、「吉」とでればいいのだが。

 以下、新聞から抜粋。

 中国を公式訪問したフィリピンのドゥテルテ大統領は、米国とは軍事的にも経済的にも「決別」すると発表。
 一方、中国の習近平国家主席との会談では、貿易、投資、観光、犯罪麻薬対策など13分野の2国間協定に署名。
 米国よりも中国との関係を重視する姿勢を鮮明にした。

 ドゥテルテ大統領は北京で経済界の指導者を前に講演し、「アメリカは負けた。私はあなた方の思想の流れの中に身を置くことにした」と宣言。
 「多分ロシアにも行ってプーチン大統領と会談し、中国、フィリピン、ロシアの我々3カ国は世界に立ち向かう存在だと告げる」と言い放った。

 米国と具体的にどう決別するのか、決別すればどうなるのかについては言及しなかった。

補足、感想など

 外交というものは、テーブルクロスの上では、柔和な笑顔を作り、「友好が大切」とか言い続け、テーブルクロスの下では、相手の足を思いっきり蹴飛ばしているもの---だ、

 わざわざ、売る必要もない相手に「喧嘩」を売ってどうする?
 韓国の朴大統領のようなものだな。
 日本を千年恨むとか言って、なんくせをつけて、日本を脅そうとする。
 結果として、日本にもアメリカにも見捨てられ、四面楚歌の状況だ。

 フィリピンという国が、これから繁栄していくための方向性として、「中国に事大する」という判断が正しいのか—と思わないのか。
 上でもふれた。
 ロシアは、中国と同じような行動はとらない。そりゃ、知らん顔はしないだろうが、中国と一緒になって沈んていくという判断なんて絶対にしない。

 フィリピンは、これから中国人に翻弄されるだろうな。
 それは、この大統領を選んだ、フィリピン国民が選択したことであろう。

 ただ、思うことは「自分で自分の生きる空間を狭くしてどうする?」ということだ。
 これからは、アメリカと日本が中心となって、世界を牽引していくことになる。

 大きな流れを正確に掴まずして、国を治めていくことは難しい。