▲う~ん。
調整すべき議題がない—か。
この言葉だけを聞いたら、そのまま聴きのがしてしまうなぁ。
この言葉を発したのは、中国の財務相だ。
その意味は。
韓国の財務相に向かって、「もう、日本との通貨スワップは諦めろ、中国が韓国の面倒をみてやるからさ」と言っているのだと思う。
日本と韓国の間では、今年の7月末まで130億ドルの通貨スワップを締結している。
この通貨スワップについて、韓国としては8月以降も延長したい。
ところが、先日、麻生さんが靖国神社へ参拝をした。
そのため、日本との交渉を韓国側から拒否しているのだ。
つまり、韓国の財務相としては通貨スワップの延長のためには麻生さんに会わなくてはならない。しかし、韓国政府要人としては麻生さんに会うわけにはいかない。そういうジレンマに立たされていたのだ。
そこに、上の中国・財務相の発言だ。
「もう、韓国のことは元宗主国である中国が面倒をみてやるよ。日本とのことは諦めろ」--と。
以下、新聞から抜粋。
麻生財務相は、ASEAN(東南アジア諸国連合)と金融協力の強化などを話し合うため、インドに向けて出発した。
日本とASEANによる財務相・中央銀行総裁会議が行われるのは初めてで、麻生財務相は、日本とASEAN諸国の2国間通貨スワップの締結、拡充など、金融協力の強化のほか、ASEAN諸国に進出する日系企業への現地通貨の安定供給などについて話し合う予定。
一方、当初あわせて予定されていた、日本・中国・韓国による財務相会議は、議長国の中国が「調整すべき議題がない」として、開催を見送られた。
尖閣諸島をめぐる対立や、麻生財務相らによる靖国神社参拝への反発が背景にあるとみられる。
▲補足、感想など
なんというか。
靖国神社詣では、韓国・中国が近づいてくるのを除けるためには最適だな。
ゴキブリ除けのコンバットみたいなものか。
どうやら、これで日韓通貨スワップも切れてしまう。
韓国の金融というか債務の保証を中国様が一手に引き受けるということだ。
さすがに、元宗主国様。
日本は韓国との縁が切れてセイセイする。
それにしても。
調整すべき議題がない—という一文に冒頭で説明するだけの内容があるというのも、興味深く感じないか。