2016年9月18日日曜日

お笑い、自国の大統領の無能を嘆く韓国人記者

自分で選んだのだろう。
 自国の大統領を---
 もし、嘆くのだったら、自分の・自分達の「無能さ」を嘆けよ。

 ばかばかしい。
 国家指導者というものは、その国の国民のレベルに合わせたものだ。
 国家指導者が無能だというなら、それを選んだ国民も無能だということだ。
 そして、それを指摘している新聞記者も同じく無能だということだ。

 なにか、自分だけ飛び抜けて賢く・有能で、国家指導者、国民だけが無能だとか—言っているのか。
 それこそ、とんでもないカンチガイというものさ。
 皆同じ、上から下まで無能どうし、これが衆愚政治というものだ。

 以下、新聞から抜粋。

 パククネ政府は北朝鮮の核実戦配備が秒読み段階に入っているのに、何もしない。
 こんなに無能で無対策な政府も珍しい。
 <核使用の兆候を捕捉すれば、平壌を地図上から除去する>
 <核ミサイルの一発でも発射すれば、北の政権を蹴り出す>

 口で言うだけなら、アフリカ・南太平洋上の政府でもできる。
 配置を推進中の「サード」については、パククネ政府が用意した対策ではない。

 政府は中国の顔色を伺って決定を先送りしていた。
 在韓米軍の身辺の安全を放置できないと考えた米国の強権(「強制措置」)がなかったら、サードですら設置しようとしていない。
 もしトランプが当選し、キム・ジョンウン集団が核を実戦配備し、米国に向かって圧迫を加えたら(「米軍を撤収しなければ核ミサイルを撃つぞ」)、米北の間で平和条約の類(核凍結など)が締結されるかも。

 そうなれば、その後に駐韓米軍が撤収する確率は、ほぼ100%である。
 そして、星州に配置する予定のサードは、その瞬間に白紙化。
 すでに配置されていた場合は、そのサードも撤退になる。
 在韓米軍の保護用として、米国の軍事施設なんだから、米軍と共に撤退するのが当然。

 パククネ政府は韓国国民を保護するためのサードの配置を推進したことがない。
 パククネ政府は後に駐韓米軍が撤収したその時になってから、韓国人を保護するためのサードの配置を推進し始めるつもりなのだろうか?
 シャープ元在韓米軍司令官は、「現在サードの注文が押し寄せている。イスラエルなどからも、サードを配置してほしいという要請がある」と発言をしたことが分かった。
 韓国が最近示している気楽さを皮肉るような発言に聞こえる。

 北朝鮮の集団は、過去数十年、「米軍による北爆」というリスクを甘受しながら核を開発してきた。
 キム氏一族が自分たちの命を賭けて、数十年に渡って初志を一貫したものである。
 これに反して韓国側は、お気楽なものである。
 北朝鮮の4回目の核実験(16日)の後、113日にパククネ大統領は、対国民談話で、戦術核が必要だという世論に対して「理解はできるが、我々は国際社会と約束したものがあるので、韓半島には核があってはいけないと思う。」と発言した。

 北朝鮮の5回目の核実験(99日)の後、大統領府は、自衛的核武装論について、「そのことと関連して、政府の立場は変化していないと了解している」と発表した。
 併せて、米国務省関係者(ソン・キム)は、「両国の首脳、さらに重要な軍事専門家は、『核兵器の韓半島再導入は必要ない』と決定したと思っている」と発言。

 5月初めには、韓米間の会議の席で、韓国の関係者が米国に向けて、「核兵器の共同管理を実現すれば、韓国内での核武装論を緩和することができる」と、「米国の意向を伺う」ような発言をした。
 米国側は、即座に「No!」と答えたことが分かった。

 パククネ政府はいまだに「沈む夕日」(オバマ政権)の顔色を見ながら、<自衛的核開発>の正当な主張をマトモに繰り広げることもできないでいる状態。
 むしろ正当な主張をする国内の愛国市民などに向けて、<核はダメだ>というような説得作業に入る姿を見せている。

 国の安保は最悪の最悪まで考慮する必要がある。
 しかし、<トランプ当選><駐韓米軍撤収>は、もはや最悪のシナリオでもない。
 12年後にでも発生する可能性のあるシナリオだ。
 <北朝鮮の核実戦配備>がすでに既成事実化した段階なので、なおさらである。

 今のような無対策状態で、トランプが当選して、北朝鮮の核実戦配備と共に、米国と北朝鮮、日本と北朝鮮が結託あるいは野合して、電撃合意して、在韓米軍がサードと共に撤退したら、韓国にはいったい何が残るのか?

