▲まったく、その通りだ。
機械である以上、様々なことが起こる。
100%、事故を起こさない-と言い切ることはできない。
で。
ここからが、進路が2つに別れる。
あ、事故を起こさない—と言い切れない以上、機械を動かさない。
い、事故を完全の防ぐことはできない。しかし、技術者は叡智と工夫と熱意で、無事故に近づける。それを信頼して、機械を動かす。
どうだろうか。
原発の再稼働をどうするか—という問題であるし、また、例えば、自動車事故の後、再度、車に乗るかどうか—というような問題でもある。
車に乗らないと仕事ができない-という人は、より慎重となって自動車に乗るようになるだろう。
原発はどうか。
まず、日本の原発再稼働を考える上で、最低知っておくべきことを列挙しよう。
あ、どこからエネルギーを確保するか—ということは、日本の国レベルで考えること。また、そのことは日本という国の命運を左右するほどのことだということ。
い、エネルギーを他国に頼るということはできない。韓国から、ロシアから電力をひっぱってくるということは、基本的にはありえない。国の安全が脅かされるからだ。
う、日常の生活を維持するためには、ある絶対量のエンルギーが必要だということ。そして、通常の生活を維持しなければ、次の「原発に代替しうるエネルギー源」を見つけ、実用化するという作業も困難となるということ。
え、現在時点で、原発に代替するエネルギー源は見つかっていない。仮に、代替するエネルギー源がみつかっても、実用化するまでにはもう、数十年という月日が必要だということ。
だから、この数十年ばどうしても、原発を再稼働させて、エネルギーを確保するしか手段がない—ということなのだ。
以下、新聞から抜粋。
アメリカ原子力規制委員会のトップとして、東京電力福島第一原子力発電所の
事故対応に当たったグレゴリー・ヤツコ氏が、インタビューに応じ、「原発事故を完全に防ぐことはできない」としたうえで、
「運転再開は世論の支持を得られなければ正当化できない」と述べました。
▲補足、感想など
冒頭でふれた。
これは、もう、技術者達の叡智と熱意を信頼してあげるしかない。
何重もの防止策をとっても、数パーセントの「不足な・不確実な部分」がでてくる。
技術者は、この「不足な部分」を、自らの叡智と熱意で、100パーセントに近づけるべく努力する—というしかない。
どうか、日本の技術者達を信頼してあげて欲しい。
記事に書いてある「世論の支持」とは、つまるところ、日本の原発技術者達への信頼ということだ。
何度でも繰り返したい。
どうか、日本の原発技術者達を「信頼」してあげて頂きたい。