▲資源もないし、国土も狭いのに---ということらしい。
この答えは簡単だ。
「識字率の差」、「日本語と中国語の差」---だ。
考えても見よ。
日本は江戸時代でもはや70~80%の識字率を誇っていた。
対して、中国の識字率は20世紀始めでもせいぜい一桁、現代時点でも40%を切る程度だろう。
<因みに、日本人は20世紀半ばでほぼ100%だ>
また、日本語の漢字かな交じり文と、漢字オンリーの中国語とを比較してみれば、その「使い勝手」の差が明白ではないか。
こんなものが、そもそも、比較になるものか。
以下、中国の新聞から抜粋。
世界第2位の経済大国となった中国は今なお経済発展を続けている。
中国経済は広大な国土と莫大な人口という「規模」を背景とした強みはあるものの、まだ「質」が伴っていないのが現状だ。
特に中国の経済成長は投資が牽引する歪んだ構造となっており、抜本的な改革が必要な状況だ。
中国から見れば、日本は国土が小さく、人口も少ないうえに天然資源もほとんど存在しない国だ。
にもかかわらず、日本は先進国として世界第3位の経済規模を誇ることが中国人にとっては不思議で仕方がないことのようだ。
中国メディアの今日頭条はこのほど、国土も人口も資源も中国より圧倒的に劣っている日本は「どうやってここまで発展できたのか」と疑問を投げかける記事を掲載、中国人ネットユーザーたちが論議を交わしている。
日本が「どうやってここまで発展できたのか」という問いに対し、ある中国人ネットユーザーからは「日本人は保守的ではあるが、新しいものは積極的に試し、良いものはあらゆる方法を使って学び取ろうとする。
昔は中国から学び、今は西洋から学ぶ優秀な学生だ」というコメントが寄せられた。
つまり、自分から新しいものを作り出すのではなく、時代に応じて学ぶ対象を変えながら、自らを高めてきたという指摘だ。
また、日本人の「集団主義の強さ」を指摘する声もあり、「日本人と中国人は1対1なら同等だが、3対3になると中国人はもう敵わない。
中国人には協調性がないが、日本人は集団を優先し、集団で1つのことに取り組むことができる」という意見があった。
同様の意見は多く、「中国人は1人なら龍に相当する力を発揮できるが、3人集まると虫けら程度の力しか発揮できない」とし、中国人はお互いに足を引っ張り合っているが、日本人は協力することができると指摘、こうした国民性が日本の発展につながったというコメントが見られた。
他にも、「日本人が勤勉であること」、「ほぼ単一民族の国であり、まとまりやすいこと」など、国土も人口も資源も中国より圧倒的に劣っている日本が発展できた理由を「国民性」によるものと分析する声は多かった。
▲補足、感想など
ふ~ん。
いつまでたっても、この程度の理解か。
なるほど、英国の産業革命に200年も遅れる「大ノロマ民族」だけのことはある。
20世紀半ばで、自分の国を守る武器すらも作れなかった理由がよく分かるではないか。
識字率が仮に10%だとすると、総人口10億人に掛ければ大きな数字となる。
しかし、それは文が読める人が中国全土にバラバラにいるということだ。
だから。
ちょいと、そのあたりで、集まるという場合、ほとんどが文盲ということになる。
一人文章が読めても、外9人が文盲だとすれば、もはや、話し合いにはならない。
従って、砂のごとくバラバラになってしまうのだ。力を出せない理由がそこにある。
また、この低識字率では、知性主義というものが成り立たない。
北斗の拳ばりの暴力が支配する荒涼たる生き方となるのだろうな。
また、中国語について言うなら、この漢字だけの文章ではこまかいニュアンスを伝えることができまい。
大雑把な意味を伝えるということしかできまい。
それでは、高等教育を実施するには不適当なのだ。
はっきり言えば、中国語は欠陥言語だ。
以上、2つの理由を挙げた。
上の新聞が指摘している内容とは随分違うようだ。
どちらが、真実を突いているのは、筆者には分からない。
回答は、中国人自身が試行錯誤して確かめるしかあるまい。
ただ、日本・日本人は、上で筆者がふれた「やり方」で、ここまで発展してきたのだ。