2012年8月23日木曜日

9割が原発ゼロ—って。


▲ふん、と思った。
 3年前に民主党に投票した人達がそのままの形で残っているようだなぁ。
 もっと、自分の頭で考えてものを言おう。
 いや。
 そもそも、記事の表現もおかしいのか。
 まず、新聞記事を抜粋してみよう。

 政府は、エネルギー政策に対する国民の意見を検証する専門家委員会の初会合を開催し、パブリックコメント(意見公募)の内容を分析した結果、約9割が原発ゼロを支持する意見だったことを明らかにした。
 政府は意見公募に寄せられた約8万9000件のうち、約7000件を分析した。
 89.1%が「原発は不要」とした。
 原発依存度については81.0%が「即時ゼロ」、 8.6%が「段階的にゼロ」を求める内容だった。
 一方、原発推進を求める意見は 「20~25%」「25%以上」を合わせても3.1%にとどまった。
 このほか、「原子力安全に不安がある」との意見が2431件、 「再生可能エネルギーや新エネルギーの開発を急ぐべきだ」との意見が2355件あった。
 また、全国11都市で実施した意見聴取会の傍聴者へのアンケート調査では、支持する原発依存度を明記したのは全体の43%。
 うち50%が「即ゼロ」を選択し、 31%が「段階的にゼロ」だった。
 同調査には1276人が回答した。


▲補足、感想など
 聞き方になにかミスリードの種があるのだろうな。
 それにしても
 原発ゼロを支持って。
 いや、ならば、原発に代替するエネルギー源を示してみよ。
 この記事にある問いにせよ、議論にせよ、原発に代替するエルギー源を示さず・言及せずして話が進んでいる。
 そこがおかしい。
 この部分にこの奇妙な決論に導くカラクリがありそうだ。
 つまり、福島の原発事故はこわいですね。原発はいやとか思いませんか式の問をして、そう思いますと答えた回答を、原発ゼロにひっぱっていっているのだろう。
 一体、この議論は日本人をどこにつれていこうとしているのだ?
 原発こわい・こわい →ならば、原発をとめよう → 日本の通常の生活ができない、工場の機械がとまる → 日本の産業が衰退  か。
 日本には、新聞・マスコミを中心にして日本・日本人を貶(おとし)めたいとそればっかり思っている連中がいるからなぁ。
 くわばら、くわばら。怨敵逃散。怨敵逃散。
 もう一度はじめから考えてみよう。
 確かに昨年の福島原発の事故被害は甚大なものだ。この先どの程度の費用がかかるのか分からない状況だ。
 しかし、これからこの箇所を復旧していくと同時に、被害地域以外の地区では「通常の生活を維持」していかなくてはならない。
 毎日の食事の準備ができて、会社へいけばpcが普通通りに動く、工場の機械も通常に動くという生活を維持していかなければならない。
 そのためにはどうしてもエネルギーが必要だ。
 そして、今、このエネルギーを安定して供給できるのは、原発のみだ。
 原発に代替するエネルギー源をこれから試行錯誤するために、それが可能とするエネルギーが必要だ。
 ならば、もう20--30年は原発を稼働させつづけなければならないということが理解できるであろう。
 風力、太陽光、地熱、潮力などのエネルギー源を開発・実用化するためにもう20-30年の年月が必要だ。そして、例示したどのエネルギー源が使い物になるのか不明だ。
 こう考えてみると、どこから「原発ゼロ」という意見がでてくるのだ?
 まるで、「空想の世界」で生きているようではないか。
 ---とここまで考えて、日本人って、そんなに理解力がなかったかなぁと感じる。
 これはやはり、と思う。
 これは記事にある質問の仕方、それに対する回答のまとめ方がおかしいのだぞ。
 そもそも、こんな「ヨタ記事」をカンタンに信ずるなよ。