▲筆者は、基本的に小池都知事を責めているのではない。
ただ、東京都という公共団体のトップとして、「判断が遅すぎる」と言っているだけだ。
そして、その判断する—という内容が、外から見ていて、「豊洲移転」以外に考えられないという状況の下で、「自己保身のための大義名分を欲しがる」という姿勢がいかがか--と思うのだ。
判断を後ろに後ろにすることで、多くの人間を巻き込み、意味もない多大な出費を強いられるということはおかしかろう—と思う。
トップなのだから、「総合的に考えてこう決断した」という一言で済む話ではないか。
それを、上でふれたように「保身のための大義名分」を必要とし、かつ、時間をかける—って、都知事というポストにいる人間として、「能力不足」を露呈していないか。
以下、新聞から抜粋。
豊洲市場への移転問題を検証する東京都の市場問題プロジェクトチーム(PT)は、都庁で会合を開き、築地市場を移転せず再整備する案と豊洲移転案を両論併記した報告書の素案を公表。
築地再整備案は座長の小島敏郎弁護士らが今月公表した内容をそのまま盛り込んだが、複数の委員から「アイデアから抜け切れていない」などと実現性を疑問視する意見が相次いだ。
築地再整備案は工費約734億円、工期を7年とし、営業を続けながら部分的に工事を進めると想定。
これに対し、日本建築構造技術者協会会長の森高英夫委員は「10年以上かかる案だ」と批判した。
▲補足、感想など
築地再整備なんて、単なる思いつき、ホラ話に近い。
なんどでもいいたい。
小池都知事は、「保身」のためのなんとか委員会の「大義名分」を欲しがるな。
組織のトップなのだから、「総合的に考慮して、こう判断した」--という「一言」で済む話を、ずるずると引き伸ばすな。
自分の保身なんてほっておけ。
一番大切なことは、どうすることが「東京都民」にとって、役に立つか—ではないのか。