2017年9月26日火曜日

偵察衛星なんて、自前しかありえない。韓国の発想がおかしい

自国の安全を守るためには、どうしても譲れないというか他者を頼めない部分がある。
 例えば、食料とかエネルギーなどだ。
 その昔、大豆が不作となった年がある。確か、日本がアメリカから輸入しようとすると、拒否されたのではなかったかな。
 食料確保こそ、エゴイズムの最たるものだ。

 同じく、安全を守るための偵察衛星なんて、その精度などを含めて、完全な国家機密だ。
 そもそも、どのようにして、衛星から地表を覗いているのだ? という根幹の部分さえ、今まで、公表されたことはない。
 いや、なあに。天体望遠鏡を衛星に乗っけているだけだよ—とか、巷の噂となっていたが、まぁ、そのあたりであろう。

 で。
 韓国が、その国家機密の最たるものである「偵察衛星」をレンタルしようという非常識なことを考えたという記事だ。
 予想通りに、各国から断られた。

 以下、新聞から抜粋。

 韓国では北の核・ミサイル開発に対抗し、防衛システム「キルチェーン」を構築し本土を防衛することとしていた。
 韓国版「キルチェーン」とは、北の核・ミサイル施設に先制攻撃をかけるプランで、ミサイル発射の兆候を偵察衛星で把握し、発射場所を先制攻撃するもの。

 韓国空軍の戦闘機KF-16の地上攻撃能力を向上させるなどの改造費も含まれる大規模な防衛計画だ。
 ところが、このキルチェーンの第一歩となる偵察衛星を、韓国は持っていなかった。

 中央日報などによると、韓国防衛事業庁は8月25日、レーダー搭載衛星4機と赤外線センサー搭載衛星1機の計5機の偵察衛星を21年から3年間で打ち上げ運用する計画を発表。
 しかし、この計画が完成する23年までの約6年間は、北のミサイル発射の兆候を探知する手立てがない。
 そこで韓国軍は偵察衛星の「レンタル」というアイデアを思いつき、諸外国に打診したのだ。

 その結果は、「貸し借りするという発想は最初から無理だった」。
 韓国軍が打診したイスラエル、ドイツ、フランスからは、いずれも「貸せない」という通知が9月11日までに届いたという。

補足、感想など

 当たり前であろう。
 冒頭でふれた。
 国家の安全を脅かすような国家機密を易々と外国に見せるわけがない。
 日本も34基くらいの偵察衛星を打ち上げたが、中身は殆ど、公表していない。
 精度が40センチくらい—てなことを公表していたが、ウソであろう。
 日本の光学メーカーは、世界一だ。
 それが、40センチなんてありえない。10センチとか、もしかしたら、5センチとか—充分にありえそうだ。

 かって、北朝鮮の金正日委員長は、自分が健在だと世界にアピールするために、一日一回は、外に出て、顔を上に向けて衛星に認識されるようにしていたという噂があった。

 また、衛星の軌道は、ある程度、コントロールできて、例えば、中国軍によるチベット民衆への殺戮があった事件では、同じ軌道を回るようにして、一日での撮影回数を増やしたとかいう噂もあったな。
 あぁ、衛星からの写真で、例えば、稲作等の出来具合を調べることができたはず。
 穀物相場を推定するためには、どうしても必要かつ重要な情報であろう。

 さほどに、安全に絡んで、微妙な問題を含んでいるのだ。
 
 だから。
 偵察衛星をレンタルする—という発想が、常識外れというか、まともな感覚ではない。
 非常識な人間は、世界から相手にされなくなるだけ。

 偵察衛星は、自国で開発して、自国で打ち上げたらどうだ?