2018年1月7日日曜日

日本の都市は、貧相な建物がごちゃごちゃして、発展途上国みたいだと人食い中国人

さすがに、英国の産業革命に200年も遅れる大ノロマ頭脳。識字率30%で、国民の過半が無学文盲の国家。漢字に圧し潰された民族ではある。<ついでに言えば、漢字をどう有効利用するか--その方向性もおかしい>

 表題について言えば、その通りだ。
 東京ならまだしも、京都をみてごらんよ。
 貧相な木造の低層の建物がごちゃごちゃ建っているだけだ。
 事実をそのまま指摘している。その通りだ。

 でも。
 そこからが違っている。
 日本は発展途上国ではない。

 つまり、中国人の 「貧相な建物がごちゃごちゃ建っている」 → 「発展途上国だ」とする、話の展開の方向性がおかしい。
 核心はなんだろうか。
 それは、日本における私有財産の制度の違い、及び、文化というものをどう守ろうとしているか—の違いだろう。

 千年もの間、日本の首都であった京都という町の文化、文化財、町並みを守ろうとすれば、中国人のいうように貧相な建物がごちゃごちゃ建ち並んでいるという状況を守っていかなければならないのだ。
 また、私有財産を守られている日本では、国が強制的にどうこうということはできない。

 逆にいえば、中国には「守る価値のある文化・文化財」というものがないからだろう。
 だから、強制的に取り壊しが可能なのだ。国民もその取り壊しに反対しないということだろう。

 なにか、オレのところは、ピカピカの建物が林立しているぞと威張っているようだが、逆にいえば、従前にあったものが、守るに値しない町並みであり、建物であり、文化財だということを明らかにしているだけだ。

 以下、新聞から抜粋。

 中国人が日本に来ると、「日本は本当に先進国なのか」と見まがうことがあるようだ。
 中国メディアは12月31日、「東京の建物はごちゃごちゃしていて規則性がない? これが真の理由」と題する記事を掲載し、東京がごちゃごちゃして見えて、高層ビルが少ない理由について紹介。

 記事は東京を上空から撮影した写真を掲載しているが、中国の大都市とは大きく異なっているのが分かる。
 高層ビルが中国の都市部ほど多くないことに加え、道路が京都のような碁盤の目になっていないため「規則性がない」と感じるようだ。
 また、日本では中国と違って電線が多く、狭い空間にも家屋が建てられていると指摘した。

補足、感想など

 冒頭でふれた。
 「文化というもののもつ脆弱性」を思う。
 文化というものは、簡単に破壊されて雲散霧消してしまう。
 中東で起こっているような暴動とかをみよ。
 シリアの町の砲弾の穴だらけの惨状をみよ。

 文化の蓄積こそが、例えば、マンガ・アニメなどの新しい発想の基礎となるものだ。
 アメリカのハリウッドのネタ切れ状態、中国のアニメ、マンガなどが世界に通用するものにならない理由を考えてもみよ。
 結局、「文化の蓄積」が小さいためだ。ハリウッドの映画でもそう。
 アメリカも若い国家だ。中国もホンの半世紀前に文化大革命という「焚書坑儒」をやった国だ。

 その文化の蓄積の薄っぺらさが、ハリウッド映画の種切れ、中国アニメの不評さを生み出しているのだ。
 
 確かに、京都の町並みは、貧相な建物がごちゃごちゃしている。
 でも、この通りを、新撰組が長州藩浪士を追いかけ回していたのだ。あの物陰に坂本龍馬が身を潜めていたのだ—という歴史を知ると、なかなか、手をつけづらいだろう。

 中国人の上掲の記事の中身は、結局、筆者の述べたような「文化の蓄積」の大事さを理解していないことを意味しているし、同時に、中国人ではまだまだ、日本の手塚・宮崎レベルの天才達を生み出す環境にないことを意味している。