 今、在韓米軍が撤収したら、韓国には何も残らない。
 サードもないし、独自開発した核武器もない。
 そうなると、次のステップは明らかだ。

 北朝鮮の核恐喝に対抗しながら自殺のような死を迎えるか、あるいは彼らの方法に順応するか、どちらか1つしかない。
 12年後、どんな最悪の状況がきてもいいよう、我々は少なくとも「韓国所有のサード砲台」「独自の核武器」を持っていなくてはならない。
 それでこそ生き残ることができる。

 そのためには、在韓米軍のサード(星州)以外に、今すぐ韓国所有のサード砲台を追加注文しておかなければならない。
 米国がサードを販売しないと言っても、今後のために無条件に要求しなければならない。
 お金がたくさん必要なのが心配なのか?
 それを気にして死ぬつもりなのか。

 独自核武装は必須である。
 米軍所有の戦術核の韓国配置が実現しても、最終的に無駄である。
 北朝鮮が馬鹿だと思うのか?
 米北の間で平和条約が締結されたら、米軍撤退と共に米軍は、所有するサードと戦術核も同じように回収していくだろう。
 韓国がもし北朝鮮の立場だとしても、それを要求するのではないか?

 時間は多くない。
 韓国と北朝鮮は体制の存廃をめぐって命を賭ける秒読み状態に入った状態だということを忘れてはならない。
 行き当たりばったりなせいで、既にそうなってしまったのだ。
 それでも韓国はあまりにもノンキだ。

 米国が嫌がるかと思ってあらかじめ放棄して、国際社会が制裁するかと思って「唯一の生きる道」(自己核開発)を最初から放棄しているのだ。
 韓国は、命よりも体面やお金(経済制裁の懸念)のようなもののほうが、まだ貴重なようである。

 まずは大統領が、もっと率直にならなければならない。
 韓国国民の保護が主目的ではないのに、アメリカの強権によって設置が決定した他の国を守る機器(サード)について、まるで政府が私たち国民の保護のために積極的に準備したかのように、<サード配置以外に北朝鮮のミサイル攻撃から国民を保護できる方法があれば是非教えていただきたい>と大統領が発言するのは、違和感さえ感じられる。

 結論としてパククネ政府は現在、北朝鮮の核に備えるための実質的な措置は一つも用意していない。最小限の自助努力さえしていない。
 生死とは何の関係もない過去の歴史問題で、日本に向かっては超強硬な態度を見せていたパククネ政府が、国民の命がかかっている問題については無気力な姿を見せている。
 日本に向かって見せた強硬な態度の半分だけでも米国に向かって同じように見せれば、米国は両手を挙げる(核武装を黙認する)だろう。

 今のようなやり方から抜け出せないなら、パククネ政府は無対策で無能な政府だと非難を受けて当然である。
 金泳三政府が経済的に国を台無しにしたとするなら、パククネ政府は安保的に国を台無しにしたという話が出てくる可能性もある。
 違いといえば、経済分野は敗者復活が可能だが、安全保障の分野はそれができず、国際舞台でゲームオーバーするという点だろう。
 現在のパククネ政府は<無対策、無能政府>の姿から一歩も抜け出せない状態である。

 バンダービルド

補足、感想など

 ふん、このバンダービルドなる記者も基本、アホなのだな。
 世界(別にアメリカだけではない)が韓国が核武装を認めるということは、朝鮮半島の中で、北と南で勝手に殺しあってね—と両方を見捨てるということだ。

