2018年4月13日金曜日

韓国から河野外相が手ぶらで帰国したと


核心は、「手ぶら」で—というところにある。
 なにも持って帰るものがなかった—ということを皮肉っているということだ。

 まぁ、持って帰るものがなかった---同時に韓国へなにも渡さなかったということでもある。
 日韓通貨スワップがどうたらとか、蒸し返したい捏造慰安婦がどうたら—言いかける韓国側に、なにも言質を与えなかったという意味でもあろうな。

 日本の外相として正しい判断だし、正しい行動だと思える。

 以下、新聞から抜粋。

 南北・米朝の首脳会談を前に、1011日に韓国を訪れた日本の河野太郎外相は、結果的に韓国政府との立場の違いを確認しただけで、何の成果も得られず「手ぶら」で帰国。
 河野外相は、ソウルで文在寅大統領、康京和外交部長官と会談し、北朝鮮問題をめぐる韓日の連携を確認した。
 しかし、朝日新聞は「両国は北朝鮮問題での連携は確認したものの、対話を重視したい韓国と、圧力強最大化を主張する日本との路線の相違が表面化した」と指摘。

 また、日本が韓半島(朝鮮半島)問題で蚊帳の外に置かれている状況で、一歩でも足を踏み入れようと持ち出した「日本人拉致問題」についても、韓日の温度差が浮き彫りになった。
 河野外相は康京和長官と文大統領に対し、拉致問題を南北首脳会談の議題にするよう要請したが、韓国側は確約しなかった。
 もちろん北朝鮮による日本人拉致問題は必ず解決すべき問題だが、「日本が韓半島問題での孤立を避けるために無理やり拉致問題を押し込んできた」との分析も無視できない。

 11日に行われた韓日外相会談で、河野外相は「北朝鮮が対話に応じたということだけで見返りを与えるべきではない」と述べ、圧力をかけ続ける必要性を強調。
 会談後、日本政府の関係者は記者団に対し「北朝鮮が完全で検証可能、不可逆的な方法で核・ミサイルの放棄を実現するまで最大限の圧力を維持することで一致した」と説明した。
 ただし朝日新聞は、韓国外交部の関係者の話として、康長官が「北朝鮮は対話の間は挑発しないと公言。
 対話のモメンタム(勢い)を持続するのが非核化問題においては重要だ」と答えたと報じた。
 圧力一辺倒の日本に韓国は同調しないという姿勢を明確にした。

 安倍政権にとって最重要課題である拉致問題でも意見の相違を埋めることはできなかった。
 河野外相は「南北首脳会談で拉致問題を必ず扱ってほしい」と要請したが、康長官は「現段階でどんな問題を議題にするかは分からない」と述べ、拉致問題を扱うことを確約しなかった。
 文大統領も河野外相との会談で「拉致問題を含め、日朝の懸案の解決と関係改善に持続的に協力していこう」と述べるにとどめた。

 河野外相が韓国を訪れたのは昨年8月の外相就任後初めて。
 韓半島問題から日本が外されていることから、何としてでも加わろうと急きょ訪韓したわけだが、河野氏は「独島(竹島)」と「慰安婦」問題について主張することも忘れなかった。
 河野外相は韓国の国会議員団が独島訪問を計画していることについて康長官に抗議するとともに、訪問の中止を求めた。
 これに対し康長官は、独島に関する日本のいかなる主張も受け入れられないとする韓国政府の立場を伝えた。

 さらに河野外相は、旧日本軍の慰安婦被害者に関する2015年の韓日合意についても、韓国側の履行を要請。
 これに対し康長官は韓国政府の立場を説明したという。慰安婦合意の再交渉は求めないが、日本政府の誠意ある謝罪を期待するというのが韓国政府の立場だ。
 このように河野外相は初の訪韓で、韓日間の「立場の相違とすれ違い」を確認した格好だが、外相会談後には記者団に対し「両国関係に困難な問題があるのは事実だが、だからといって関係が深まらないということはない」と述べた。
 また、南北・米朝の首脳会談を控え「引き続き日米韓3か国で緊密に連携していきたい」と語った。

 一方、両外相は会談で、今年10月に韓日パートナーシップ宣言20周年を迎えることから、両国関係の発展のために局長級協議を始めることで一致したという。
 これについて朝日新聞は、両国の懸案の解決策が見えないとして、韓日関係が改善基調に入れるのか不透明だとの見方を示した。

キム・ヘギョン記者
NEWSIS/朝鮮日報

補足、感想など

 そもそも、日本が韓国をまともに相手にしているものか。
 拉致問題は、アメリカと北朝鮮の間で解決するしかない---
 河野外相は、まぁ、言っとかなくては—てな感じで、付け足しで言っているだけだ。

 早い話。
 ▲日韓合意を守れよ。
 ▲慰安婦なんぞ、知らん。
 ▲日韓通貨スワップなんぞ、知らん。
 ▲つけたしで北の金委員長に会うなら、拉致被害者のことが言えるなら言えよ。

 てな、ことを言ったということだろうな。