2018年4月22日日曜日

日本の僧侶は、結婚するのか—と外国人


▲あぁ、キリスト教のなんとか(カトリックの神父さん)は、結婚できないなぁ。
 時々、誰それを強姦したとかでニュースになることもある。

 日本の肉食妻帯は、12世紀、法然上人が弟子の親鸞聖人に妻帯を勧めたところから出発する。
 これは、仏教の日本化とも言えるし、仏教が「一つたかみに登った」とも言えると筆者は思う。

 まず、日本の僧侶が肉食妻帯することについてどう外国人が思うのかその文章と感想を。

 投稿者
 なぜ日本のお坊さんは結婚が許されているのか?

 確かにそれに関する規則などはないな。でも私は修道生活者や宗教従事者は結婚生活を伴わないほうがいいと思う。

 1868年から1912年の明治維新だね、、、政府が反仏教的な姿勢を見せていたからかな。

 「みんなが言うには、日本人のお坊さんは結婚してるってことか」「ということは、律蔵はまた導入されなかったんだ」っていってるけど(笑)比叡山や高野山に行ったことない人か?

 ↑高野山の坊さんは律蔵をまた導入したみたいだね。良かったかどうかは別として比叡山では菩薩だけの儀式を始めたのは彼らだけどさ。律蔵をまた取り入れたかは分からない。より伝統に近いかたちであるんだろうけどさ。でも律蔵なのかは知らないな。

 ↑高野山ではその習慣っていうのかな、あるのを知ってるわ。でも他のお寺で同じようにやってるのかは全然わからない。

 明治維新後、日本が海外に進出する帝国になることを決めたんだよ。そのときキリスト教などの「西洋」宗教を禁止したんだ。帝国の国家宗教として神道が認められたし日本での長い歴史のために仏教が許されたんだな。天皇への忠誠を示すために律蔵を捨てたそれからは結婚しなくてはならなくなってさ。でもこれは悪い影響を与えなかったから律蔵が復活しなかったんじゃない。

 ↑それは全く違う。律蔵は外からの圧力で消えたわけじゃない。強制的なんかじゃなかったし
明治時代の法律で認められただけだわ。

 ↑大学レベルの教科書とかで読んだことある。帝国だったときにお坊さんが強制的に結婚させられたってね。それはなかったってこと?

 ↑結婚と肉食を許可する法律が成立したよな。でもそのあとでもお坊さんがその許可の通り行動するのは禁止しようとしていたんだ。もう少ししっかりと調べてみたら見つけられると思うよ。
 だいたい修道士や修道女が嫌がっているのに、結婚させるなんて無理だろ。

 ↑その時代の社会的及び法的な圧力を甘くみてるよ。このトピックについて学術論文があるだけでも興味深いわ。とにかく、大学の歴史の授業や禅の歴史の本なんかから得た情報だからさ。

 なぜって、律蔵に則っていないからに決まってるだろ。

 明治維新の前から日本では律蔵に則ってなかったよ。

 ↑確かに、インドではそれが通じたけどな。日本ではうまく浸透しなかった。毎日の祈りの代わりにいって、毎月食糧の代わりにお金を受け取ってるんだ。経典を唱えてお金をもらってもいるしさ

 ↑実践的なもんじゃなくて、イデオロギー的なもんだよ。修道士が菩薩の戒めだけに用いるようにしてね。

 ↑なんか本当に理解ができないなどうしてお互いそうじゃないんだ。他の伝統みたいにさ。

 なんで全ての仏教僧がそもそも結婚を許されないの聞きたいだけなんだけどね。

 なぜって、性の欲求を抑えることが本当に難しいからだろうな。死後の世界にみんなを導くためにそもそも存在してるからさ。だから可能な限り純粋でなければならないんだわ。

 一般の日常的な問題にとらわれないようにするためだよ。修行僧は可能な限り修行や務めをしなくちゃならないしさ。もし子どもがいたらできないじゃん。それに欲望とかもなくすためだと思うよ。

