2017年9月22日金曜日

どうして日本は、明治維新から短期で国力を高め、日清戦争に勝てたのか---と中国人

う~ん。
 表題と同じ内容なら。
 チョンマゲを切って、約70年で、戦艦大和、ゼロ戦ができたのはなぜか---ということかな。

 この速度感、このスピードの理由が外国人には分からない。
 これこそ、「日本人が他者から正しく認識されたことがない」--という日本軍兵士からの「苦悩」というか「ボヤキ」が聞こえるようだ。

 じゃ、その核心はなにか。
 これが、漢字かな交じり文を使った「日本語」にその「速度感」の核心部分があるのだ。
 日本語を使っているから、これだけのスピードが出るのだ。

 その核心部分を中国人はどうしても、「認めたく」ないようだ。
 それは、同じく漢字を使ってはいるものの、中国人は、漢字に圧し潰された民族であるし、日本人は、「漢字かな交じり」という形式をとって、漢字というツールのポテンシャルを最大限引き出した民族だ—と言えるからだろう。

 以下、中国の新聞から抜粋。

 現在、すさまじい勢いで経済成長を続けている中国。
 現代でこそ日本が中国より先に先進国になったが、中国人からすれば「日本はずっと中国の歴代王朝に学んできた存在」だという思いがあり、日本に対して複雑な気持ちを抱かざるを得ない。

 だが、中国メディアは、「日清戦争に向けて日本人がどれだけの努力をしたか知っているか」と疑問を投げかける記事を掲載し、日本が日清戦争に向けていかにして国力を増強し、清を打ち破ったのかを考察。
 江戸時代まで鎖国を行っていた日本は、明治維新を経て極めて短期間で「脱亜入欧」を果たし、列強の仲間入りを実現。

 記事は、日本が明治維新からわずか数十年ほどで国力を大幅に高めたことを指摘し、日清戦争に向けて日本は軍艦の建造のために皇室から政府関係者、さらには裕福な一般人まで全国民が一致して寄付を行ったことを紹介。
 そして、日本は2年の期間でアジア最高水準の海軍を作り上げ、日清戦争の際には国をかけて戦い、中国を打ち破り、多くの賠償金と領土を獲得した。

 これは下関条約のことであり、日本は当時の国家予算の約2倍に相当するお金を手に入れ、初の海外植民地として台湾を獲得することとなった。

 まとめとして記事は、日本は国土こそ小さかったが、「全国民が一致して1つの目的に向けて邁進した」ことこそが日清戦争で日本が勝利を収めた理由であり、中国人が日本の集団主義を恐れる理由がこれであると指摘。
 中国人が日本人の特性や特徴を知り、日清戦争で敗れた背景について思い返すことには大きな価値があると主張。

 近年は日中関係が冷え込んでいるが、戦争や武力衝突は非現実的なものと言えよう。
 中国人が日本人の特性や特徴を知ることは価値があるのかもしれないが、今は平和的な方法で日中の諸問題を解決する時代であり、日中間の諸問題もぜひ平和的解決を望みたい。

補足、感想など

 冒頭でふれた。
 日本人の「スピード」の核心部分は、日本語の「漢字かな交じり文」にある。
 漢字のもつコンパクト性に着目してみよ。
 山 という漢字があるが、これを mountain と英語で書くと8文字となる。

 漢字は、ひとかたまりの文字に相当するのだ。
 それを、表音文字でつなげている。
 読むとか、書くとかに短くて済むではないか。

 ちょっと、日本語の優秀さを表現した文章があったので抜粋してご紹介したい。

 --ここから--

 日本人の先輩たちが約千二百年前、平安時代、9世紀頃に生み出した日本語のひらがなによって文字は民衆化され、民衆の能力、総意を最も集め易い言語となり、会話、文章、小説、議論、情報、科学、学問を展開し日本語』は高度技術文明の発展に能力を発揮していく。
 日本語は実に微妙な表現が可能である。

 高度な論理の発展性にも優れ使い難い漢字を主言語としていない。
 ひらがなが考えられたのは平安時代初期の、9世紀頃のこと。
 ひらがなもカタカナも同時期に誕生。
 優れた言語ほど、 文字の記憶に負担をかけず、子供たちが成長の早い段階で会話、倫理を発達させ、高度な思考、論理性を養うことが、より高度文明社会を形成するために重要になる。

 逆に漢字のみの言語は致命的な欠陥言語だ。
 大量な漢字を覚えさせるだけに子供の成長が費やされ会話の発達が遅れ、高度理論の展開など不可能にしてしまう。
 大量な漢字を覚えさせることで脳の記憶領域を費やし、創造的な高度理論を発展する頭脳領域の余裕がなくなってしまう。

 この欠陥を解決したのが日本語である。
 先輩たちが開発した日本語のひらがな言語は、漢字主言語の致命的な欠陥を解決した。
 また英語の I love youとは、 [][好き][貴方]で、表現として味けもそっけもなく、接続詞がないことに気付く。
 実はアルファベットの26文字だけだと表現に制限や問題が生じ、あるいは技術系の専門用語の増大 により、文字数がやたらと多くなる致命的な欠陥が生じている。

 日本語の文字数は、ひらがな、カタカナ、漢字を含めた2段階文字は、通常、数百文字で、アルファベットの26文字の25倍前後となる。
 この日本語の数百文字が、現代の社会で、多くの異なる学界系の専門用語の増大にも適応できる高度技術系言語と言い得る。

 ひらがなは極めて微妙な表現を可能にし、漢字を補助文字としてしまうことで、子供たちが漢字の字数を徐々に覚える成長型言語とし、またひらがなを主文字とし漢字を組み合わせることで文章そのものに創造性を持たせるという創造的知能言語とした。
 日本語の優れた特徴は、日本人の頭脳機能を成長させ、高度文明社会 に効率よく適応してきたと分析できる。

 我が国が古い時代に輸入した使い難い漢字はそのままでは使わなかった。
 日本人は、原型に拘らない大改造をし、微妙な表現も可能とするひらがなを一挙にベース言語としてしまう。
 このベース言語ひらがなの出現によって、高度に論理を発展できる言語日本語へと進化させてきた。

 日本人が新しい優れた文明を吸収し、さらに発展し、次々と優れた先進性を持つ信頼性の高い製造製品を開発可能にしてきたのも、例えば、ロボット技術が世界一進んでいるのも、日本語の威力である。

 日本語は、 [これ][][こう][なって][こう][なれば][こう][なる] と文体が順に並ぶ理詰型の言語である。
 この理詰型言語は高度な研究開発の理論発展型の言語として適している。
 日本語は、状況をより正確で、微妙な表現を可能にした繊細表現言語である。

 --ここまで--

 まぁ、大分、省略した。
 でも。
 日本語の持つ「優位性」が分かる文章である。
 そして、冒頭でふれた—日本人がチョンマゲを切って約70年で、戦艦大和を、ゼロ戦を作り得た理由が理解できるであろう。

 また、同時に、明治維新から20数年で、日清戦争に「勝てた理由」も理解できよう。
 
 もう一度確認しようか。
 中国人は、自らの先祖が生み出した漢字に圧し潰された民族である。
 対して、日本人は、漢字かな交じり文という漢字とかなを混在して使うことで、漢字の本来的にもつポテンシャルを最大限、引き出した民族である。

 その差が、日清戦争の日本の勝利であり、チョンマゲを切って、約70年という歳月で、戦艦大和を、ゼロ戦を作り得た理由でもある。