2015年10月11日日曜日

ドイツの脱原発。

ドイツの原発事情について、どうもなぁという記事があった。
 これって、なんだろうなぁ。

 原発を廃止する方向を指し示しているのか。
 なんのために?
 日本の力を削ぐために?

 よくわからないが、うさんくさい記事ではある。

 以下、新聞から抜粋。

 福島第一原発の事故のあと、原発を縮小し、再生可能エネルギーなどにシフトする国が相次いでいる。
 ドイツでは、2014年に再エネで総電力消費の約27%をまかなった。
 これはガスや石炭など他の燃料を上回って、 再エネが初めて最大の電力源になったことも示している。

 ところが日本では「ドイツの脱原発政策は失敗した」かのような情報が氾濫している。
 「ドイツは、原発大国フランスから電力を輸入している」という誤解
 よく言われる批判に「ドイツは原発を減らしているが、フランスから原発の電気を輸入している」というものがある。

 しかし実際にドイツの電力の輸出入を見てみると、輸入量より圧倒的に輸出量が多く、他国の電力に頼る必要はまったくない。
 一方のフランスは、ドイツとの関係では純輸入国。むしろフランスの方が、ドイツの電気に頼る状態になっている。

 ドイツがフランスから電力を輸入しているように見える背景には、フランスが発電した電気を、 ドイツを経由してイタリアやスイスなどに売っているという事実がある。
 これはEU間で電力を融通しているためだ。

 単なる通り道として、ドイツの送電網が使用されている。
 そのことをもってドイツの脱原発政策を叩くというのは事実誤認か、 そうでなければ意図的なバッシングにすぎない。
 ※ドイツは2014年で35.7テラワット時の輸出超過になっている。

 また、フランスはドイツに7.3テラワット時の電力を輸出しているが、 一方で13.2テラワット時の電力をドイツから輸入している。

 ドイツ人には理解できない、日本のリクス感覚の甘さ
 「日本ではかなり事実がゆがめられて伝えられていると感じます。
 ドイツでエネルギー専門家に話をききましたが、 『脱原発が失敗だった』と考えている人は誰もいませんでした」。
 そう語るのは、南ドイツ・ハノーファー在住のジャーナリスト、tさんだ。
 tさんは『なぜドイツではエネルギーシフトが進むのか』を上梓。
 その本ではドイツの政策の課題も取り上げた。
 「しかし、課題があるのは当たり前で、そこだけクローズアップして、『失敗した』と伝えるのはフェアではない」と言う。

 むしろtさんが日本人とわかると、ドイツ人からよくこんな質問をされるという。
 「あんなひどい事故があったのに、 なぜ日本ではまだ原発にこだわっているのか?」と。
 合理的なドイツ人が納得する答えを持ちあわせている人が、日本にいるだろうか?

補足、感想など

 なにか、どことも知れぬところに日本人を導いてやろう—という魂胆なのかな。
 核心は、ドイツと日本の位置の違いだ。
 日本は島嶼国家だ。
 自国の中で、エネルギーを発生させ、消費しなければならない。
 再生可能エネルギーというものは、基本、不安定だ。
 太陽光にせよ、風力にせよ。
 そのために原発のような安定的にエネルギーを発生させる発生源が不可欠だ。

 対して、ドイツは、ヨーロッパという大陸国家の一部だ。
 ヨーロッパを網羅する電力網の一部を占めているのだ。
 太陽光のような再生可能エネルギーの不安定さを、この電力網と言うもので補い、安定化させていると考えるべきだろう。

 だから、ドイツの脱原発というものが、失敗したとは言えないかもしれないが、成功したともいえまい。

 太陽光、風力などの再生可能エネルギー源の持つ「不安定さ」を、日本は原発を主たるエネルギー源とすることで、ドイツはヨーロッパを網羅する「電力網」で補い、安定化させようとしている—と考えれば納得がいく。

 日本が原発を中心としたエネルギー源に頼ろうとしているのは、島嶼国家であるという「日本の孤立性」というものに主たる原因があるのではあるまいか。