2012年8月18日土曜日

原発ゼロというなら、原発に代替するエネルギー源を示せ。


▲どうも、新聞を読んでいても、非科学的な・非常識な文言が並んでいて、不愉快になる。
 原発をどうするかという問題だ。
 原発ゼロとかいう「軽率な文言」を見受けるとどうもなぁ、と思う。
 ただ、自民党の案を読んでいて、筆者の意見に近いなと感じた。
 なんども繰り返すが、エネルギー問題は、その国の命運を、その国の将来をも左右する問題なのだ。(先の大戦の際、日本が南進政策を採用した理由を考えてもみよ)
 それを、安易に原発を◯年後に◯パーセントに抑えるとかいう議論はおかしいだろう。
 通常の生活を維持するためにはどこからエネルギーをもってくるのかという基本的な視点から考えるべきだ。
 原発の数を増やすか、減らすかという問題は、原発に代替するエネルギー源開発の行方次第ではないか。
 以下、新聞から抜粋。


 自民党が次期衆院選の公約で、定期検査で停止中の原発の再稼働に関し「順次判断し、全ての原発について3年以内の結論を目指す」とした方針を打ち出すことが分かった。
 期限を区切って個々の原発の再稼働の是非を精査し、決着をつける考えだ。
 自民党の当初の公約案は、将来の原発依存度や「脱原発」の方向性などは明記せず、「遅くとも10年以内に電源構成のベストミックスを確立する」とだけ記していた。
 また、当面の再稼働の問題にはほとんど触れておらず、党内から「単なる先送りと見られかねない」との懸念が出たため、3年以内に結論を出すことを追加することにした。


▲補足、感想など
 方向性などを明記せずか。
 要するに、分からないものを分からないと書いているのだ。
 技術者の「知的正直」とは、そういうものであろう。
 これを20年後に◯パーセントに抑えるとか言ったり、書いたりする人間は、詐欺師?に近い。
 なぜ、そのあたりのことが分からないのだろう。
 メガソーラーでどうのこうのとか大声で言ったら、信用されるのか。
 確かに、新エネルギー源として、太陽光、風力、潮力、地熱など様々考えられる。
 しかし、どれもまだ効率が低く、どれが本命なのかどれが実用化可能なのか方向性が見えない、というところだろう。
 だから、「分からない」「書けない」「言えない」のだ。
 ただ一つ分かっていることがある。
 それは、原発に代替するエネルギー源が実用化されるには、もう20-30年の期間が必要だということ。だから、代替できるエネルギー源がつかいものになるまでは、どうしても原発を稼働させ続けなければならないということだ。
 そう考えれば、原発をゼロにするかどうかと判断するのは、20-30年後の時点だということだ。
 それまでは、「分からない」のだ。
 その「分からない」ということに耐えるしかない。