▲中国人って、日本の明治維新に随分関心があるのだな。
日本の明治維新は成功して、中国の洋務運動はなぜ、失敗したのか—ということか。
分かりきったことではないか。
日本は19世紀中頃で70%程度の識字率があり、中国ではせいぜい5%程度で、この差が成功か失敗かの分水嶺だろうな。
また、日本は蘭学が盛んだったから、そのあたりも中国とは違おう。
逆にいえば、中国人は、この識字率といういわば、自民族の「恥部」にふれることができないのだな。21世紀においても、ようやく30%強だもの。19世紀半ばで5%程度なんて当たり前ではないか。
自民族の19世紀以降の歴史が直視できない程の惨めさであるが故に、他者に向かって逆にコケオドシ、ハッタリを言わずにはおれないのだろう。
惨めで可哀想な民族ではある。
その最大の原因は、結局、漢字か。
日本人は、漢字かな交り文という形式で、「漢字」が本来もつポテンシャルを最大限、引き出して利用し、対して、中国人は漢字オンリーの漢文という形式を採用しているが故に、漢字に「圧し潰され」てしまったということなのだろう。
以下、新聞から抜粋。
反日感情の強い中国だが、明治維新に関しては一目置いている。
中国では成果が見られなかった洋務運動と比較され、明治維新の成功を称賛している。
では、日本の明治維新が中国と違って成功したのはなぜだろうか。
中国メディアは、「成功には準備が必要で、決して偶然ではない」と主張する記事を掲載。
そもそも、日本は中国と違い、改革が成功しやすい環境が整っていたと。
地理的にも、島国で山岳地帯の多い日本では政治を一つにまとめるのは簡単ではなかったうえ、歴史が浅く他から文化を学びやすい環境にあったと指摘。
鎖国時代にも、出島に限ってオランダや中国との交流があったこと、政府の弱体化と黒船事件を機に比較的順調に倒幕が成功したと。
では、その後に日本が発展し中国との差を見せたのはなぜだろうか。
記事は、「西洋から学ぶことにした」ためだと指摘。
アヘン戦争での中国の惨敗により、欧米から学ぶことにした日本は、五か条の誓文を出し、富国強兵や殖産興業をはじめとする一連の改革を断行した。
中国にも洋務運動があったが、日本のほうが「広く、注意深く、早く」学んだため、成果が表れたと記事は指摘。
日本の本気度は、内閣の主要メンバー全員が1年9か月かけて欧米諸国に視察に行ったことにも現れていた。
特に、ドイツから日本は多くを学び、義務教育の制定と西洋の科学技術の知識習得に力を入れたと指摘。
同じアジアの国として、同時期に西洋から学ぼうとし成功した日本と、できなかった中国。
日本には改革の環境が整っていたといえそうだが、同時に日本が新しいものを積極的に受け入れる姿勢を持っていたことも成功のカギだったようだ。
▲補足、感想など
なんだ、この記事。
核心を意図的に外しているのだろう。
中国人のメンツとやらで、自分達を直視できないのだろう。
冒頭でふれたことを、整理して、明治維新が成功し、洋務運動が失敗した理由の核心を比較したい。
1.19世紀半ばでの識字率 → 日本:70%、中国:5%
2.西欧からの知識の流入 → 日本:蘭学の隆盛 中国:なし
3.文字 → 日本:漢字かな交じり文を採用、(漢字の本来的にもつポテンシャルを最大限引き出している) 中国:漢文 (漢字を一般庶民が読めないように難していて、ために中国人は、漢字に圧し潰されている)
このくらいかな。
改革の環境が整っていた—というなら、やはり、日本人の識字率と漢字かな交り文であろう。
漢字かな交り文は、「世界最強言語」だ。
漢字かな交り文は、日本人が世界へ打って出るための「最大の武器」となっている。