▲そもそも、出会いがない—というのも奇妙な話ではある。
出会いって、働くことも、そこらをウロウロすることも、友達に紹介されるのも、あらゆることが「出会い」であろうに---。
だから。
出会いがない—と思うなら、あらゆる思いつき・考えつくことをやってみればいいだけでは。
いや、方向がおかしいかな。
表題は、ちょいと短くて、壇蜜なるタレントさんがアドバイスとして述べたコメントに筆者がちょいとひっかかったということだ。
まず、その文章からご紹介したい。
1月11日に放送された『ゴロウ・デラックス』に壇蜜と林真理子が出演。
壇蜜と林の対談の本『男と女の理不尽な愉しみ』の中で、「出会いがない」と嘆く女性に、壇蜜は「そういう人には、私は必ず『損してみたら』と言います。
多くの女性って、『得したい』と思ってきたわけですよ。できるだけ、損をしないように生きてきた結果、いまがあるんですよね。だったら、いっぺん損をしてみるのもいいんじゃないかと思うんです」と。
この内容に「すごい気になりまして…」と興味を示す稲垣吾郎。
壇蜜は「私の人生のモットーとして、しなくてもいい苦労をするっていうのがあって。しなくてもいい苦労をすると、自分に若干の余裕と愛情が広がっていくような気がして」とあえて損をすることで得られるものもあるのではと口にする。
林は「『こんな男と付き合ったって仕方ないな…』って思っても、言い寄られたらちょっと付き合ってみて、なんか無駄な時間も過ごしてみて、そこで初めてわかる愛情だとか男の人の良さもあるってこと?」と質問。
「相手もそれを無駄だと思っていたら、それは問題かもしれないけど、相手が楽しそうにしてるんだったら、そこに価値が出てくるなって思って…」と語る壇蜜に、「女神のようじゃないですか」と林は感動の声を上げる。
番組を見ていたツイッターユーザーは「しなくてもいい苦労をする…すごい方だ、壇蜜さん」「壇蜜さんの考えいいなぁ」「人生のモットーがしなくてもいい苦労をする…すごいですね壇蜜さん。」などなど、壇蜜の考えを支持する意見が多く寄せられた。
想像もつかないような様々な経験を積んできたであろう壇蜜。常識にとらわれない彼女の感性は、生きづらい世の中に新たな指針を与えてくれる存在なのかもしれない。
▲補足、感想など
う~ん。
いささか失礼な言い方だけど。
筆者には、壇蜜さんって、どこか「暗い感じ」がする。仮に、幸運を握っても、手からスルッと落としてしまう--そんな感じがする。
いや、筆者はこの壇蜜さんという人について、殆どなにも知らない。
筆者が信じていることは、「運というものは、明るくなければ、寄ってこない」ということだ。
明るくなくても、少なくとも他者に暗いというイメージを持たれないようにするということ。
記事にある「いっぺん損をしてみたら」ということが間違っているとは思わない。
でも、少なくとも「明るく、損をしてみたら」というイメージでないと、不幸を自ら招き寄せてしまうような気がする。
冒頭でふれた。
出会いというものは、あらゆるところに存在している。
歩くことも、そこらで食事をすることも、電話することも---そういう日常の動作・行動が「出会いそのもの」なのだ。
だから。
幸運を招き寄せるように、明るく行動せよ。
暗く、損をしてみたら—などと思わないことだ。