▲インターネットの世界では、どのようにしてお金を儲けているのか分からないが、ともあれ存在しているというものがある。
ユーチューブなどその最たるものだ。
企業である限り、どこかで収入を得ないと経営が成り立たない。
もうかれこれ10年くらい前か。ユーチューブどいう無料動画サイトが立ち上がり、日本で一日1億回のアクセスがあって、日米の回線に影響がでた—ということがニュースとなった。
一日1億回のアクセスがあると言ったって、それは無料だからだ。
ユーチューブを運営している会社?としては、画面の一部に「宣伝」を入れて、スポンサーから収入を得るしかない。
最初の頃は確かそんな宣伝が入ったものなど見たこともなかった。
その頃かなぁ。どうして収入を得ているのか分からない、経営のスタイルの分からない会社だとかでユーチューブが取り上げられていた。
おそらく赤字だったのだろう。台湾系の若者がこんなものがあれば面白い—という感じで、中古のサーバー等を使っての面白半分の起業であったものと思える。
そのまま赤字が続けば当然、倒産だった筈だが、数年後、この無料動画サイトというコンセプトの斬新さに注目して、グーグルが2000億円近いお金を出して、まるごと買い取った。こうして、今はグーグルの一部となっている。
ユーチューブの創業者は、これで大金持ちとなった訳であるが、そのままであればいずれ倒産していたろう。まぁ、博打そのものではある。
話がとんでもないところへいった。
フェイスブックもユーチューブに似ていないか。
以下、新聞から抜粋。
米国株式市場で、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手 フェイスブック(FB.O: 株価, 企業情報, レポート)の株価が初めて20ドルを割り込んだ。
業績の伸びに対する疑念が高まっていることに加え、幹部の辞任が続いていることで売りがかさみ、同社株は午後中盤までに19.82ドルまで下落した。
従業員のロックアップ期間が8月16日に終了することも重しとなっている。
5月に株式を上場した際の新規株式公開(IPO)価格は38ドルだった。
▲補足、感想など
フェイスブックも問題点はおそらく以下の2点だ。
あ、実名制であること
い、収入を得るためには画面に宣伝をのせてくれるスポンサーが多くいなければならないこと
えっと、フェイスブックの売りは、なんだっけ。
○億人の会員がいることかなぁ。
しかし、それは無料だからだろう。冒頭でふれたユーチューブが1日1億回のアクセスがあったことに類似した話だ。
1日1億回のアクセスがあっても、なかなか画面の一部に自社のcmを載せようというスポンサーは出現しなかった。
さぁ、フェイスブックはどうだ。
自社のcmを載せたいとスポンサーが申し出ているかな。
次に、実名制だ。
インターネットで実名を載せることの恐ろしさがどうも理解できていないようだ。
検索機能が発達したお陰で、実名がさらされると、文字通り、丸裸にされる。
よほど、注意しなければなるまい。
上の2点を考えると、フェイスブックというものがいかにも脆弱な基盤の上にたっていることが分かる。
初期のユーチューブと同じで、どこで収入を得ているのか分からないような会社だ—と指摘してもそうおかしくはあるまい。
記事にある「業績の伸び云々」というのは、cmのスポンサーがでてこない—という意味だ。
恐らく、フェイスブックの株価はもっと下がるだろう。
儲かったのは、創業者だけかな。