2012年8月21日火曜日

ドイツ人って、頭デッカチで、早とちりの民族だ。


▲ドイツの脱原発政策を見て、笑ってしまった。
笑うというのは、確かに失礼な話ではある。
でも、オレ達は優秀とか言っていたわりには、こう判断が幼稚で、考えがない。
その短慮によって、自分で自分の首を締めているようだ。
以下、新聞から抜粋。

ドイツ政府はRWEの新発電所について、 脱原発政策と一段とクリーンな発電への移行を後押しするものだと主張している。
しかし、340万世帯に電力を供給可能なこの発電所は石炭を燃料とする。
ケルン近郊の新発電所の出力は220万キロワット。
欧州最大の経済大国ドイツが温暖化ガス排出量の多い 石炭への依存を強めつつある状況が浮き彫りになった。
東京電力福島第一原発事故を受けてドイツが脱原発を宣言して以来、 石炭の消費は4.9%増えた。
ドイツの電力大手、RWEとイーオンはコストが掛かることを理由に、 よりクリーンな天然ガス発電の利用を控えている。
一方で、排出権価格は急落しており、石炭火力にしても不利益はほとんど生じない。
脱原発と排出ガス抑制の切り札である風力・太陽光発電は24時間発電することができない。
英オックスフォード大学のディーター・ヘルム教授(エネルギー政策)は 「メルケル独首相の脱原発政策は原子力を石炭に一部代替するもので、 石炭は1990年以降、温暖化ガスの増加に最も責任がある燃料だ」 とし、 石炭火力発電所の新設について電力政策を「今後30年間拘束するものだ」と指摘した。
石炭消費が増えているのはドイツだけではなく世界的な傾向となっている。
他の燃料よりも安いからだ。
英BPのデータによると、世界の石炭消費は昨年、5.4%増えエネルギー消費の30%を占めた。
この割合は、1969年以来の高水準となっている。

▲補足、感想など
空気中に炭酸ガスが多くなると、温暖化もさることながら、気候が過激に振れやすくなる。
大雨が降ったり、旱魃がおきたりと。
そのあたりを考えての、ここ数十年の原子力への移行推進であったのではないのか。
核心はなにかなぁ。
ドイツの脱原発というものは、単に石炭をたく火力発電に戻っただけということだろう。
風力も太陽光も効率が低くて、原発に代替するものではなかったということだ。
今、日本で脱原発とか原発ゼロとかの非常識な発言をしている人達は、このドイツの現状をみよ。
日本にドイツの二の舞をさせようとしているのか。
これは、と思う。
ドイツ人の頭デッカチというより、身分制度の影響だろうなぁ。
いわゆる上流階級という人達が政策を決定しているのだが、世間知に疎く、理屈ばかりが先行して、それを即行動に移してしまうのだろう。
そこになにか現場をしらない、頭だけの人達だというイメージをもつ。
日本人のような戦艦大和をつくった時の「八割主義」という職人が長い年月で編み出した「職人ならではの智慧」をいうものがないのだな。
西欧では、上流社会の決めた政策を、庶民達が唯々諾々と追随するのだろう。
だからこそ、記事のようなことが発生する。
日本は長い歴史で、手足をつかって製品を生み出す職人達を大事にしてきた。また、彼等の「智慧」を大事にしてきた。
そういう「現場でたたきあげてきた」智慧が、こういう脱原発などというイカサマな話を拒否するという方向に働かせているのだ。
日本人はドイツ人のような「頭でっかち」にはなるまい。
現場でうみだされた「智慧」をつかってこの原発問題を処理していこう。