2017年4月3日月曜日

東日本大震災の時の津波を予見可能と裁判官

技術者の片隅にいた筆者の感想を言えば、「予見」は可能だ。
 ただ。
 場所・時期・規模の予測が不可能だ。

 一千年に一度という頻度のものなど、小惑星が落ちてくるとか、宇宙人からの攻撃がある—てな話と同一だ。
 多分、千年単位であれば小惑星も地球上に落ちてくるかもしれないし、ufo が来るかもしれない。
 予見することはできる。

 でも、
 上と同じだ。場所と時期が分からない。
 つまり、対応の手段が分からないということだ。

 以下、新聞から抜粋。

 被災地を歩けば、今なお大きな爪痕を残したままの、「311」巨大津波。
 6年が経った折、この「1000年に一度の天災」を「予見できたはず」と 国を断罪する「女裁判長」が現れた。
 “常識外れ”の判決に、法曹界は激震。 連鎖を案じる声も上がっているという。

補足、感想など

 常識外れの判決か。
 確かに、最大規模マグニチュード9程度の地震は発生する可能性がある。
 その意味で、予見可能だ。

 ただ、上でふれた。
 発生する場所、時期が不明だ。
 予測も現在時点では、不可能だ。

 これで、どう対処すればよかったのだ?
 日本列島全体に高さ10m以上の堤防を作るのか?

 常識外れといえばそのとおりだが、裁判官に科学的な・工学的な知識が欠如しているのだ。
 なんでも裁判官が判断するということがもう難しくなっているのではないのか。

 原発関係での判決でもそうだ。
 専門的な知識が必要なものは、今の裁判所とは別の「判断組織」を作る必要があるのではないのか。