 実際に難しいかもしれないけど、彼らは完全な仏教僧ではないんだ。この分野の特別な定義ではね。司祭のようなもんなんだよ。その間の表現が日本にはないからなぁ。

 ↑もっと正確にいうとさ。神道やキリスト教の修行僧のような違いとかだよ。でも仏教のお坊さんと仏教の僧の違いはないわ。言葉のあやのようなもんだろうけど、良くわからないな。

補足、感想など

 欧米のキリスト教に近い人達の言葉が筆者には理解できない。
 しかし、冒頭でふれた、法然と親鸞の言葉は理解できる。
 12世紀半ば、法然上人が、親鸞聖人に結婚を勧める会話をみてみよう。

 --ここから--

法然上人⑬(71才、親鸞聖人に妻帯を勧める)

法然上人は生涯、結婚もなされず、清廉潔白で一生を全うされた方であった。
しかし、その法然上人が弟子親鸞聖人にだけは違っておられた。

法然上人71歳、親鸞聖人31歳のことである。

関白九条兼実公のたっての願いということで娘玉日姫を親鸞聖人に嫁がせたいとの申し出があった。

法然上人「唐突な話だがな、
       そなた、結婚する気はないか」
親鸞聖人「は?!結婚?そ、それは・・・」
法然上人「今、関白殿がこられてな。そなたを是非、娘の婿に、と言われるのじゃ」
親鸞聖人「関白殿が・・・」
法然上人「娘御は、玉日と言われる方でなあ」
親鸞聖人「玉日様、ですか・・・」
法然上人「知っているのか」
親鸞聖人「はい。以前少し、お会いしたことが・・・」
法然上人「そうか。知っていたのか。
       それなら、話は早い。どうかな」
親鸞聖人「はい。あの玉日様ならば。
       しかし、お師匠様。
       お師匠様や、門下の皆さんに、ご迷惑がかかるのでは・・・」
法然上人「ワシはかまわん。皆の事も、案ずることはなかろう。
       そなたに、その覚悟さえあれば」
親鸞聖人「ならば、喜んで、お受け致します」
法然上人「よいか、親鸞。弥陀の本願には、
       出家も、在家も、差別はないが、天台や真言などの、聖道自力の仏教では、肉食妻帯は、
       固く禁じられているのは、承知の通りじゃ。
       彼らや、そして世間から、どんな非難攻撃の嵐が起きるか、わからぬぞ」
親鸞聖人「はい。それは、覚悟しております。
       すべての人が、ありのままの姿で救われるのが、真実の仏法であることを、分かっていただく       御縁になれば。
       親鸞、決して厭いは致しません」
法然上人「その覚悟、忘れるでないぞ」
親鸞聖人「はい」

 --ここまで--

 上の会話での「すべての人が、ありのままの姿で救われるのが、真実の仏法であというところだ。
 冒頭でふれた。
 日本の仏教は、これによって、「一つ高みに登った」と思える。

 上の外国人からの書き込みに日本人も書き込んでいる。それをみてみよう。

 --ここから--

*日本教徒仏教派だから日本人は戒律が嫌い。だからイスラム教がちっとも浸透しなかった。
まあ、悪く言えば御都合主義、日本の仏教は仏教でないから、とも言える外部から取り入れても、都合の悪い事は変えてしまうんだよ。

*浄土真宗なんかは、半僧半俗。そもそも親鸞自体、比叡山で学んだものの天台宗の正式の学僧じゃないし。

13世紀浄土真宗の開祖、親鸞の一大決心で始まったんだと思うんだが。

*我が家は菩提寺にお墓のある曹洞宗つまり禅宗だから肉や魚はいただいたものしか基本食べない。自分で買うなんて仏教やご先祖を侮辱するから。

*宗教なんて人間が快適に生活していけるように変えていくのが吉。なんのこだわりもねえ。

*人の道生物の道から外れて子孫を残さない奴が何か偉そうな事を言っても、意味が無い。
完全に世界から隔離環境に居続けるのなら問題無いがインドの山奥だとか、チベットの山奥だとか。

