▲15年後の日本の政治を占ったとき、橋下さんはおそらく首相にかなり近いポストにいるであろう。
だから。
今は、なにはともあれ、実績を積み重ねる「時」なのだ。
今回の大阪市長選は、低調なものに終始してしまった。
まぁ、はっきり言えば「橋下さんの焦りすぎ」であろう。
いくら構想が他のプランより頭一つ抜けたものだとしても、そこにたどり着くまでが簡単である筈があるまい。
一気に---という接近が無理なのだ。
今は、「蟻のごとく」歩め。
実績を積み重ねよ。
他者を説得するためには、「構想」だけではだめなのだ。
実績を一つづつ積み重ね、なし得た「実績」を踏み台して、さらに高みに—ということなのだ。
地道さに耐えよ。
「蟻」であることに耐えよ。
以下、新聞から抜粋。
まずは橋下前市長。某日、街頭演説会場となった市内のスーパー前に行くと、黒山の人だかりだ。
盛り上がりの要因は、パネル説明作戦。今回は対立候補にケンカを売って論戦を挑み、
選挙そのものを劇場化するというお得意の技も使えない。
そこで橋下陣営が用意したのが、大阪都構想の区割り案やコスト削減額を記した巨大パネル。
それを指し棒を使って、次々と聴衆に説明していく。
みっちり1時間半の説明が終わると、今度は質疑応答タイム。マイクを聴衆にまわし、細かな質問も受けつける。
まるで出前授業のようなパフォーマンスが新鮮に映ったのか、聴衆の反応は上々。
「府と市の統合による行政コストの削減で、20年後の平成45年(2033年)には1375億円もの余剰金が出る」
との橋下氏の説明には、こんな賛辞も。
「そんなにムダが省けて財政が潤うのなら、ぜひやってみてほしい」(60代女性)
「橋下さんが辞めたら、都構想はどうなるの? ずっと市長を続けてほしい」(70代女性)
▲補足、感想など
もう、橋下さんの当確がでたようだ。
冒頭で、15年先の日本の政治を占った。
こうして、比較的若い頃に、「首相候補」だとか言われた人は、殆どが頓挫している。
加藤元幹事長もそうだった。
45才くらいで、防衛庁長官となったのだったかな。当時から「首相候補」と言われた。
でも、中国にとりこまれ、中国への日本からのoda
の3割くらいをキックバックさせていた—とかのウワサがあった。
まぁ、そんなことや、持ち前の「勘の鈍さ」で、自滅してしまった。
橋下さんという人と、加藤元幹事長との違いは、おそらく「心の奥底に隠し持った怨念」というものの「差」だ。
なんともしれぬ「怨念」というものが、橋下さんの行動の「起爆剤」となっているのだ。<このあたり、田中角栄さんによく似ている>
でも。
それは、良い方にも、マイナスの方にも発現する。
今回の辞任 → 選挙 というのは、焦りすぎというより、この「怨念」というもののマイナスの発現であったかもしれないな。
でも。
この「怨念」がある限り、加藤元幹事長の「轍」は踏むまい。
大事なことを繰り返したい。
今は、実績を積み重ねるタイミングなのだ。
地道さに耐えよ。
蟻のごとく歩むことに耐えよ。