2014年3月23日日曜日

橋下さんは蟻のごとく歩め。

15年後の日本の政治を占ったとき、橋下さんはおそらく首相にかなり近いポストにいるであろう。
 だから。
 今は、なにはともあれ、実績を積み重ねる「時」なのだ。

 今回の大阪市長選は、低調なものに終始してしまった。
 まぁ、はっきり言えば「橋下さんの焦りすぎ」であろう。

 いくら構想が他のプランより頭一つ抜けたものだとしても、そこにたどり着くまでが簡単である筈があるまい。
 一気に---という接近が無理なのだ。

 今は、「蟻のごとく」歩め。
 実績を積み重ねよ。

 他者を説得するためには、「構想」だけではだめなのだ。
 実績を一つづつ積み重ね、なし得た「実績」を踏み台して、さらに高みに—ということなのだ。

 地道さに耐えよ。
 「蟻」であることに耐えよ。

 以下、新聞から抜粋。

 まずは橋下前市長。某日、街頭演説会場となった市内のスーパー前に行くと、黒山の人だかりだ。

 盛り上がりの要因は、パネル説明作戦。今回は対立候補にケンカを売って論戦を挑み、 選挙そのものを劇場化するというお得意の技も使えない。

 そこで橋下陣営が用意したのが、大阪都構想の区割り案やコスト削減額を記した巨大パネル。
 それを指し棒を使って、次々と聴衆に説明していく。
 みっちり1時間半の説明が終わると、今度は質疑応答タイム。マイクを聴衆にまわし、細かな質問も受けつける。
 まるで出前授業のようなパフォーマンスが新鮮に映ったのか、聴衆の反応は上々。

 「府と市の統合による行政コストの削減で、20年後の平成45年(2033年)には1375億円もの余剰金が出る」 との橋下氏の説明には、こんな賛辞も。

 「そんなにムダが省けて財政が潤うのなら、ぜひやってみてほしい」(60代女性)
 「橋下さんが辞めたら、都構想はどうなるの? ずっと市長を続けてほしい」(70代女性)


▲補足、感想など

 もう、橋下さんの当確がでたようだ。

 冒頭で、15年先の日本の政治を占った。
 こうして、比較的若い頃に、「首相候補」だとか言われた人は、殆どが頓挫している。
 加藤元幹事長もそうだった。
 45才くらいで、防衛庁長官となったのだったかな。当時から「首相候補」と言われた。

 でも、中国にとりこまれ、中国への日本からのoda の3割くらいをキックバックさせていた—とかのウワサがあった。
 まぁ、そんなことや、持ち前の「勘の鈍さ」で、自滅してしまった。

 橋下さんという人と、加藤元幹事長との違いは、おそらく「心の奥底に隠し持った怨念」というものの「差」だ。

 なんともしれぬ「怨念」というものが、橋下さんの行動の「起爆剤」となっているのだ。<このあたり、田中角栄さんによく似ている>
 でも。
 それは、良い方にも、マイナスの方にも発現する。

 今回の辞任 → 選挙 というのは、焦りすぎというより、この「怨念」というもののマイナスの発現であったかもしれないな。

 でも。
 この「怨念」がある限り、加藤元幹事長の「轍」は踏むまい。

 大事なことを繰り返したい。

 今は、実績を積み重ねるタイミングなのだ。
 地道さに耐えよ。
 蟻のごとく歩むことに耐えよ。