▲う~ん、勝負どころに来たようだ。
なにが—って。
アベノミクスとかいう蜃気楼のようなものが、本物になるのか、蜃気楼のままか—という勝負どころに来ているのだろうな。
それに麻生さんが、敏感に反応しているのだ。
作年の秋だったか。
景気回復はオレに任せろ—とか大上段に振りかぶった言い方だったが、その本物の景気回復にのるかそるか--という分岐点に達した--という認識を示しているのだ。
いいカンだな—と筆者は思う。
やはり、頭がいいとかどうとかより、こういう場合は、「カン」なのだな。
カンの鈍い人間は大成しない。
麻生さんという人は、能力もあるが、こういうカンドコロがキチンと認識できる人なのだな。
民主党では有象無象の経済産業相がいたが、こういうカンドコロを押さえた人がいなかった。
ここは、麻生さんに任せよう。
以下、新聞から抜粋。
"金利動向に細心の注意、国債金利上昇も覚悟する必要=麻生財務相"
麻生財務相は財政金融委員会で、為替や国債金利についてコメントすることはないとしたうえで、国債金利の動向について
「常にその動向に細心の注意を払っておかねばならない、注視している」と語った。
また、金融緩和を見直さないといけないのではないかとの質問に
「三本の矢について、日銀や財務省に理解してもらうのは大変だった。
あとは民間がこれに答えてくれるかどうかだ。
この数カ月で決まる。大事な局面だ」と指摘。
「一部副作用が出るのは覚悟しなければならない」と語った。
また、ここにきて金利が上昇していることについて「先週の金曜日にこういう感じが出てきた。
(流動性が減り)変動幅が出てきたので、最大限の注意を払わないといけない。
日銀も買い入れを分断したり、努力はさせていただいているところだ」と述べた。
さらに、株価が上昇すれば過去にも金利は上がっており、金利が上昇していくことは前提と考えないといけないのではないか、との指摘に
「ある程度金が動き始めれば、国債金利が上がってこざるを得なくなることは
覚悟しておかなければならない」と。
▲補足、感想など
2008年のリーマン・ショックの時、世界で一番傷が浅かったのは日本だった。
2009年の3月、トヨタなどは7000億円をこえる赤字を計上した。2010年も数千億円の赤字だったかな。
そんこともあって、今、トヨタは巨大な利益を計上しようとしている。
対して、ヨーロッパの企業で、2009年の春、巨大な赤字を計上したところはどこもなかった。つまり、すべて隠したということだ。
つまり、実質赤字なのに、黒字にして株主に還元したということだ。これは企業として、一番疲弊の激しい対処の仕方だ。
日本の銀行はこれで多くが潰れた。
今、ヨーロッパは不景気の真っ最中だ。おそらく、失われた10年という年数が必要であろう。
やるべき時に、赤字を計上しないことで、一層、体力が衰え、不景気が長引いていくのだ。
今、日本が景気回復しようとしているのは、当たり前なのだろう。
2008年の際、傷の浅い国が世界を牽引する—という形になって当然だと思える。
2011年3月に東日本大震災があり、日本は東北地方を中心に大きな被害を受けた。
大震災から2年が経過し、やっと傷からの出血も少なくなった。
この秋から原発の再稼働が相継ごう。
円安で、輸入するものの物価が上がるが、原発の再稼働が順調にいけば、天然ガスなどの輸入が減って赤字も小さくなっていく。
大震災の被災地の復興、国土強靭化など、仕事は山ほどあるではないか。
海外での原発建設、地下鉄の建設などもある。
日本の本格的な景気回復は目の前だ。