 当然、日本も知らないし、アメリカも知らんぷり。
 アホを相手にしないよ—ということだ。

 韓国核武装論について、アメリカの対応を見てみよう。

 --ここから--

 北朝鮮の5回目の核実験を基点に政界から「核武装論」が広がっている。
 しかし米国側は取り上げさえしないと、冷淡な姿である。
 政界によると、在韓米軍内の戦略的核配置を内容とする核武装論が提起された。
 代表的な核武装論のウォン議員を起点に同党のイ代表まで加勢した。

 代表は、記念館を訪問し、「核やミサイル開発など挑発について、これよりも高い措置を講じなければならない」とし「私たちは今、果敢に議論のテーブルに上げなければならない」と明らかに。
 代表の発言は、与党内の核武装論を公論化したものと解釈。

 次期有力大統領候補であるキム代表も北の核実験当日、自分のFacebookに文章を載せて「THAADはもちろん、原子力潜水艦・SLBM・美核配置など、あらゆる手段を総動員しなければならない」と強調。
 野党の一部でも「核武装論」に同調。

 キムとともに民主党前非常対策委員会の代表は、「核実験ではなく、核兵器の大量生産が可視化された今、私たちは戦略の構築や核ミサイル攻撃時の先制攻撃力を示すことができる「最小抑止力」を備えることを積極的に検討」と述べた。
 しかし朝鮮半島の核武装に主導的な位置を占めている米議会では、韓半島の核の配置をする議論すら全くないのが実情。

 共和党ポールライアン下院議長は、チョン議長一行と面談し「堅固な韓米同盟のために、韓米自由貿易協定(FTA)の完全な履行とTHAADの配置が重要だと」と話した。
 訪米日程の間に会ったペロシ米民主党下院代表、エド・ロイス下院外務委員長、オーレンハッチ上院議長代行なども核武装については一言半句の言及もなかった。

 彼らは北朝鮮に対する外交的制裁と韓米FTAの完全移行、そして大統領選挙の結果とは関係のない防衛費分担と保護貿易主義不可の方針だけに言及しただけだった。
 結局、政界の核武装論提起は、米国の方針とは関係なく、世論に応じて出てきた「安保ポピュリズム」ではないかという指摘が出ている。

 パク院内代表はこれと関連し、記者団に「核武装論や先制攻撃をしようと主張する米国側関係者はいなかった」と伝えた。
 アメリカの公式立場も「朝鮮半島の非核化」を骨子としており戦術核再配置は考慮していない。

 ソン・キム米国務省北朝鮮政策特別代表は、韓米6カ国協議首席協議後の記者会見で、「韓米両国首脳だけでなく、両国の軍事専門家は「戦術核再配置を必要としない」という決定を下した」と明らかにした。

 --ここまで--

 どこに奇妙さを感ずるのかな。
 上でふれたハンダービルトなる記者の文章を読んで感じるのは、軽挙妄動—という言葉だ。
 自分の国の実力のようなものを直視しているのか—と思う。

 日本が、アメリカがどうたら、北朝鮮がどうたらで動揺しないのは、日本人はいよいよ追い詰められれば原爆なんぞ3日で、ミサイルなんぞ1月で造れるという自信があるからだろう。

 翻って、韓国はどうなんだ。
 原爆を作るだけの技術、お金があるのか。核ミサイルはどうだ?
 自分でできなければ、他国に保護してもらうしかあるまい。

 そこらを「直視」しているのか。
 金も技術も他者頼みの「核武装論」なんぞ、お笑いではないか。
 だから。
 アメリカに無視されるのだ。
 勝手に朝鮮半島の中で「殺し合ったら」--と放棄されてしまうのだ。<まぁ、北は核ありで、南は核無しではあるが-->

 ハンダービルトなる韓国でもまぁ、まともに近い記者でも、そのあたりが直視できないのだ。
 日本人から見れば、大統領を批判できるような頭か—と思う。
 50歩、100歩の「アホアホどうし」ではないか。

 机上の空論のような文章を書いたって、誰にも見向きもされまい。