▲ユーラシア大陸の西端と東端を結ぶ鉄道というものがある。
中国から英国ロンドンを結ぶ鉄道輸送があって、表題はその最初の実績だ。
時間はともかくとして、100個のコンテナも運べない「鉄道輸送」では、採算がとれまい。
ななつぼしのような豪華列車で、30日間でユーラシア大陸を横断して、帰路は飛行機で—というような計画なら、もしかして採算が取れるかもしれないなぁ。(いや、分からないけど)
以下、新聞から抜粋。
中国と英国を直接結ぶ初の貨物列車が29日、中国東部沿岸の浙江(Zhejiang)省義烏(Yiwu)に到着した。英ロンドン(London)からの距離は1万2000キロで、世界で2番目に長い路線だ。
この路線は、西欧との貿易強化に努める中国の現代版シルクロード構想「一帯一路」の最新例。
世界最大の貿易国である中国は同構想を2013年に打ち出して以来、広大なインフラ整備に巨額を投じている。
ウイスキーや赤ちゃん用ミルク、医薬品、機械類が積まれた列車はロンドンを今月10日に出発し、フランス、ベルギー、ドイツ、ポーランド、ベラルーシ、ロシア、カザフスタンを経て、20日間かけて義烏に到着した。義烏は消費財の卸売りの中心地だ。
この新ルートはロシアの有名なシベリア鉄道(Trans-Siberian
Railway)より長いが、2014年に開通した中国とスペイン・マドリード(Madrid)を結ぶ世界最長路線よりは約1000キロ短い。
ロンドンは中国の国有鉄道会社、中国鉄路総公司(China
Railway)の新貨物網で結ばれた15番目の都市。同社によれば、空輸より安く、海運より速いという。
浙江省政府によれば、船で輸送するより30日短縮できるはずだが、今回の試験運行では予定していた18日間より2日多くかかった。
義烏当局によると、「東風号」と名付けられたこの列車が一度に運べるコンテナは88個。
コンテナを1万~2万個積載できる貨物船に比べてはるかに少ない。
この野心的なプロジェクトのコストは明らかにされておらず、経済的に意味があるのか疑問を呈する専門家たちもいる。
▲補足、感想など
ユーラシア大陸の西端と東端を結ぶということを考えた時、船便と鉄道便では、運べる個数が1万~2万 対 88 、時間が 50日 対 20日 か。
ちょいと、運送という面では、船便に太刀打ちできまい。
もっと、一度に鉄道で大量に運べる工夫をするとか、冒頭でふれた豪華列車での観光という分野を開拓するか—でなければ、おそらく、計画倒れになる可能性が高いな。