2018年1月23日火曜日

欧米諸国からのロシア嫌悪に対して、ロシア外相が警告する

お前が嫌いだ—というと、嫌われた国が嫌いだという国に対して警告するってか。
 おかしいだろう。
 それなら、嫌われる原因を取り除くとか、好印象を持たれるようにPRするとかが、対応策ではないのか。

 嫌いだと言われたから、返って、嫌う相手を「脅す」って、まるでヤクザ商法ではあるまいか。

 以下、新聞から抜粋。

 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、欧米諸国の「ロシアフォビア(嫌悪)」が 冷戦中よりも悪化しており、ロシア政府には尊重されるべき「レッドライン(譲れない一線)」があると警告。
 米ニューヨークを訪問し、帰国直後にロシア紙の取材に応じたラブロフ氏は、 「ロシアフォビアはかつてないほど高まっている。冷戦中もこれほどではなかった」と述べた。

 その上で「当時はある種のルール、礼儀があった。現在はそれらがすべて排除されている」と主張。
 「ロシアには『レッドライン(譲れない一線)』がある。
 欧米の慎重な政治家ならば、それが尊重されるべきであると理解しているはずだ」とけん制。
 ラブロフ氏はさらに、「可能な限りあらゆる手段を使ってロシアに制裁を科そうとする試み」を非難し、 米国と欧州連合による制裁は「不条理で根拠がない」と述べた。

 ロシアは2014年、ウクライナのクリミア(Crimea)半島を編入し、同国東部で武力衝突を起こしたことで制裁を科されている。 さらにドーピング・スキャンダルでも窮地に陥っている。

補足、感想など

 ロシアのレッドラインねぇ。
 プーチンさんという人を見ていると、そんなに頭が悪いとは思えない。
 でも。
 どこか、不器用というか、「切れ」が鈍く感ずる。

 冒頭でふれた。
 お前が嫌いだ—と言われたら、逆に脅すというか、逆ギレのような態度をする--って、おかしいだろう。
 原油価格の下落で、ロシア経済は苦しいのだろうが、苦しいから「逆ギレ」のような態度を取り続ける理由にもなるまい。

 自分の主張が正しいと思うなら、それを懇切丁寧にPRする手段なんて一杯あるではないか。
 また、ドーピングについては、今後はしないように努力するとか言えばいいのではないのか。

 どうも、他者から攻撃されると、一人閉じこもろう—とする、その態度が返って、嫌われる理由を増やしているのではないか。
 プーチンさんは、ロシア国民の識字率を上げる政策をとれよ。
 もっと、教育に力を注げよ。

 ロシアの一人当りのgdp 1万ドル程度と小さいのは、それが原因だぞ。