▲先日の韓国李大統領による日本の天皇陛下侮辱発言が、いかに日本人を決定的に怒らせたか—というサンケイの記事となっている。
最後のところで、「説明を」とか書いてあるのだが、説明などする必要もない。
分からない人間には、千万言を費やしても分からない。
これから数年、日本と韓国はお互いにそっぽを向いたままの状態でいるしかない。
それ以外に選択肢はない。
以下、新聞から抜粋。
韓国の李大統領が、「韓国を訪問したいのなら、独立運動で亡くなった方々に対し心からの謝罪をする必要があると伝えた」と発言したことについて、韓国メディアの記者から取材を受けた。
被災現地を訪問された天皇皇后両陛下について取材した経験から、李大統領の発言は竹島や慰安婦の問題とは次元の異なる、触れてはならない日本人の神聖な部分に触れたような思いがする、解説してほしい、という趣旨。
韓国では天皇を政治権力の最上位の存在と理解している。韓国で天皇を「日王」と呼ぶのはそのためで、李大統領もそのような認識で発言したはずだ-。
記者は、そう問いかけてきた。
私は、天皇はそうではなく、国家・国民のために「祈る存在」である、と強調。
天皇は国民生活の安寧や国家の発展、世界平和を祈る宗教的な存在であり、そして、そのような立場からその時々の権力者に対し、その地位を認める存在であると説明した。
大震災を取材して、記者には思うところがあったようだ。
日本人は古来、島国ゆえに外国からの侵略はほとんどなく、自然災害と戦ってきたのだなと実感したという。
そして、絶えず自然災害にさらされている日本
では、国民生活の安寧を祈る天皇のような存在が必要なのだと納得するようになった。
日本人にとってはそのような存在である天皇を、
大統領発言は侮辱したのではないか。
だとすれば、これは大変なことをしてしまったのではないかと心配になっている、と。
大統領発言は日本人が普段は意識していないにせよ心の内では一番大事にしている神聖な部分を汚してしまった、と私は指摘した。
日本には、多くの国民が天皇のために大事な生命を捧げて来た歴史があり、先の大戦がそうだった。日本人は韓国人と違って、感情を表に出さず、感情の起伏も激しくない。
大統領発言は、その大人しい日本人を決定的に怒らせたのではなかったか、と述べた。
日本では老舗が多いのを知っているか、と問い返しもした。
百年以上続く店や企業は10万以上、千年続く会社もある。
その間、技術が伝承されている。
勤勉でこつこつ努力し、努力はやがて報われると考える国民性もある。
それはどうしてかお分かりか、と。
そのうえで、日本では、韓国と比較すれば政治が安定してきたからであり、何百年も家業が続けられ、技術も伝承できてきたのである、 と答えた。
そして、それは、どんな実力を持つ者であっても超えてはならない、その地位を侵してはならない「天皇」という存在があったればこそだ、と。
天皇は初代から一系の血筋で継承されており、誰も取って代わることができない。
そして、その天皇から折々の権力者が自らの地位を認めてもらうシステムを日本人は作ってきた。
その点で天皇は李王朝の王とは違う。権力の最上位の存在ではない。
天皇は日本の 国柄のまさに中核をなし、日本の国民性も天皇の存在を前提として形成されてきたものだ。
その天皇を李大統領の発言は侮辱することになってしまった、これは取り返しのつかないことをしたのではないか。そのように解説した。
記者が、では、どうすればいいかと尋ねてきたのに対し、私は、大統領は発言を撤回すべきではないかと述べた。
竹島、慰安婦問題についての韓国側の主張にも言いたいことはたくさんあるが、天皇陛下を侮辱した発言とはレベルが違う。
本来は 大統領の謝罪が望ましいものの、面子もあるだろうから、天皇や日本人を侮辱する意図がなかったのであれば、発言を取り消すべき である。
そうでなければ、日本人の気持ちは収まらない。
日韓両国の関係は決定的な対立になり、お互いの国民感情の対立は 立場の弱い人たちを傷つけることになる。このような見解を表明した。
記者は、私の解説を聞いて自分なりに納得したこの思いを一般の韓国人に分かるような記事にするのは大変難しい、ため息しか 出ない、気が重い、などと語って、電話取材を終えた。
私に対する取材などを基に書かれた記事は、その後、韓国のメディアに掲載されている。
その記事には、天皇皇后両陛下が 東日本大震災の被災地で黙祷を捧げられている写真が付けられていた。
天皇については、日本生まれの李大統領でさえ分かっていない。
その後も、韓国では閣僚やメディアによる天皇侮辱発言が 相次いでいる。
彼らは、なぜ日本人が怒っているか理解できず、不思議に思っているのかもしれない。
取材を受けて、日本政府は韓国側に対し抗議すると同時に、そのあたりを平易に説明すべきだと改めて痛感した次第である。
▲補足,感想など
上掲の記事は、ほぼ全文である。
記事自体は、まぁ、天皇陛下(記事でもチャンと陛下をつけるべきだ)に対してもうまく距離を取って書いてあると思う。
韓国人に説明したところで意味はない。
冒頭でふれたように、日本と韓国の関係は、互いに殴り合い、悪口雑言をいいあい罵りあって「行き着くところまで行き着くしかない」
通貨スワップも中断するし、韓国の国債も買わない。
韓国へも旅行にいかない。韓国の製品も買わない。
韓国からの日本への入国も厳しくする。
朝鮮系の人間の日本人への帰化も厳しくする。
また、韓国政府は次期内閣との交渉に期待する—とかの話だが、先日の李韓国大統領の発言が、日本人の保守化を一層促進し、保守派の代表である「安倍さん」の内閣が出現する可能性が高かろう。
それもこれも、李韓国大統領の日本の天皇陛下及び日本人侮辱発言が契機となったものだ。
まさにあの発言は、日本人を決定的に「怒らせ・変えてしまった」のだ。