▲いや、筆者の感想ではあるが、常識的に何もかも電気自動車が簡単に主流になるとはとても思えない。
まぁ、ヨーロッパは電気自動車が主流となるかもしれない。
でも、日本、アメリカ、および東南アジアとか、南米なんてどうだろうか。
電気自動車が本当にこれらの国で主流となりうるのだろうか。
まず、電気自動車がどうたらの記事から。
2018/01/21(日)
メディアでは盛り上がりを見せる電気自動車だが、実際に販売されているクルマのなかでのEVの割合は少ない。しかし、そんな状況も変わる可能性がある。
世界が脱ガソリン車・ディーゼル車を叫び始めるなか、2018年は真のEV元年になるかもしれない。
電気自動車(EV)が盛り上がりをみせるが、世界のクルマの売り上げでEVが占める割合はほんの少し。1パーセント以下というシェアだ。
しかし、いま世界各地で、内燃機関に終止符を打とうとする動きが加速。
2017年だけでもさまざまな州や都市に加え、インド、英国、ノルウェー、オランダ、フランスが、今後数十年のうちにガソリン車やディーゼル車を廃止することを表明。
この惑星で最大のクルマ市場、中国も同じ方向に向かおうとしている。
政府の奨励策がクルマの購入者たちの行動に与える影響は大きい。
証拠に、いまではノルウェーの自動車販売の30パーセントをEVが占める。
化石燃料で走るクルマの将来が脅かされるなか、自動車メーカーは世の流れに適応する以外の選択肢を失った。GMはEVへの完全移行を目指している。
英国のジャガーランドローバーは、20年までに全車種にEVのオプションをつけるとしている。
スウェーデンのボルボも19年までに同様の施策を行う予定だ。
つまり18年にEVを買おうと思っている人には、かつてないほど多くの選択肢が広がる。
テスラの“手の届く”セダンである「モデル3」は生産台数を拡大し、40万台の予約注文をどうにかさばき始めるかもしれない(イーロン・マスクが“生産地獄”を抜けられればの話だが)。
大衆向けEVである日産リーフの新型には、いくつか新機能も追加されている。
ジャガーの高性能なEV「I-PACE」は、テスラと張り合うことになるだろう。
というわけで、低公害車を考えているなら2018年は好機だ。動画でこれらのEVを紹介しているので、どんな選択肢があるか探ってみてほしい。
▲補足、感想など
う~ん、電気自動車への傾倒は分からないではない。
でも。
そう簡単に、電気自動車となる訳がないと思える。
そういう筆者の疑問に対する答えが、トヨタの動きだ。
その記事を見てみよう。
--ここから--
2018/01/17(水)
トヨタ自動車の北米本部長を務めるジム・レンツ専務役員は、米国の電気自動車(EV)需要は「強くない」と述べた。
同社が力を入れるハイブリッド車(HV)の米での販売比率を2020年までに現状の9%から15%に高める考えを明らかに。
また北米自由貿易協定(NAFTA)の見直し交渉は「(協定がなくなれば)生産コストが上昇し、米国の仕事が減る」と懸念を示した。
■大型の生産比率高める
北米国際自動車ショーで、取材に応じた。
エコカー戦略ではEVについて「需要は強くない。16年は米市場全体の0.5%未満だった。17年は伸びたが、小さい」と説明した。
従来通りにガソリンスタンドで燃料を補給できるHV、プラグインハイブリッド(PHV)に力を入れ、販売比率を現状の計9%から20年までに計15%まで伸ばす考えという。
米国の新車市場は荷台のあるピックアップトラック、多目的スポーツ車(SUV)など大型の「ライトトラック」が人気で、17年は全体の64%を占めた。
トヨタは乗用車の比率が高いが「18年もライトトラックの生産比率を高める」とし、市場が減速するなかで、18年は前年並みの240万台規模の販売を目指すという。
トヨタとマツダは、共同出資で建設する米新工場の立地をアラバマ州に決めたと発表。
選定について「22州の約100カ所の候補地から慎重に選んだ。鉄道や高速道路へのアクセスが良く、労働者の質も量も良い。新規も含めてサプライヤーの拠点を設けやすい」との理由を述べた。
米国、カナダ、メキシコが再交渉を進めているNAFTAについては「トヨタの問題ではなく、北米の産業の問題だ」と回答。
ただ交渉が決裂して、NAFTAがなくなると「部品の供給網は複雑で、コストの上昇につながる。
例えば米国で生産するSUVのハイランダーはロシアに輸出している。コストが高くなり、ロシア販売店が中国など他の地域から輸入すれば、米国の仕事が減ることになる」と懸念を示した。
その上で「米国、カナダ、メキシコの政府が経済や人々のためになることを決めると信じている」と維持を求めた。
--ここまで--
マツダのスカイアクティブというディーゼルエンジン(あぁ、燃料はガソリンか)への拘りをみても、現状 → 急速に電気自動車 へ傾斜するとは思えない。
炭酸ガス規制への理想は理解できるが、実情は、まだまだ紆余曲折があるものと考えるのが、妥当ではあるまいか。