▲話し合い解散など、そもそも無理な話だ。
田中角栄さんが、サルは木から落ちてもサルだが、国会議員は選挙に落ちればただの人だ—とかの名言を吐いていたなぁ。
衆議員の民主党の国会議員は、次に選挙があればその過半は落選してしまおう。
落選すれば、ただの人だし、もっとはっきりいえば無職となってしまう。
そんなアブナイ話が、「話しあい」で決着がつく訳があるまい。
野田さんは当選するとしても、新人議員の殆どが落選しよう。
つまり、下手に野田さんが「話し合い解散」という話にのれば、新人議員の「怨嗟」が集中する。
野田さんにとっては、追い詰められて追い詰められてもうどうしょうもないところまできた—新人の議員からもそう見えるところまでいきつかなければ、解散はできない。
その理由付けのところを自民党の谷垣さんも分かってやれよ。
逆に野田さんからすれば、そこまで追い詰めろ(新人議員が納得するところまで)と言っているのだ。
そのあたりを踏まえて、小泉さんが谷垣さんにハッパをかけた言葉が表題だ。
以下、新聞から抜粋。
自民党の谷垣総裁が今国会中の衆院解散・総選挙の確約を求める強硬作戦にかじを切った。
社会保障・税一体改革関連法案の成立と解散という「二兎」を追っていたが、解散を優先する。
タイミングを逃せば解散の機運を逃してしまう、命脈も尽きてしまうとの「お家の事情」もあった。
岡田副総理「なんとか法案を成立させてほしい」
大島副総裁「解散の確約がないと難しい」
自民党は法案を成立させたうえで解散に追い込む方針だった。
法案に協力した以上、首相から「見返り」として、解散時期について明示があると期待した。
ところが、首相は早期解散を確約しないどころか、来年度予 算編成にまで言及した。
これに激怒した谷垣氏が「俺にけんかを売っているのか」とすごんでも首相からはなしのつぶてだった。
民主党が慌てる様子はなかった。首相は解散・総選挙日程について明言を避けた。
自民党幹部は「首相が総辞職か解散の覚悟を示さない限り徹底対決だ」と対決姿勢を鮮明にした。
意外な人物も谷垣氏を後押しした。
「政局勘」では定評のある小泉元首相だった。
小泉氏が石原伸晃幹事長を呼び止めた。
「いったい何をやっているんだ。野党が解散権を握ってる政局なんてない。こんなチャンスは珍しいんだぞ!」
小泉氏は、石原氏に活を入れ、そのけんまくに他の客が立ち止まるほどだったという。
小泉氏は他の党幹部らにも「勝負時だ」と説得した。
歩調をあわせるように小泉進次郎青年局長も、3党合意破棄を申し入れた。
党内で強硬論が強まるなかで、首相から解散の確約を引き出すか、解散に追い込まなければ、 9月の総裁選を控え「谷垣降ろし」の号砲が鳴ってしまう。
「総裁は完全に腹をくくった。もう止まらんぞ」
▲補足、感想など
冒頭でふれたように「話し合い」など無駄さ。
その考え方の甘さに逆にびっくりする。
過半の民主党議員達が無職となる解散・総選挙をやるためには、「トコトン追い詰められる」という状況が必要だ。
野田さんは、そういう状況にならなければ絶対に決断しない。
当たり前ではないか。
だからこそ、谷垣さんは野田さんをトコトン追い詰めろ。
谷垣さんが総裁でい続けるためには、それ以外にない。