▲費用と技術か。
自分の手で鉄道を作ろうとか思わないのか?
1960年代、日本が高速鉄道をつくろうとした時、お金は世界銀行から借りたのだったかな。
結構、大変だったと書いてあったような記憶がある。
インドネシアはどうなのさ?
自分で世界銀行でお金を借りて、自分の技術で作ろうとは思わないのか?
このあたりの感覚がなんかなぁと感じる。
なにもかも、おんぶにだっこ—か。
日本は、お金持ちだから、貧乏人にお金を恵んでやるのが当たり前か。
そういえば、アフリカの最貧国の国民もそういう言い方をするようだな。
どうせ、最貧国で技術もお金も、それを生み出す「頭脳」もない—と。だから、他国のお情けにすがって生きているのだと。
自前の技術も、お金も、頭脳もなんにもない---というのが自慢か。
せめて、自分の足で立とうとは思わないか。
そう言えば、アフガニスタンでタリバンと戦ってなくなる米軍の兵士達が哀れでならない。
文明化することが善なのか?という「不毛な戦い」に巻き込まれて死ぬなんて---なんという死に方かと感じる。
電車に乗ることが、教育を受けていろいろ知ることが・文明化するということがそもそも「善」なのか--という民族がこの地球上に存在している。
こういう「水を飲みたくない馬」を「文明という水飲み場」につれていっても飲みはしない。
つまり、これが民族としての「個性」なのだ。
そういう民族としての個性を無視して、むりやり、水飲み場に連れていっても、「文明という水」を飲みはしない。
「飲みたくなる」まで、回りの民族は、じっと待つしかないのだ。
インドネシアという国もそうなのだろう。
高速鉄道なんて、早すぎるのだ。
高速鉄道で国民の生活がどうこうするよりも、オレの懐が暖かくなる方がいい—という国家指導者を選択している国なのだ。
「文明という水を飲みたくなるまで」じっと待つしかない。
以下、新聞から抜粋。
■インドネシア政府、日本と共同調査の意向
インドネシア政府はジャワ島西部の首都ジャカルタから東部のスラバヤに至る鉄道(約730キロ)の高速鉄道計画について今年5月からその実現可能性などを環境や資源など各種要因に基づいて調べる「事業可能性調査(フィージビリティー・スタディ=FS)」を開始する、インドネシアの国鉄(KAI)、科学技術応用評価庁(BPPT)とともに日本と共同で調査を実施したい、と意向を明らかに。
インドネシアの鉄道高速化計画に関してはジャカルタからバンドンまでの約140キロ区間に関して2015年9月に日本との競争の結果、中国が受注に成功したものの、その後の建設計画は予算増大や土地取得の遅れなどから「計算違い」が生じている。
このため「中国ではなく、日本に発注したい」と中国への落胆と日本への期待が政府部内で強くなっていることが背景にある。
ルフット・パンジャイタン調整大臣は「インドネシアの高速鉄道化には日本の費用と鉄道技術が必要」として、5月からのFSを11月ごろまでには終了し、日本への発注で年内には合意する方向で政府部内の調整を進める方針を示した。
日本側もジャカルタを訪問した石井啓一国交相がルフット調整相、スマディ運輸相などとの会談で「高速鉄道計画への協力」の姿勢を示し、すでに両国政府間ではある程度の協力体制ができていたことも今回のFSへの日本の参加の布石となっていたとみられる。
■一向に進まぬ中国の建設計画
ジャカルタ~バンドン間の高速鉄道計画では受注競争で新幹線による鉄道建設の実績、鉄道運航の安全性で日本の圧倒的優勢が伝えられていたが、中国側が最終段階で「日本のものと酷似した事業計画書を提出」するとともに建設に関する「インドネシア政府の費用負担をゼロ」とし、「事業が失敗した際の債務保証も求めない」という案を示し逆転、中国が受注した経緯がある。
しかし、2016年7月に建設許可が下りて以来鉄道計画はほとんど進捗しておらず、2017年12月までに確保が必要となる約600ヘクタールの土地の収用もほとんどが手付かずの状態といわれ、2019年5月の開業を絶望視する声が出始めている。
2016年には建設予定地とするジャカルタ郊外の土地で中国人労働者が工事を開始したところ、そこがインドネシア空軍の管理地で空軍の許可もなく、さらに中国人労働者のビザに問題があったことが発覚するなど計画そのものだけでなく、建設工事の進め方でも「杜撰さ」が露呈、中国への信頼性が揺らいでいた。
4月15日には建設に要する経費が当初の55億ドルから59億ドルに膨れ上がるとの見通しが示された。
もっとも費用をインドネシア側は負担する訳はないが、増大した費用の負担を中国がどうするのかは不安なところ。
中国の受注にジョコ・ウィドド大統領を最終決断させるのに大きな役割を果たしたとされるリニ国営企業大臣は「高速化路線に建設予定のトンネル工事で変更が生じた結果の費用増加だが、中国開発銀行が問題ないとしているので心配はない」とマスコミに説明、予定通りに建設計画が進むとの楽観的見方を表明した。
■政府部内の対立・確執が影響
「日本優勢の受注競争を最後にひっくり返した」のはこのリニ大臣といわれ、その背景には日本を推していた与党「闘争民主党(PDIP)」の党首、メガワティ元大統領とリニ大臣の確執、さらにジョコ大統領とメガワティ元大統領との不仲説も影響。
内閣改造でリニ大臣の更迭をPDIPが求めたもののジョコ大統領が拒否したとされ、「ジョコ大統領、リニ大臣」と「メガワティ元大統領、PDIP」を巡る構図は基本的に前回の受注時とは変わっていない。
▲補足、感想など
冒頭でふれた。
文明化することが善なのか—という「不毛な議論・確執」に日本は巻き込まれまい。
アフガニスタンで、タリバンとかいう「水を飲みたくない集団」との争いで生命を落とす米軍の兵士の「大義のない・意味のない死」を見よ。
国民の生活の向上よりも、自分の財布が膨らむことを選択する国家指導者と関わりあうまい。
ジョコたらジャコたらいう指導者が絡んでいるときは、日本は出来るだけインドネシアに関与すまい。
インドネシアは、中国へお縋りすればいいことだ。