▲日馬富士関の横綱昇進をお祝いしたい。
でも---、と筆者は思う。
身体が小さい、年齢がすでに28才、張り手などを禁じられた----など。
余り、長くはできそうもないな、と思う。
確かに過去身体の小さな横綱もいた。
しかし、長く続いた人を知らない。
昭和30年代であれば、栃錦とか若乃花とか、全体が小さかった。
もう、あの時代ではない。
また、相撲には従量制というものはない。総当りなのだ。
横綱であろうと、張り手、けたぐりなどなんでもありにしてやらないと、日馬富士があまりに不利ではないのか。
以下、新聞から抜粋。
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会は、両国国技館で
委員全員が出席して定例の会合を開き、秋場所で2場所連続全勝優勝を果たした大関・日馬富士(28)を満場一致で横綱に推薦した。
第70代横綱の誕生が事実上決定したが、その一方で張り手やけたぐりなどの 「禁止令」が出るなど品格を不安視する意見も出た。
番付編成会議と 理事会を開き、昇進を正式決定する。
日馬富士への「技量審査」はわずか16分で終了。
横審は 2場所連続で全勝優勝の力量を評価したが、一方で「品格審査」には注文をつけた。
鶴田卓彦委員長は「一人横綱で寂しいときもあった。
2人になって花が2輪咲いた。土俵が華やかになり、より熱がこもってくる」と歓迎。
ただし、大関が得意とする張り手やダメ押しなどについて質問が及ぶと 「技にはあるが、見ていて気持ちは良くない。張り手やけたぐりは使ってはいけない。禁じ手とは言わないが、自覚を促したい」と。
横綱免許状には「品格、力量抜群につき」の文言がある。
張り手を多用する日馬富士の相撲態度について 秋場所直前には審判部長が「品格」に苦言を呈し、この日の会合でも、一部委員から 「けんかみたい」との意見も出た。
沢村田之助委員は「いろいろなタイプの力士がいてこそ面白い。ただ、張り差しなんかはしない方がいい。横綱は横綱の自覚を持って張り手は慎んでほしい」と口調で指摘した。
大関昇進後の成績を不安視する声もあった。
岡本昭委員は 3場所前の夏場所が千秋楽でやっと勝ち越したことに言及。
「2場所連続優勝する前の星が悪い。 平均10勝以上挙げてきたならいいが、今後は安定感について心配している。
今まで横綱になって 1回も優勝できなかった力士もいる」と奮起を促した。
土俵の内外全てでお手本となることを求められる横綱の地位。その重みを痛感するときは遠くないはずだ。
▲補足、感想など
まぁ、横綱になれば、もう言い訳はできない。もはや、降格はないのだ。
3場所前は8勝だ。
8 → 15 → 15って。
本当に大丈夫かなぁ。
また、冒頭にふれた不安に戻る。
身体が小さくて、28才で、張り手を禁じられて----と。
う~ん。長くはできないだろうなぁ。