2012年9月24日月曜日

敵を知り、己を知れば------危うからず。


▲軍事衝突した場合の日中の力量の差はどの位だろう。
確かに、中国は人口として日本の10倍を越える。
しかし、争うとして、尖閣諸島付近であれば「海軍力」か。
そのあたり、火縄銃と機関銃の差ほどもあるとかいう人もいる。
さて、どうなのだろう。
以下、新聞から抜粋。

沖縄・尖閣諸島沖に中国の漁船は姿を現していない。
当局の漁業監視船が 接続水域で行ったり来たりを繰り返しているのみだ。
人民解放軍の少将が 「日本の自衛隊が来れば、中国はそれに相応する措置をとる」と海軍投入を示唆した。
また、中国メディアは「我が国の東海艦隊が多数の攻撃型原子力潜水艦を尖閣諸島海域に送った」などと報じている。
強気だが、気になる中国海軍の本当の実力を専門家に聞いた――。 
彭光謙人民解放軍少将は「両国間の限界ラインは釣魚島(魚釣島)に 武力を投じることだ。
自衛隊が釣魚島に入るなら、中国はそれに相応する措置をとる」と明言。
さらに「中国軍はすでにいつでも任務を遂行するためのあらゆる準備を整えている。
警戒が手薄で 資源も限られた日本は戦術的にはともかく、戦略的には中国の相手ではない」と海上自衛隊は格下だと宣言した。
また、香港メディアは「米偵察衛星が尖閣諸島海域の近くで中国の原潜を捕捉した」と伝え、 フリゲート艦2隻が尖閣諸島の北北西約150キロの海域にとどまっているという情報も。
いかにも中国側のヤル気ぶりを誇示している。
軍事評論家の神浦元彰氏(63)は「少将の発言は『弱い犬ほどよくほえる』ということ。
100倍以上の戦力差がありますよ」と笑い飛ばす。
大陸に位置する中国は伝統的にグラウンドパワーが強く、一方、海に囲まれた日本はシーパワーに力を入れてきた。
中国は陸戦を多く経験してきたが、海戦は少ない。
一方で海自は驚くほど技術的に進歩しているという。
「中国海軍はネット化していませんが、海自はネット化されています。飛行機で空から見ているものを、船でも見られる。
中国海軍から海自の船が見えてない段階でも、海自は空から見て、 ネットで情報共有している水上で対応できる。
これは火縄銃と機関銃で戦うようなものです」

▲補足、感想など
孫子の「敵を知り己を知れば百戦危うからず---と。
中国の少将がなにを言っても別に構わない。
それよりも、日本は中国の軍事力というものを正確に把握しておくことの大事さを思う。
記事にあるように、中国と日本の差が「火縄銃」と「機関銃」ほどの差だという人もいるようだ。
そうかもしれない。
しかし。
先の大戦の初期、対アメリカ戦・ミッドウェイでの日本の大敗は、文字通り「敵を知らなかった」「敵を知る努力をしなかった」ことによる大敗であろう。
まず、侮(あなど)ることなく敵をよく知ろうそこから、正確な判断・戦術が出てくるのだ。
中国を恐れる必要もないが、侮ってはならない。