2020年2月20日木曜日

文明化は善なのか—と問う民族と争うこと自体が無駄そのもの。米政府とタリバンの間で和平交渉なる


どこに核心があるのかなぁ。 
 要するに、世界に散らばる民族の「価値観」って、バラバラだということだ。
 価値観がその民族としての民族自決を促し、「民族としての個性」となっているのだ。
 アフガニスタン人のごとく、「文明化を拒否する民族」がいるのだ。

 文明化という水を飲みたくない馬を、いくら水飲み場へ連れていっても飲みはしない。
 放置するしかないのだ。
 「文明化」という「水」を飲みたくなるまで、周辺国家は放置し、見守っていればいいではないか。

 アフガニスタンという国で、タリバンという勢力が大勢を収めるなら、それは「アフガニスタン人」という民族が選択したことなのだ。民族として自決したことなのだ。
 「お前ら、貧乏だろう、俺が金を稼ぐ方法を教えてやるぞ」式の余計な介入をすまい。

 米政府とタリバンの間で、和平交渉がなりたち、米軍が一部撤退するようだ。

 以下、新聞から抜粋。

 米とタリバン、和平合意間近 月内にも署名、米軍一部撤収へ
20200219

 アフガニスタンの首都カブール北郊にあるバグラム空軍基地で演説するトランプ米大統領=2019年11月(AFP時事)
 【ワシントン時事】米国とアフガニスタンの反政府勢力タリバンは、駐留米軍撤収などを定めた和平案に近く署名する方針を固めた。
 AFP通信が18日、アフガン政府当局者やタリバン関係者の話として報じた。米軍の一部撤収やテロ攻撃の停止などを定めた内容という。
 タリバン関係者は「全ての調整は完了し、指導部も(署名に)ゴーサインを出した」と指摘。
 その上で、昨年9月にはトランプ米大統領が合意目前で和平交渉を中止したことで決裂したが、「今回は(署名が)行われる」と断言した。
 アフガン当局者も、米国とタリバンが既に一致した7日間の「暴力削減」期間中に問題が生じなければ、29日にもカタールの首都ドーハで署名式が開かれると語った。

補足、感想など

 筆者は、このタリバンとの戦闘で怪我をしたり、生命を落とす米軍の若者が可愛そうでならない。
 日本の先の大戦のごとく、自国の・自民族の名誉を守るために—というなら、己の「死」というものを受け入れることができるような気がする。

 それが。
 「文明化は善なのか」と問う民族との戦闘で、負傷したり、戦死するなんて、己の「死」を無価値にしているとしか思えない。
 アマゾンの奥地にも「文明化」を拒否する土着民がいる。
 数年前、こういう文明化を拒否する島国に、布教にいって殺害された宣教師がいたが、あれと同類としか思えない。

 要するに。
 世界は広いのだ。
 文明化を拒否する民族というものが存在するのだ。
 文明化を拒否する民族に対して、放置しておくしかない。
 文明化という「水」を飲みたくなるまで、放置し、周囲の民族はただ見守っておくしかないのだ。

 余計なことをしまい。
 その意味で。
 タリバンと米国政府は正しいし、米軍は撤退すべきだ。
 アフガニスタン人という民族は、「民族として自決」し、己の好む道を選択するだろう。