▲どうも、新聞を読んでいても、非科学的な・非常識な文言が並んでいて、不愉快になる。
原発をどうするか—という問題だ。
原発ゼロ—とかいう「軽率な文言」を見受けるとどうもなぁ、と思う。
ただ、自民党の案を読んでいて、筆者の意見に近いな—と感じた。
なんども繰り返すが、エネルギー問題は、その国の命運を、その国の将来をも左右する問題なのだ。(先の大戦の際、日本が南進政策を採用した理由を考えてもみよ)
それを、安易に原発を◯年後に◯パーセントに抑えるとか—いう議論はおかしいだろう。
通常の生活を維持するためにはどこからエネルギーをもってくるのか—という基本的な視点から考えるべきだ。
原発の数を増やすか、減らすかという問題は、原発に代替するエネルギー源開発の行方次第ではないか。
以下、新聞から抜粋。
自民党が次期衆院選の公約で、定期検査で停止中の原発の再稼働に関し「順次判断し、全ての原発について3年以内の結論を目指す」とした方針を打ち出すことが分かった。
期限を区切って個々の原発の再稼働の是非を精査し、決着をつける考えだ。
自民党の当初の公約案は、将来の原発依存度や「脱原発」の方向性などは明記せず、「遅くとも10年以内に電源構成のベストミックスを確立する」とだけ記していた。
また、当面の再稼働の問題にはほとんど触れておらず、党内から「単なる先送りと見られかねない」との懸念が出たため、3年以内に結論を出すことを追加することにした。
▲補足、感想など
方向性などを明記せず—か。
要するに、分からないものを分からない—と書いているのだ。
技術者の「知的正直」とは、そういうものであろう。
これを20年後に◯パーセントに抑える—とか言ったり、書いたりする人間は、詐欺師?に近い。
なぜ、そのあたりのことが分からないのだろう。
メガソーラーでどうのこうの—とか大声で言ったら、信用されるのか。
確かに、新エネルギー源として、太陽光、風力、潮力、地熱など様々考えられる。
しかし、どれもまだ効率が低く、どれが本命なのかどれが実用化可能なのか—方向性が見えない、というところだろう。
だから、「分からない」「書けない」「言えない」のだ。
ただ一つ分かっていることがある。
それは、原発に代替するエネルギー源が実用化されるには、もう20-30年の期間が必要だ—ということ。だから、代替できるエネルギー源がつかいものになるまでは、どうしても原発を稼働させ続けなければならない—ということだ。
そう考えれば、原発をゼロにするかどうか—と判断するのは、20-30年後の時点だということだ。
それまでは、「分からない」のだ。
その「分からない」ということに耐えるしかない。