2017年4月28日金曜日

技術は、ハッタリ・コケオドシではない。その2

中国の殲なんとかという戦闘機の記事があった。
 記事を読みながら、あぁ、中国人って急ぎすぎているなぁと感じる。
 なぜ、こんなに急ぐのだ?
 あぁ、他者から「大ノロマ」と言われるからか。

 でも。
 揚子江をせき止めた、なんとかダムたって、リスクの高い建造物であろう。
 そのリスクの高さに比べて、なにほどの下準備というか影響力調査のようなことをやったと聞いていない。

 遥かな昔、万里の長城というものを見たことがある。
 山の斜面にあれほどの連続した構造体を造るというのは、相当な技術の賜物とは思える。
 しかし、いかにも全体の構想を、丁寧に検討したものとは思えない。
 つまり、地図の上に、線を引いて、ここに連続して構造物をつくれ—と皇帝に言われたら、はいはい--と言って、そのまま造ったとしか思えない。
 そういう構造物だ。

 三峡ダムもそんな感じがする。
 国威発揚のために、揚子江をせき止めてダムを作ろう—というプランを偉いさんが言ったら、後は、いつ出来るか--だけなのだろう。
 場所の選定とか、どういう構造にしたらいいのか—とか、仮にリスクが高まったとき、どう対応するか--なんてなにほども検討していない。

 ここらあたりだろうな。核心は。
 殲なんとかという戦闘機もどこかの国から、設計図だけの盗んだものだろう。<中国製のpcとかソフトなんてあぶないものだらけだ>
 図面さえあれば、この通りに作ればいいのだろうと、そのまま真似というかパクってしまう。
 日本車のエンジンをリバースエンジニアリングするという感覚と同じか。

 形だけ真似をしても、中国人に苦手な「冶金」の部分等が真似できまい。
 で。
 戦闘機のエンジンが使い物にならない。
 つまり、技術として薄っぺらいのだ。

 以下、中国の新聞から抜粋。

 中国は第5世代戦闘機「J-20(殲-20)」を開発中だが、米戦略国際問題研究所(CSIS)はJ-20について、「以前は想像すらできなかった空中戦の選択肢を中国に提供する」と分析している。
 中国国内でも2017-18年ごろに実戦配備が始まるとみられるJ-20を高く評価する声は多い。

 たとえば、「米国のF-22にも対抗できる先進的な戦闘機」、「F-35を含めて、米国が輸出しているいかなる戦闘機に対しても、圧倒的に優勢」「J-20の実戦配備で、武力による台湾の『解放』が可能になる」と。
 しかし、香港メディアの鳳凰網は、J-20に対する海外メディアの評価は「まちまち」であり、J-20を脅威とする報道もあれば、「ほとんど脅威にならない」とする報道もあると紹介している。

 記事は、J-20を脅威とする報道の一例として、「J-20は台湾のF-16、日本のF-15、ベトナムのSu-30などよりかなり優れており、台湾のF-16VはJ-20に対応できず、あっという間に制空権を失う」と分析する見方もあると説明した。
 一方でJ-20を「ステルスの皮を着せたJ-10」として、「ほとんど脅威にならない」と分析するメディアもあると紹介。

 脅威にならないと主張する根拠は、たとえば新型戦闘機にとって必須とも言える「超音速巡航能力」がないこと、エンジンの推力が深刻なほど不足していること、ステルス性能に大きく関わる赤外線放射の低減や弾倉設計に欠陥があることなどが指摘されていると紹介した。

 記事はJ-20を称賛し過ぎるのも批判し過ぎるのも良いことではなく、ただ事実に即して評価を下すのが賢明だと結論を下しているが、J-20に対する評価は非常にまちまちであるのが現状だ。  実戦配備が始まれば、その実力のほどがより鮮明に見えてくるだろう。

補足、感想など

 実戦配備?
 冒頭でふれた。
 技術に、ハッタリコケオドシは、通用しない。

 盗んできた図面どおりにつくっても、細かいノウハウがあちこちにあるのだ。
 冒頭でふれたように、日本車のエンジンを分解して、そのままパクっても同じようには動かない。
 仮に同じように動くなら、もう、中国メーカーのエンジンは自社開発のものに切り替わっているさ。

 切り替わらないのは、同じに造っても、同じようには動かないからだ。
 日本と中国との間には、100年間の技術格差があるのだ。
 そんな技術格差が、簡単に埋まる訳があるまい。

 中国人のやり方—について、日本人が批判していたな。
 なにかを他者から習うということを、日本人は守破離という段階で理解する。

 --ここから--

 日本の場合、守破離の守破の段階が徹底される。
 特に中国の場合は見切りが早すぎて直ぐ離れるからクオリティが維持できない。

 韓に至っては守すら怪しい。いきなり簡単な道を選ぶ。

 --ここまで--

 中国人の場合、守→破 はそこそこできるが、離れるのが早すぎるといっている訳か。
 中国人は頭が良すぎるのだろうな。
 地道さ・繰り返しに耐えることができないのだろう。

 でも。
 最前線に立てば、もう、パクリはできないぞ。
 先行者がいるからこそのパクリなのだ。