▲昨日、株価が急落した。
その理由は、--中国景気への懸念がきっかけ--だと。
ふ~ん、おそらく。
米ゴールドマン・サックスが中国の銀行株を売り払ったことが直接の原因だろう—と。
gsが動くのだ。
中国の経済が赤信号とは言わないまでも、黄信号が点滅しはじめた—と解釈したのだろう。
中国の経済がおかしくなれば、日本の会社の業績の未来もどうも危ない。
で。
海外の投資家達が怯えて、とりあえず、現金にしておこうか—と売ってしまったということではあるまいか。
なにか、日本の新聞は中国の悪いことは書かない—とでも約束しているのか。
本当のところが報道できないようでは、新聞自体が見放されるぞ。
以下、新聞から抜粋。
23日の東京株式市場は、中国景気への懸念がきっかけとなって、日経平均株価が暴落し、
終値は1万4483円98銭と1143円28銭下がった。
急速な上昇で過熱感が強まっていた株価が一気に崩れた。
円安傾向だった外国為替市場は円高ドル安に転じ、夕方には一時1ドル=100円台に上昇した。
国債市場も乱高下し、長期金利は午前中に1%を超え、1年2カ月ぶりの高水準に急騰。
市場が大きく荒れ、「円安株高」の構図は揺らいでおり、景気回復の期待を担った安倍政権の「アベノミクス」は大きな試練に直面した。
アジアや欧州の株式市場は急落し、ニューヨーク市場のダウ工業株30種平均も一時、120ドル余り下落。
東京市場の混乱は世界に波及した。
東京市場の日経平均株価を構成する主要企業225社の株式すべてが下落。
国内外の機関投資家や個人の売りが続き、出来高は約76億5514万株、売買代金は約5兆8376億円と、いずれも過去最大を更新した。
平均株価は、朝方には上昇し、一時は1万5900円台に達した。
午後に入り下落傾向が強まり、この日の平均株価の変動幅は1500円近くになった。
東京証券取引所第1部の上場銘柄の時価総額は約30兆円減少した。
全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は87・69ポイント安の1188・34だった。
▲補足、感想など
で。
その中国景気への懸念—というのは。
--ここから--
[香港 20日 ロイター]
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米ゴールドマン・サックスは20日、
保有している11億ドル相当の中国工商銀行(ICBC)の株式売却を始めた。
今回、保有する全てのICBC株を売却する。
ゴールドマンは、ICBCの株式を1株当たり5.47─5.50香港ドルで売り出した。
これは20日終値から最大3%ディスカウントとなる。
ゴールドマンはICBC株を2006年から保有しているが、ここ1年数回にわたり売却を行っていた。
ゴールドマンは2012年4月にICBC株を売却し、25億ドルを調達した。
売却した株式の大半はシンガポールの政府系投資機関テマセク・ホールディングスTEM.ULが取得した。
また、今年1月には10億ドル相当のICBC株を売却した。
2006年の新規株式公開(IPO)以前、ICBCは多額の不良債権を抱え、経営が悪化していた。
だがIPOを境に中国の高度経済成長の波に乗り、時価総額は米JPモルガンと
英バークレイズを合わせた規模にほぼ匹敵する2400億ドルに拡大した。
ゴールドマンは2009年以降、6度にわたりICBC株を売却。
残りの保有株をすべて売却すれば、調達額は合計101億ドルに上る。
--ここまで--
逃げ足の速さでは世界の誰にも負けない。
利益を確保することでは世界の誰にもまけない。<そういえば2008年のリーマン・ショックでもこのgsだけは、ショックを逆手にとって稼ぎまくっていたなぁ>
gsの抜け目なさ、俊敏さに見る如く、ユダヤ人という民族の頭脳をそのまま受け継いだような会社だ。
そんな会社が、中国の銀行株をすべて売り払った—という事実が、上の記事にある「中国経済への懸念」という表現となって、世界中を駆け巡ったということであろう。
gsは、はったりのような行動にはでない。見せかけというようなことではあるまい。
事実、中国経済はかなり危ないのだな。gsが抜け出すぐらい。
これは、半年とか1年ぐらい、先を読んでのことだろう。
あの2008年のリーマン・ショックの際でも「損をしなかった会社の行動は目を離せない」。