▲これは、と思う。
2008年頃、麻生さんが言い出したマンガ、アニメを中心とするセンター建設計画が、復活したということだろう。
確か、麻生さんの計画は、民主党政権によって、国立マンガ喫茶か—とか言われて潰されてしまったな。
まず、計画の概要を述べて、日本のアニメあたりが世界でどう扱われているかにふれてみよう。
2018/01/07(日)
超党派の「マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟」(会長・古屋圭司衆院議院運営委員長)は、漫画やアニメの原画など資料を収集、保管する拠点施設「メディア芸術ナショナルセンター」整備を柱とする法案を通常国会に提出する。
原画の海外流出や散逸を防ぐのが狙いだ。
日本発の漫画やアニメなどの質の高さは世界で認知されており、海外の映像配信会社が「日本製アニメ」の買い付け競争を繰り広げることも少なくない。
早急に資料の寄贈先としてセンターを整備し、「日本の宝として保全することが必要」と判断。
同様の施設は麻生政権時代の2009年にも「国立メディア芸術総合センター」として構想が持ち上がった。
しかし、野党は「国営漫画喫茶」と批判し、京都国際マンガミュージアムなど既存施設の存在を指摘。
同年の政権交代後、建設費117億円は執行停止となった。
ただ、既存施設では資料の劣化を防ぐデジタル化対応への手続きが煩雑という著作権法上の制約があった。
新たなセンターは、国立国会図書館の支部機能を持たせることで、同法の特例が認められるようにし、保全機能を強化できるという。
収集した資料は無償で閲覧できるようにするほか、展示にも活用する。
漫画などに関心がある訪日外国人が「まずここに行けばよい」という場所にしたい考えで、最新作や国内各地のイベント情報にも触れられるようにする。
新センターを設ける先は秋葉原周辺を想定している。
▲補足、感想など
国会図書館ばりのマンガ、アニメ収集施設ということか。
ちょいと、日本のアニメ、マンガをとりまく環境のようなものをみてみよう。
--ここから--
急速に力を付けている中国アニメ業界 もし日本にアニメ文化の強みがなくなったら・・・
2016/07/29(金)
日本のアニメやアニメ関連文化は、今や世界に浸透したと言っても過言ではない。
中国でも若者を中心に、日本アニメのファンが数多存在する。
一方で、中国のアニメ産業も、急速な成長を遂げており、中国から日本へと「輸出」する作品も出てきた。今後ますます盛んになることだろう。
中国メディアは、「日本のアニメと争う中国アニメ」とする記事を掲載。
記事では、日本と中国のアニメ業界事情をそれぞれ伝えるとともに、中国産アニメの日本進出の動きについて紹介している。
中で、日本のアニメ業界で第一線に立つ人材は40-50代のベテランが多い一方で、中国は30代であれば十分ベテラン扱いされる状況であると。
現状、中国のアニメ業界は経験面で日本と大きく差をつけられているものの、潜在力は十分に持っており、歳月の蓄積とともにその差を埋め、追い越す可能性があるとの見立てである。
中国のアニメ業界が台頭すれば、うかうかしていられないのは日本のアニメ業界だけではなさそうだ。
中国メディアは、もし「日本にアニメ文化がなかったら」と題する記事を掲載。
もし日本が将来的にアニメ文化という強みを失ったら、という角度からも記事を見ることができる。
記事は、アニメが日本の支柱産業になっていると説明。
「もし日本にアニメ文化がなかったら、どのような状況になっていただろうか」とし、起こるべき事態について想定。
まず、現在、存在する「アニメを通じて日本を認識し、好きになる外国人」がいなくなり、特に若い世代の日本に対する評価が低くなる。
そして、アニメを好んで日本に旅行にやってくる外国人や、アニメ文化に触れたくて日本に学びにやってくる留学生がいなくなることで、観光産業が宣伝ツールを失うことになると。
アニメ文化が、外国人の日本に対する関心や好感度の向上に大きく寄与し、経済的にも貢献をしていることは、否定のしようがない。
一方、「日本=アニメ」という一面的な認識が世界に広まるのも決して手放しで喜べることではないだろう。
やはり、アニメをはじめとするサブカルチャーで若者に関心を抱いてもらったうえで、さまざまな日本の文化や風習に広く興味を持ってもらうというところまで考える必要がある。
アニメ文化が簡単に消えてなくなることはないだろうが、「じゃあアニメがなくなったら何が残るのか」については議論をしておくべき。
--ここまで--
中国人のもつ、なんとも複雑な日本のアニメに関する思いではある。
でもなぁ。
--ここから--
中国人オタク「宅男」、大阪・日本橋に殺到…アニメ玩具100万円で爆買い。迷惑行為は相変わらず。
2016/11/05(土)
