2017年4月24日月曜日

トランプ大統領が、中国・習国家主席・日本の安倍さんと電話会談

なんだろうか? これって。
 中国の習国家主席とは、北朝鮮の金総書記を「排除できるかどうか」について、聞くのだろうな。
 うまくいきそうですか? とトランプさんが聞いて、いや、どうにもなりません—とか習主席が答える。

 じゃ、アメリカ単独で実行しますが、邪魔をしないように---てな話かな。
 また、北朝鮮の金総書記が暴発した場合の用意をして欲しいとか言ったのだろうな。

 安倍さんとは、アメリカ単独でやる場合の日時とかの打ち合わせだろう。
 6月に在韓の民間人を脱出させる訓練をするとかいうニュースがあったが、さて、Xデイをぼんやりさせるためのブラフではないのかな。

 --ここから--

 在韓米軍が6月、朝鮮半島有事の際に韓国に滞在する米国の民間人を海外に避難させる訓練を実施する。韓国軍関係者が明らかにした。
 同訓練は在韓米軍が行う定例訓練で、北朝鮮との戦争など朝鮮半島有事の際に韓国にいる米国の民間人を迅速かつ安全に海外に待避させる能力の向上を目的に行われる。

 今回は朝鮮半島の緊張が高まっていることを受け、より実戦的に行う計画という。
 在韓米軍が同訓練を行うのは約7カ月ぶり。
 前回は北朝鮮が5回目の核実験を実施した直後の昨年10月31日から11月3日にかけて行われた。

 前回は、子供を含む米軍の家族数十人をヘリコプターで京畿道平沢の米軍基地に運び、そこからC130輸送機で在日米軍基地に避難させた。
 米軍の家族を実際に朝鮮半島の外に運ぶ訓練が行われたのは7年ぶりだった。

 今回も昨年と同じ方式で行うかについてはまだ決まっていないという。
 緊張状態が緩和すれば実際に家族を運ばずに、シミュレーションによる訓練にすることも検討中だ。
 ただ北朝鮮が6回目の核実験を準備するなど緊張が高まっていることから、実戦的な訓練をする方向で進めている。

 --ここまで--

 6月に---というあたりが、なんともしれぬ不気味さを感じる。
 そんなに時間をかけるつもりかな。
 中国の習国家主席の「返事」次第ではあるまいか。

 さて、手段としては。

 --ここから--

 北朝鮮の弾道ミサイル能力は急速に向上している。
 〈朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、朝鮮人民軍戦略軍火星砲兵部隊による弾道ミサイル発射を報じた。
 写真を12枚掲載し、弾道ミサイル4発が順次打ち上がっていく様子などが写っている。
 発射したのは、「スカッドER改良型」の可能性が高いとみられる。核弾頭を搭載でき、射程は1kmとされ、日本にも届く計算だ。
 スカッドは発射台付きの車両に搭載されるため、事前に発射の兆候を把握するのが難しい。

 また、北朝鮮は2月、開発を進めている潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の技術を活用したとみられる新型の弾道ミサイルを発射。
 このミサイルの燃料には固体燃料が使われたとされる。液体燃料は発射前に機体に注入する必要があるが、固体燃料の場合はこうした作業が省略できる。固体燃料が導入されれば日米韓への脅威はさらに増すことになる。〉

 北朝鮮は今回、ミサイルを4発、同時に発射した。
 同時発射の多数のミサイルを迎撃することは難しい。既に北朝鮮は、核兵器の小型化を進めている。それについて日本政府は、昨年119日の閣議決定で、次のような見解を示している。
 〈6日の北朝鮮による核実験に関連し、「断定的なことは言えないが、一連の北朝鮮の言動などを考えれば、核兵器の小型化・弾頭化の実現に至っている可能性も排除できない」とした。民主党の長妻昭代表代行の質問主意書に答えた。〉(2016119日)。
 北朝鮮が核弾頭を搭載した弾道ミサイルで日本の領土を攻撃する危険性が現実としてある。

 日本政府が話し合いで北朝鮮と折り合いをつけることは不可能だ。
 日本は北朝鮮と交渉できるカードを持っていない。
 北朝鮮が求めているのは、米国が金正恩体制を力によって転覆しないという保証を取り付けることだ。
 金正恩は、米国まで到達する大陸間弾道ミサイル(ICBM)を開発し、それに搭載可能な核兵器を製造すれば、米国が交渉に応じてくると考えている。

 確かに理論的には、問題を平和的な交渉で解決する可能性もある。
 しかし、現実的には北朝鮮による核兵器の恫喝に米国のトランプ政権が膝を屈することはない。 
 そうなると米国が力により北朝鮮の核と弾道ミサイルを無力化するシナリオが出てくる。

 第一は、バンカーバスター(地中貫通型爆弾)で北朝鮮の核兵器と弾道ミサイルを破壊するシナリオだ。
 北朝鮮はこれらの破壊兵器を地下の秘密工場で製造している。
 偵察衛星では地下の様子を捉えることはできない。
 従って、北朝鮮にスパイを送り込んで、秘密工場の場所を特定する必要がある。
 そうしなくてはバンカーバスターによる攻撃ができないからだ。

 しかし、米国に、北朝鮮にスパイを送り込み国家機密を探知するほどのインテリジェンス能力があるとは思えない。
 そこで出てくるのが、特殊部隊を北朝鮮に派遣し、金正恩・朝鮮労働党委員長を「中立化」(インテリジェンス業界の用語で殺害を意味する)することだ。
 金正恩が「中立化」し、北朝鮮の新体制を米国や日本にとって脅威をもたらさないようにすれば、北朝鮮国家が存続することを米国は認めるであろう。

 これらのオペレーションに日本が積極的に参加するよりほかはないので、米国を側面から支援するしかない。

 --ここまで--

 上の記事は、元外務省の佐藤さんの記事なので、記事のごとく、アメリカの特殊部隊による「中立化」という選択の可能性は高かろう。

 確かに、なにかが動いている。
 どう動くかは、すべてトランプさんの判断しだいだ。

 新聞記事から抜粋。

 2017/04/23()
 トランプ氏が今夜、日中首脳と緊急電話会談との情報…対北朝鮮で爆弾発表か
 トランプ米大統領が今夜、日本の安倍晋三首相と緊急の電話会談を行うとの情報が出ている。

 メディア関係者によれば、トランプ氏は日本時間の今夜のうちに安倍氏、そして中国の習近平国家主席と、相次いで電話会談を行うという。
 一方、別の関係筋は、「電話会談は明日になる」としている。

 会談の議題は不明だが、米海軍の空母打撃群が一両日中に北朝鮮近海に展開するタイミングから考えて、北朝鮮の核兵器開発を巡る情勢の緊張状態などについて話し合われると見られる。

補足、感想など

 安倍さんがトランプ大統領がすべての選択の鍵を握っている—てな表現をしていた。
 中国の習国家主席の北朝鮮・金総書記の排除工作の「出来次第」だということなのだろう。

 なにかが大きく動こうとしている。