▲福島原発の事故が発生したから、発注しない—ではなく、事故が発生したから日本勢に原発の建設を発注する--と。
有難いことだなぁ、と思った。
トルコという国の日本への信頼がなんとも嬉しい。
一番辛いときに手をさしのべて・信頼してくれる—これが真の友達だ。
トルコという国に深甚の感謝を申し述べたい。
以下、新聞から抜粋。
トルコのエルドアン首相は、首都アンカラで、黒海沿岸シノプの原子力発電所の計画について「日本勢が建設する」と正式に表明した。
トルコを訪問する安倍首相と5月3日に会い、原発建設に関する政府間合意と原子力協定を締結する。
三菱重工業-仏アレバ連合の原発の耐震性や技術力などを評価。
別の場所で計画する原発についても「日本を歓迎する」と今後の交渉に期待を示した。
エルドアン首相は日本の原発技術について「日本は地震に対処する経験とノウハウがある」と指摘。
福島第一原発事故についても「日本は教訓を学んだ」と話した。
日本は環境対策が進んでいるとも指摘。
三菱重工業とともに計画に参加する仏アレバについても原発技術を評価した。
トルコは3ヶ所で原発の建設計画があり、地中海側アックユではロシア、シノブでは日本勢が受注した。
3ヶ所目は「建設予定地はまだ選定中だ。日本とするのは歓迎だ」と言及。
2023年までになるべく多くの原発が稼働するよう建設を加速し、30年には発電量のうち少なくとも15パーセントを原子力にする方針を示した。
事業費は2兆円規模で、出力は4基で450万キロワット程度となる見通し。
▲補足、感想など
災いを転じて福となす—という言葉通りのことか。
でも。
2年前の大震災で2万人に近い生命を失い、現在も福島原発の事故で避難している住民も多い。
福島原発のこれからの処理についても、不透明な状況だ。
第一、日本国内でもまだ再稼働している原発は数少ない。この秋から順次再稼働に入ろうというところだ。
そういう日本の現状をみて。
それでもなお、”トルコという国は、日本に原発建設を発注してくれたのだ”。--「日本は教訓を学んだ」--と。
記事を引き写しながら、筆者は涙くんでしまった。
打ちのめされて一番つらい時に、「お前を信頼しているよ。だから仕事をしてくれ」と言ってくれているということなのだ。これは。
福島原発の事故は、確かに日本にとって大きなダメージだ。
しかし、その事故への処理の仕方。大震災に遭遇した時の日本人の態度・行動を世界中の人達は見ているのだ。
それが、世界に向けての日本人への信頼感の「アピール」となっているということだ。
もう。
原発事故は、日本の・日本人のダメージではない。
事故への対応・大事故に遭遇した時の行動・判断力などが、「日本の・日本人の信頼性の高さ」のアピールに転じているということだ。
まずは。
トルコという国に、エルドアン首相に感謝したい。
あぁ、トルコにいったとき、聞かされたな。
日本人の祖先もトルコ人の祖先も元々、中央アジア付近にいた。
東へ東へと流れた民が、太陽をモチーフにした国旗をもち、西へ西へと移住していった民が、星と月とを印にした国旗をもった。それがトルコ人だと。