2012年8月2日木曜日

森さんが町村さんを総裁にと言わなかった理由。


▲次期自民党総裁のポストに誰が付くかという議論が盛んになった。
衆議院解散が視野に入ったところで、衆議院選の結果は自民党が第一党になることが確実だからだ。
すると自民党総裁=内閣総理大臣となる。
そこで。
自薦他薦でいろいろ下馬評に挙がっている誰が総裁にということだ。
このブログで、以前、安倍さんか町村さんかと書いたことがある。
ところで、先日元首相の森さんが次期自民党総裁に谷垣さんをとコメントした。
このコメントが、様々に波紋を広げたようだ。
町村さんと森さんは同じ派閥だっけ。
その同じ派閥である町村さんを、推さなかったことで、安倍さんはフリーハンドを得たと解釈した。
このあたりだなぁ。
元首相の森さんの片言隻句が、様々に影響するのだ。
安倍さんは、森さんからの束縛を逃れたと解釈して、次期総裁選へ闘志を駆り立てている。
先日このブログでふれたように、自民党は単独では政権を取れない。ために連立を組まざるを得ないのだが、安倍さんは橋下さんとも近い。
すると 自民+維新+公明 vs 民主  となる構図かもしれないということだ。
いやいや、面白い。
次期自民党総裁が谷垣さんか安倍さんかで連立を組む相手さえ違う可能性があるということか。
以下、新聞から抜粋。

与野党の関心は、今国会中の衆参解散の可能性と、9月の民主党代表選、自民党総裁選に向けられている。
森元首相が表明したのは、谷垣総裁の続投だった。
森氏から支持発言が飛び出したわけだが、谷垣氏はむしろ困惑気味だ。
「再選にはずみがつくのでは」と問われると、「今まずやるべきことをやろうという ほうが頭にある」と言葉を濁した。
 一方、森発言に小躍りしたのが、同じ町村派の安倍元首相のグループ。
安倍氏は意欲を隠さない。
「森さんから、『必ず君の出番が来るから自重しなさい』と、安倍さんは押えつけられてきました。
今回、森さんは『町村支持』とは言わなかった。うちはフリーハンドになりました」
 橋下大阪市長(43)と話ができることも、安倍氏の"ウリ"だ。
 菅義総務相(63)ら安倍政権の"幕僚"たちは「夢よもう一度」と腕まくりをしている。

▲補足、感想など
森さんが本当のところ、なにを意図して谷垣総裁続投を言ったのかは分からない。
もしかして、記事のようなことなどなにも考えてはいないのかもしれない。
それでも、元首相の言葉はこれだけのインパクトがあるのだ。
そして、それをもっとも喜んでいるのは、安倍さんだということだ。
さて、衆議院の解散が年内ということはほぼ確実であろうから、もう一度、自民党総裁候補を列挙してみよう。
谷垣さん、安倍さん、町村さん、石破さんというところか。
う~ん、このメンバーなら、やはり、筆者は安倍さんを推すなぁ。
確かに潰瘍性大腸炎を持病にもつという弱みはあるが、年齢が若いこと、保守派であること、そして、安倍さんが総裁になったとき、橋下さんの維新との連立も視野に入ろう。
まぁ、上のことは筆者の妄想であるから、どう展開していくのかは誰にも分からない。
この秋に向けて、自民党に注目していなければならないのは確かであろう。