2013年5月29日水曜日

日本のbse 全頭検査を廃止。

日本の牛についての、狂牛病全頭検査を廃止する。
 まぁ、ここ10年くらいbse に掛った牛がでなかったことで、決定したのだろう。
 それでよい—と筆者も思う。

 で。
 前のbse にかかった牛の原因が突き止められたのだったかな。
 2001年くらいだったか。
 結局、さだかではないが、オランダあたりから輸入した粉末牛乳が原因との可能性が一番高かったのだったか。
 この牛乳を使わないことで、2001年以降は、日本国内から狂牛病にかかった牛が出現しなかった—ということなのだな。

 もう、10年以上が経過した。
 それで、もう大丈夫だろうというので、今度の「全頭検査廃止」を決定したということか。

 以下、新聞から抜粋。

 農林水産省は、国際的な動物衛生基準などを決める国際機関「国際獣疫事務局」(OIE)が、日本をBSE(牛海綿状脳症)のリスクに関して最も安全な「無視できるリスクの国」に格上げしたと 発表。
 日本はBSE未発生の豪州などと同等になる。

 国産牛肉の輸出拡大に弾みがつくほか、「OIEの認定」を全頭検査廃止の条件とする自治体が複数あるため全頭検査の一斉廃止を後押ししそうだ。
 パリで開催中のOIE総会で28日に決定された。

 日本は2001年9月に国産牛初のBSE感染が発見されて以来、原因となる肉骨粉の飼料への使用禁止▽危険部位の除去▽食肉処理場での全頭検査??を実施。
 国内では計36頭の感染牛が発 見されたが、02年1月生まれの牛を最後に感染確認はない。

 OIEは07年からBSEリスクの小さい順に、無視できるリスクの国(19カ国)▽管理されたリスクの 国(同=米国、カナダなど30カ国)▽不明の国??と3分類してきた。
 日本は09年、「危険部位の除去が確実に実施され ている」などの理由で、「管理されたリスクの国」になっていた。

 その後、OIEが「無視できる国」の要件とする、
(1)過去11年以内に自国内で生まれた牛で発生がない
(2)飼料 規制を8年以上実施??などの条件を満たし、農水省は昨年9月に格上げを申請していた。

 OIEに長く勤務したo事務局名誉顧問は「日本の牛肉をどの国へも輸出できる条件が整うことになる。
 ただ、 主に8歳以上の高齢牛で自然に発生する『非定型』BSEは今後も出てくるため、肉骨粉を飼料や肥料に認めるのは時期尚早だ」と話す。


▲補足、感想など

 冒頭でふれたように、2001年頃に日本で発生した狂牛病の原因については確定しなかったのか。
 可能性が高い—ということで、はつきり「これが原因だ」とはしなかったのだな。
 まぁ、それでももう11年以上もbse に罹った牛がでてこないのだから、大丈夫であろう。

 しかし、この廃止にはもう一つウラがありそうだな。
 アメリカの牛肉というものの「品質管理」は、ろくでもない<へたり牛の牛肉まで混入させている>のだが、日本のようにキッチリやって、ましてや、全頭検査をしているとなると、日米の牛肉の「品質」に差ができすぎる—とアメリカの食肉業界から不満があったのだろう。
 これじゃ、いくら安くしても売りづらい。

 で。
 日米の牛肉の品質の差を縮めるために、「日本の全頭検査」を廃止してしまえ—と日本の農林省、厚生省に圧力を掛けた--まぁ、その結果であろうな。

 アメリカの食肉業界も日本の厚生省・農林省を相手にするより、自分の製品の品質を向上させるべく努力をすればいいものを、他国のやり方が気に食わない—とジャイアンのような言い方になる。

 数年後ぐらいに、日本から人間の「狂牛病患者」が出現した時、日本の厚生省はどういうのかな。
 かって、エイズの病原菌が混入していた非加熱性血液製剤を使って、日本人のエイズの患者がでたとい事件とそっくりの様相を呈してきそうだな。