2017年4月13日木曜日

習主席とトランプ大統領の電話会談 → ?

さて、どうなるのかな。
 なにか、一時の緊迫した感覚がなくなったな。
 ちょいとした脅しだったのだよ—てな感じで、今回は終わるのかな。

 でも。
 アメリカにそんなに時間が残っている訳ではあるまい。
 北朝鮮が、アメリカに達するicbm を製造する直前には、確実に金総書記排除をするだろうから。
 ないしは、北朝鮮が核放棄をするか—の究極の選択が残っているということか。

 以下、新聞から抜粋。

 習近平国家主席がトランプ大統領に電話
 本日(412日)午前、習近平国家主席はトランプ大統領に電話をかけ、電話会談を行った。。

 会談内容の概略は以下。

習近平:フロリダにおける会談は大きな成果があった。われわれは会談を通して重要な共通認識に至り、非常に良好な関係を構築することができた。
 今後は両国は「外交安全対話、経済問題に関する全面的な対話、ネット・セキュリティに関する対話、および社会と人文交流に関する対話」という対話メカニズムを通して、百日計画や米中両軍における協力を増強し、緊密な連携を保って世界平和のために貢献したい。大統領が一日も早く訪中下さることを期待している。

トランプ:フロリダにおける会談は非常に成功だったと思う。両国が緊密な連携を維持することは非常に重要だ。米中両国が広範囲な実務的領域で協力することに私も賛成だ。中国訪問を楽しみにしている。

 中国は朝鮮半島の非核化を実現する目標を堅持し、朝鮮半島の平和的な安定を守り、平和的な方法で問題を解決することを望んでいる。そのために米国と朝鮮半島問題に関して、常に密接な連携と協調を保っていたい。
 シリア問題に関しては、いかなる国であれ化学兵器を使用することは受け入れられないが、しかし政治的解決の方向を堅持しなければならない。国連の安保理でシリア問題を解決することが重要で、安保理が声明を出すことを望んでいる。

 中国政府側が公開した内容は、おおむね以上だ。
 何を目的とした電話会談だったのか?
 まとめておこう。

1.米国の北朝鮮への武力攻撃が現実化している様相を呈しているが、武力攻撃だけはやめてほしい。
2.中国は北朝鮮の非核化に関しては米国と完全に同じ立場に立っているが、そのためには「対話」で問題を解決することを望む。

3.シリア問題は、晩餐会の場で、迂闊にも「米国のシリアへの武力攻撃に理解を示す」ような発言をしてしまったが、これも武力で解決せず、政治的手段で解決すべきで、国連安保理で決議すべきだ(そうすれば、ロシアや中国が反対票を投ずる)。
 言うならば、晩餐会でうっかり回答をしてしまったことへの深い反省と、「あれはミスだった。真意を話させてくれ」という電話だったのだと理解していいだろう。
 そうでなければ、首脳会談終了後、わざわざ「お礼の電話」などしない。

✦武大偉・六者会談中国代表の訪韓が語るもの
 武大偉・六者会談中国特別代表は韓国で昨日(411日)、韓国の尹炳世外相や六者会談韓国本部長らと話し合い、「中国はいかなる場合でも北朝鮮の核保有国としての地位を認定せず、黙認しない」と述べた上で、以下のように語った。

1. 中国は米国が韓国にTHAADを配備することに反対する。
2. 朝鮮半島の非核化のために、中国は積極的に対話を求める。
3. 中国は国連安保理の対北朝鮮制裁を積極的に実施している。
4. 核保有が決して問題解決の出口にはならないことを北朝鮮に認識させる。

✦マティス米国防長官――通常の軍事訓練
 アメリカのマティス国防長官は本日(日本時間12日)、空母「カール・ビンソン」などの空母打撃群を朝鮮半島近海に移動させる対応について、特定の事案に関連したものではないと述べた。
 それによれば、マティス国防長官はカール・ビンソンの移動に関し「理由があって西太平洋に配備し、制限なく行動をしている。
 同海域に現在向かっているのは、現時点でそこに置くのが最も将来に備えたものであると考えるからだ」と指摘したという。

 これはつまり、今すぐ戦争状態に入るのではないことを意味している。
 米中首脳会談後の「習近平・トランプ」電話会談と言い、武大偉氏の発言、特にマティス国防長官の発言から総合的に考えると、いますぐ「北朝鮮攻撃」は起きないということになろう。

 しかし、つぎの瞬間、何が起きるかが分からないのがトランプ大統領の特徴でもある。
 安心はせずに、やはり日本に何ができるか、何をすべきかを考えておいた方がいいだろう。

補足、感想など

 この一連の流れの「核心部分」はなんだろうか。
 掲示板の書き込みを転記したい。

 --ここから--

2017/04/13()
 対話再開で十分
 今までのアメリカと北の交渉でなぜ話が纏まらなかったと言えば、北が非核化を条件に国交正常化を求めて来るから
 アメリカと北は休戦中だからな
 国交正常化をまずやっていずれは平和条約を結びたい。まさに日ロ関係と同じ

 しかしオバマ政権で対話の窓口が消えた
 そしたら北はICBM持った

 ティラーソン国務長官が公式談話で言ったように、半島の非核化が目的であり北の体制変革には関与しないを信じるなら、非核化を条件にアメリカが北に大使館を開設するかも

 公使館クラスかもしれないが
 それによって困る国って日本しか居ないから

--ここまで--

 書き込みにあるように、北朝鮮の体制がどうであろうと、アメリカには関心がない。
 要は、核兵器がアメリカに飛んでこないようになればいい---ということだ。

 北朝鮮が核を放棄するというならば、アメリカは北朝鮮に大使館を開設するという選択をするだろうなぁ。
 まぁ、北朝鮮が核を放棄するか否かというのは、多分に疑問ではあるが--

 冒頭でふれた。
 トランプ大統領は、核兵器がicbmに載って、アメリカに到達することは許さないということだ。
 そのためには、金総書記の排除も躊躇いはしない—ということだろう。