2017年12月6日水曜日

中国の北朝鮮核保有容認の発言の意図はなにか

もう、無理だから—というのが中国のコメントらしいが。
 これは、北朝鮮の説得を放棄して、もう、アメリカに任すという意思表示だろう。

 アメリカが北朝鮮を攻撃しても、中国はなにも言わないよ—ということだろう。
 そして、コントロール不可能の金委員長が、中国へ向けてミサイルを撃たないように、「北朝鮮の核保有容認」というサービスというかおべんちゃらを言ったということではないのかな。

 まず、中国関連の記事から抜粋。

 英サンデー・タイムズは、中国指導部は北朝鮮の核保有を現実として受け止める方向と報じた。
 北京のシンクタンクである清華-カーネギーグローバル政策センターの趙通研究員の見方を引用し、「中国と米国は北朝鮮の核開発の意図とそれに伴う脅威についてそれぞれ解釈が異なる」とした上で、「中国指導部は北朝鮮を軍事的に止めることができるタイミングは過ぎたとみており、中国は米国もそうした現実を受け入れるべきだと考えている」と指摘。

 同紙はまた、「中国としては核を持つ北朝鮮が良いはずはないが、現時点で北朝鮮との貿易を全て中断し、北朝鮮が崩壊する可能性の方をより懸念している。
 それは数百万人の難民が国境を越えることや、米国の軍事力が中国との国境に配備されることを意味するからだ」と分析した。
 北朝鮮の核保有が核拡散につながる懸念について、同紙は「中国は北朝鮮が核保有国の地位を得れば、核技術を拡散させ、国際社会の報復を招くようなことはしないとみている」とした。

補足、感想など

 でも。
 北朝鮮が、核を保有するとなると、当然、日本も韓国も核を保有することになる。
 中国は当然、そのことを知っている。
 知っていて、上の記事のようなことを言うという部分に、「どうせ、アメリカが攻撃するのだから、オレに被害が及ばないように」てな、発想がありそうだと分かる。

 アメリカが北朝鮮を攻撃する「期限」を公表したようだ。
 その記事から抜粋。

 --ここから--

 CIAが警告「北のICBM開発阻止、リミットまで3カ月」
 コロンビア大学の教授、英ガーディアン紙に寄稿
 「ジョン・ボルトン元国連大使が証言」

 米国中央情報局(CIA)が、トランプ大統領に「北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)プログラム開発を中止させるために行動できる時間は3カ月しか残っていない」と報告。
 米コロンビア大学のマーク・セドン客員教授(元国連事務総長スピーチライター)が英ガーディアン紙への寄稿記事で明らかにした。
 セドン教授によると、先週米国のジョン・ボルトン元国連大使がロンドンを訪れ、英議会下院(庶民院)の議員と対面。
 その席でボルトン元国連大使は「CIA首脳部はドナルド・トランプ大統領に、北朝鮮のICBMプログラム開発を中止させられるリミットまで3カ月しか残っていない」と告げたと。
 またセドン教授は「ボルトン元大使の訪問が公式なものなのか非公式なものなのかは分からないが、彼によると、(CIA首脳部は)3カ月たったら北朝鮮はワシントンDCを含む米国の諸都市を核ミサイルで攻撃できる能力を有するようになるだろう、とトランプ大統領に告げた」と記した。

 さらにセドン教授は「数日前に板門店を訪れた米国の軍事関係者も、欧州議会の議員に同様の内容を語った」「3カ月という『デッドライン』は(来年3月になったら)先制攻撃(があること)を意味する」と続けた。
 このほか、最近浮上した国務長官の交代説に関して、セドン教授は「強硬派のマイケル・ポンペオCIA長官が国務長官のポストに移ったら、朝米の膠着状態は一段と深刻になる」という見方を示した。

 --ここまで--

 上の記事、来年3月になったら、北朝鮮からの米国本土への攻撃可能となるということだな。だから、米国は、今年の12月から、来年の2月一杯までに、攻撃する—という意味か
 
 攻撃するという表現は、ちょいと、不穏だが。
 来年の2月末までに、ロシアかスイスへ金委員長が、亡命するように、あらゆるルートを使って、圧力をかけるという意味だろうなぁ。

 どうしても、亡命しないならば、最後には頭にピストルを付きつけて、亡命の決断をするようにしてしまう---と決心していると解釈すればそう外れてはいまい。