▲韓国から短期の資金が逃げ出しはじめたようだ。
きっかけは、日本が日韓の通貨スワップを中断することを検討している—というニュースからだ。
韓国は、日本に頼みはしない、通貨スワップをやめてくれて結構—と反応。
いや、いいさ。
日本はどうでもいいのだけれど、世界中の投資家達は、少しでもリスクが高くなると、逃げ出しはじめる。
お金は臆病だ。投資家というものは臆病で慎重だ。そこで、韓国から資金が逃げ出しはじめた。
以下、新聞から抜粋。
日本が韓日通貨スワップを再検討する可能性があるというニュースが伝えられて国債金利が急騰した。
金融投資協会によると、この日の指標物国庫債3年物金利は年2.95%、と前取引日より0.08%ポイント上昇した。
一日の変動幅では今年に入って最高値だ。
5年物金利は0.08%ポイント上がった3.06%で取り引きを終えた。
10年物と20年物金利もそれぞれ0.10% ポイント、0.12%ポイント上昇した。
国債金利が急騰したのは、韓日通貨スワップが中断される可能性があるという懸念で、外国人が売りに出たため。
同日、外国人は、市場での国債(3年物)1万8千775契約を純売渡した。
今年に入って1日の取引規模では 最大だ。
証券の研究員は "14~15日、米国の経済指標の改善で、米国債の金利が大幅に上がったのが、国内債券市場にも影響を及ぼした"と分析。
同研究員は、 "国債金利の上昇は当分の間継続し、3年物金利が3%を超えて基準金利と逆転現象が解消されれば停滞局面に入るだろう"と。
▲補足、感想など
韓国の信用というかウォンの信用というものが、円によって支えられていることが分かる。
日本がスワップをやめることで、韓国の国債などの信用が低下したのだ。
アブナイものは売ってしまえ—と外国人投資家達は売ってしまう。すると、金利を高くしなければ国債を買う人がいなくなる。そこで金利が上がる—という仕組みだ。
これからウォンが下がってくる。ウォン安だから輸出には都合がいい—とはいえる。しかし、部品は日本から輸入しているので、その代金がドンドン高額となり、韓国の製造業は苦しくなってこよう。
また、肝心なことは資金の手当が非常に困難となる—ということ。あぶないところに、お金は貸せないため。
上は、筆者が勝手に考えたこと。
当の韓国の研究員は、--米国債の金利が上がったので、その影響のため—と分析ということのようだ。
まぁ、結構なことだ。
この秋、衆院選の結果、第一党になる予定の自民党も、スワップの延長はしない—という考えのようだ。
筆者の考えが正しければ、これから韓国では--ウォン安となる--、外国金融機関からの資金の手当が非常に難しくなる—ということになりそうだ。