2012年9月12日水曜日

2030年代、原発稼働ゼロ---に反対する。


まず、原発ゼロありきではない。
 まず、原発に代替するエネルギー源の開発ありきだ。
 なんどでも言いたい。
 ドイツ人のような「頭デッカチ」の先の見えないスローガンをやめよ。
 理屈ばかりが先行して、実体が見えない。
 原発ゼロにするかどうかを判断するのが、2030年代頃だろうというのが本当だ。
 以下、新聞から抜粋。


 政府が14日にもまとめる「革新的エネルギー・環境戦略」の原案がわかった。
 将来の原子力発電の比率について、民主党の提言を踏まえ、「2030年代に原発稼働ゼロ社会を目指す」ことを掲げるとともに、日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の実用化を事実上、断念する方針を盛り込む方向だ。
 政府は12日、原案をもとに関係閣僚会議を開き、最終案の策定に向けた協議を行った。
 原子力協定を結ぶ米国に政府関係者を派遣し、米国の反応を見極めたうえで最終決定する。
 原案では、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、原発に依存しない社会の実現に向け、〈1〉(原発の)40年運転制限制を厳格に適用する〈2〉原子力規制委員会の安全確認を得たもののみ再稼働する〈3〉原発の新設・増設は行わない――ことを基本原則とした。
 もんじゅについては、使用済み核燃料から出る廃棄物を減らすための研究炉とした後に、廃炉とする方向で調整している。


▲感想、補足など
 どう言えば分かるのかな。
 じゃ、2030年代になった時、日本人が通常の生活をするためのエネルギー源は、原発以外のなになのか示してみよ。
 政府は答えられまい。
 原発以外のなにかだとしか言えまい。
 この答え方こそ、技術系の人間の一番嫌う言い方だ。
 こういう当てにもならない「空想のエネルギー源ができているだろう」式の発想で、日本という国単位での大きな方向性を決めることをやめよ。
 先の大戦の初期、日本が南進作戦をとった理由をもう一度考えてみよ。
 エネルギー源をどこに求めるかという問題は、国家の命運すらも左右するような重大な問題なのだ。
 なんどでも、大事なことを繰り返したい。
 まず、原発ゼロありきではない。
 まず、原発に代替するエネルギー源の開発ありきだ。
 だから、原発に代替するエネルギー源が実用化するまでは、現にある原発を稼働させ続けることが大切なのだ。
 そして、2030年頃にうまく原発に代替するエネルギー源が実用化された段階で、じゃ、原発をゼロにしようか、または更に安全な原発を開発する方向へいこうかと議論するというのが正しい原発に関する方向性であろう。
 政府の言っていることは、文字通り非科学的な「空理空論」だ。
 単なる頭デッカチ(ドイツ人のような)のヒステリックな対応だと糾弾されてしかるべきだ。