アニメ関連のグッズや美少女フィギュアなどを扱う店が集まる大阪・日本橋に、オタクを意味する「宅男」と呼ばれる中国人客が殺到。客の半数を外国人が占めるという店もあり、100万円以上もするアニメの玩具を爆買いする姿も。
かつて「でんでんタウン」の愛称で親しまれた電気街では、東京・秋葉原に並ぶ国際的なオタクの聖地にしようという機運が高まる。
✦再放送や違法動画で興味
「『ワンピース』が大好き。日本の作品はストーリーも登場人物も魅力的です」。
日本橋のホビー店「ジャングル」、香港から訪れたtさん(40)は話し、フィギュアを手に取った。
レジでは、ほかにもアジア系の外国人客が商品を手に並んでいた。
同店では、3、4年前から外国人客が増え始め、現在は来店者の半数を占める。
マネジャー、kさん(33)は「日本の作品の再放送や、インターネットに違法アップロードされたものを見て興味を持つようだ」と説明。
日本でも人気の高い「ドラゴンボール」や「機動戦士ガンダム」をはじめ、昭和40年代後半に放映された「マジンガーZ」などアニメの作品の商品も飛ぶように売れるといい、中国では愛好者は「宅男」と呼ばれる。
一度に数万円分を購入し、約40年前のロボットの玩具を100万円以上で買う人も。
kさんは「高額商品を現金でポンと買うのはまず中国人。投資目的の人もいる」と。
✦勝手に開封、迷惑行為も
国土交通省によると、今年の訪日外国人は年間2千万人を超えた。
大阪観光局のまとめで、今年1~6月の訪日外国人は450万人で過去最多を更新。
中国人客は、「爆買い」のツアー客から、文化を楽しむ個人客にシフトしているという。
アニメ関連の買い物や観光の情報を提供する「日本橋総合案内所」によると、日本橋の専門店街が観光ガイド本で知られ、訪問者の感想がインターネット上で拡散、中国人客らが集まるようになった。関西国際空港から鉄道で到着する大阪・難波から徒歩圏内という立地も大きい。
ただ、迷惑行為も目立つ。店内の外国語の注意書きもお構いなしで、飲食したり騒いだりし、日本人客からの苦情も少なくない。
勝手に商品の箱を開けることもあり、店員は「日本のオタクは箱にも価値を感じるが、中国人客らは中身が大事で箱にこだわりはない。開封されると売り物にならない」と憤る。
✦ホテル建設ラッシュ
中国人客らが増えるにつれ、宿泊者も急増。
日本橋は電気街で宿泊施設は数軒しかなかったが、空前のホテル進出ラッシュとなっている。
建設が追いつかず、マンションを用途変更するなどして昨年7月以降、来年秋までに約10軒がホテルとして開業する予定という。
外国人客を取り込もうと、各施設は工夫を凝らす。
日本発祥のカプセルホテルや忍者屋敷のような部屋をアピールするホテルもある。
外国人客は増加の一途で、日本橋商店街振興組合のnさん(34)は「『でんでんタウン』を東京・秋葉原に並ぶポップカルチャーの聖地として売り込みたい。今がチャンスだ」と。
--ここまで--
最後に、アニメ、マンガを巡っての日本人の感想をみてみよう。
--ここから--
2010/07/04(日)
欧州人はいつ気付くだろうか。日本文化の根源に日本語があることに。真のルネッサンスは日本語を使うことだよ。
2010/07/04(日)
いいこといったな。日本語こそもっと世界で使われるべき。もっとも既に日本語熱も世界で始まってるが。
2010/07/04(日)
まあ日本のアニメで育った外国人が日本に敵意を持つことはほとんどないわな。しかもその子供たちが大きくなってジャパンエキスポ主催したりしてるわけで。
日本を世界の敵国にして孤立させたい連中には面白くない傾向ではあるかもね。
やっぱりアニメは子供の頃に見始めるっていうのが大きいんだよね。
この日本の地位を奪いたいと特アが思うのも当然だね。
今の地位を日本は国をあげて守っていかないといけないと思う。
2011/06/21(火)
資源が無くても巨万の富を産む(可能性がある)商売だから。
ただし、全世界を見渡しても、
「物語を作ること」を商売に出来ている国は非常に限られている。
その数は産油国よりもはるかに少ない。
日本では、一週間に商業の場で発売される「物語」の数は
漫画、TVアニメ、WEB配信作品も含めると
ゆうに200作品を越える。たぶん、300作品くらいはある。
この圧倒的な「数」が層の厚さとなって日本の創作メディア全体を支えている
。
この「数」と同じくらいの「何か」を持っている国じゃないと、
日本のマネゴトはできないんだよなぁ。
--ここまで--
この世界に、一週間で300作品という「物語」を創出できる国が、日本以外にあるとは思えない。
これこそが、「日本人の力」なのだ。
上の記事で、中国人があれこれ言っているが、この数をみて、なお、日本人を追い越せると思うのだろうか。
このブログでなんども触れているように、その「差の背景にあるもの」は、「歴史・文化の蓄積の差」だ。