2014年3月24日月曜日

橋下さんを与野党から批判—とさ。

与野党から批判—か。
 でも。
 こんなことで橋下さんはめげないよ。

 もう、何年前か。
 最初に大阪市長選にでたとき、新聞などでどう報じられた忘れてしまったのか。
 ちょいと、その頃の記事を転記してみようか。

--ここから--

 橋下府知事の記事が相次いでいる。

 大阪府の橋下徹知事に逆風が吹き始めたのか。
 橋下知事について「ウソを平気で言う」といった厳しい関係者証言などが並ぶ雑誌記事が相次いでいる。
 府知事選と大阪市長選のダブル選の投開票日は、あと1か月後の20111127日だ。
 選挙戦への影響はあるのだろうか。

 「大阪では売れ切れ店続出」
 橋下知事は市長選へ転じ、現職の平松邦夫市長と対決する。
 知事選は、橋下知事後継候補の松井一郎府議と倉田薫・池田市長との争いが軸になる構図が固まっている。

 そんな中、「新潮4511月号は、「『最も危険な政治家』橋下徹研究」と題して30ページの特集記事を載せた。
 記事のテーマは橋下知事の心理分析や出自、政策(大阪都構想)批判など。
 いずれも橋下知事に対し、厳しい視線が感じられる内容となっている。

 筆者のひとりは、ノンフィクション作家のu氏。
 この本について文芸春秋は「路地(被差別部落)をその出身者である著者が訪ね歩く」と紹介しているが、今回もu氏は橋下知事にかかわる場所や人を訪ね歩き、側面について報告している。

 別の筆者である作家のn氏の記事では、「高校生のころを最もよく知る先生」が語った内容として、「嘘を平気で言う。バレても恥じない」「彼を評価する先生は、まずいないのではないか」と。
 また、橋下氏による激しい誇張は、豹変することや煙にまく「予兆にみえる」との分析も。

 「新潮45」は大阪では売れ切れ店が続出。
 大手書店の支店に聞いてみると、「売り切れで今、追加発注中」「一度売り切れて、本日追加入荷しました」といった反応。
 週刊新潮と週刊文春も、橋下知事の生い立ちや親族などに関する記事を載せ、店頭に並んだ。
 週刊新潮は8ページも割いている。

 「メディアの姿勢に疑問」の反発も週刊新潮の記事は、先に発売された「新潮45」を踏まえた内容で、週刊文春の記事も、橋下知事について、「変節と裏切り」が「人間性を探る上で欠かせないキーワードだ」と指摘。
 橋下氏に対し厳しいスタンスの内容となっている。

 選挙を直前に控えた時期のこうした記事に対し、橋下知事側ではどう捉えているのだろうか。
 「議論していない」、「本人から特に対応の指示はきていない」とのことだった。
 統一地方選で、大阪維新の会が、大阪市議選とならんで力を注いだ市議選の舞台だった堺市の市議に記事のダブル選への影響を聞いてみた。

 自民党の市議は、「記事は読みましたが、橋下知事の人気は、別のところにある」として、「影響は少ない」とみている。
 逆風にはならないとの見立てだ。

 維新の会の市議は、「影響はないと思う」と話した。
 政策を主体に訴えており、有権者に政策を判断してもらうものだからだという。
 ただ、選挙直前の時期にこうした政策に関係しない部分に力点を置いた記事が続くことに対しては、「メディアの姿勢に疑問を感じる」としている。

--ここまで--

 この問題の核心はなにか。

 それは、大阪というところは、「おこぼれ頂戴」ではダメだということだ。
 アベノミクスのおこぼれを、東京オリンピックのおこぼれを—てな発想ではダメだということだ。

 大阪なりの独自の提案というか独自性がなくして、どうして「東京に対抗できるのか」--ということだ。
 それは、確かに橋下さんの「都構想」なるものがうまくいくかどうかは分からない。
 でも、座して衰退を横目で睨むよりも、「独自性で打ってでたい」。

 生きるということは、そういうものではないのか。

 以下、新聞から抜粋。

 ★再選果たした橋下氏に与野党から批判
 与野党は、投票率が過去最低だったことなどに触れ、市長選で再選を果たした橋下徹氏の対応を批判。
 大阪都構想に反対する自民、民主、共産各党や公明党は対抗馬擁立を見送り 「独り相撲は関心を呼ばない」と冷ややかだった。

 自民党の河村建夫選対委員長は「都構想に市民から信任を得られたのか、極めて疑問だ。
 起死回生のための選挙だとしたら、思惑通りにいかないのではないか」と指摘。
 公明党幹部は「多額の選挙費用を掛けて何を問いたかったのか。橋下氏が自らのプレゼンスを高める目的の選挙に市民はへきえきとしている」と強調。

 民主党の幹事長は 「市民にとって最後まで選挙の意味が分かりにくかった。有権者の判断を厳粛に受け止め、市政に取り組んでほしい」と注文。
 みんなの党の代表は「受けを狙った政治が飽きられてしまったのではないか」と、政治手法に疑問を投げ掛けた。

 共産党の書記局長は「進めようとしている都構想は 市民から見放されつつあることがはっきりした」との談話を出した。
 社民党の党首は「多額の税金を使って選挙を行うこと自体が論外だった」と非難した。


▲補足、感想など

 核心はなにか。
 それは、どうすれば「大阪という日本では第2の都市を人が集まり活性化できるか」ということであろう。

 だから。
 都構想を批判し、橋下さんを批判するのはいいさ。

 ならば、自民党等の野党は、上の「大阪をどう活性化させるか」という問いにどう答えるのか。
 今のままの形で十分だ—と答えるのか。
 または、「都構想」に競合できるだけの「案」をもっているのか。

 まず、それに答えてみよ。
 今の、現状のままで、大阪を活性化できる—と答えるのならば、それはそれで「一つの回答」であろう。
 橋下さんを批判するのならば、そう答えてみよ。

 おそらく、自民党も民主党もその他の党も答えられまい。ただ黙ってしまうだけであろう。

 本質的な問題はそこだ。
 橋下さんを批判するのならば、
 現状のままのシステムで十分だ、このシステムの延長上に「大阪の活性化がある」と答えよ。

 そういう答え方が、大阪の政治家として忸怩たるものであるのならば、「都構想」に十分に対抗できるだけの「案」を提示してみよ。
 それもできなくて、なにが批判だ。
 単に、「ケチをつけているだけはないか」

 「批判」—などと烏滸がましい。
 単に、都構想に「ケチをつけているだけだ」と言え。