*大乗仏教は在家仏教だからな。一般の生活をしながらいかに仏教的生活をしていくかも重要
出家して俗世を捨てるだけが仏教ではないという考え方。要は戒律を守らならければならないという考えも囚われていて解脱の邪魔をする。

*要は仏教の教えをきっちり守った方が効率的に解脱や悟りの境地に達するかもしれないが
そういう守らなければとかいう思いに囚われたりすることは最も悟りから遠い行為で、ある意味もっと自由なんだ。

*浄土真宗中興の祖の蓮如上人とか子だくさんだしなあ。浄土真宗の葬式行くと、必ずあの人作の「白骨」を聞く程には日本の仏教に影響与えてるし。

*仏教学を大学と大学院で修めた知識ですが、江戸時代まで僧が女性に接するのは、非僧非俗の浄土真宗以外では、女犯として禁じられていました。ただ、チベット密教の影響を受けた日本の密教系では、江戸時代から護摩を焚いての乱交などが実際に解脱の手段ともされていました。
しかし明治政府の富国強兵政策で、明治5年頃かな、人口を増やすため?、太政官布告で「自今僧侶肉食妻帯畜髪等可為勝手事」(今からは僧侶の肉食・妻帯・蓄髪は勝手してよい)と、僧侶の「肉食妻帯」を認めたことに始まります。実態はすでにそうなっていたようですが、これ幸いとばかり、それを取り入れて今も守っていると言うことでしょうか?

*「産めや増やせよ地に満ちよ」の宗教で結婚を認められていないほうが不思議。神様との約束破るのが聖職者の仕事か?って思うよ

*てかそもそも何で「宗教関係者は結婚出来ない」なんて観念を押し付けるの?何でもカトリックに合わせろっておかしくないか?

*人並みの生活をおくることを許されない人の説法とか聞いても意味なさそう。人として生きることの業を知っているからこそ、人の人生を見送ることが出来る。

*悪人正機戒律が弛い方が世間に受けやすい裏で性犯罪してるとこより良いと思うけどな。浄土真宗は葬儀も安くていいよね。

*こちらは逆に、なんで僧侶が結婚できない宗教があるのかって思うよね。神様の言葉を一番理解している筈の聖職者に子をなさせないのは緩やかな神の消滅を望んてるの?

*欲にまみれることと欲を否定しないことは全然違う酒を飲むことと酒に呑まれることを一緒くたにするようなものだよく言うだろう?結婚して子供を持って一人前だと結婚もせず、子供も持ってない奴が偉そうに説法しても鼻で笑われるだけ

*普通の男からしたら性欲我慢できる奴は精神障害者かインポだしなそもそも仏陀は我慢するだけの苦行主義者嫌いだろ。ただのドMと変わらん修行する(または不幸な)私→他の人と違う→俺SUGEEEEEEは勘違いだからやめろと言ってる。

*真宗は諸派に分かれてる。単独宗派では曹洞宗が日本最大の仏教宗派で間違いない。

*宗教は現実にあわせて作り変えていくもの。開祖なんて大体頭おかしいだけなんだから。

*日本人は神道の価値観に合わないものを拒絶する。仏教も神道化して戒律を取っ払った。神道は最強の「宗教」だと思う。

*宗教は人を幸せにする道具でしかない 結婚して幸せならそれを実践してそれを説くのも宗教家の役目だろ

*プロテスタントの牧師さんは結婚可能だが、カトリックの神父さんは結婚ダメとかみたいなもんだろ。宗派によって違う。

*先祖を大事にする習慣も「日本教」で(中国伝来か?)本来の仏教とは無関係だったような…。

 --ここまで--

 日本人の宗教観のようなものがでていて、欧米のキリスト教徒?とはちょいと違う反応だと思える。