▲韓国のウォンが安くなってきた。
新聞の説明では、アメリカの景気の復調ぐあいがそこそこだ—という意味なのだろう。
でも。と思う。
これは、このブログでふれた日本の保証の傘から外れることに対する警戒感から—という意味もあるのではあるまいか。
昨日には、菅官房長官から、婉曲に「日韓通貨スワップの延長はないよ」--とコメントされたし---。
日韓の通貨スワップが失効する7月初旬に向けて、じわじわウォンは下がり続けそうだ。
以下、韓国の新聞から抜粋。
10日のソウル外国為替市場のウォン相場は、10.2ウォンのウォン安ドル高となる1ドル=1127.30ウォンに取引を終えた。
ウォン相場の変動幅は先月23日(14.70ウォン)以降で最大だった。
ウォンが急落したのは、米国の雇用統計が回復の兆しを見せ、ドル高が進んだためだ。
円相場も1ドル=96円70銭前後から1ドル=98円30銭に下落した。
ドル高は発表された米雇用統計の改善が理由だ。
米国の雇用者数は前月比17万5000人増となり、市場予想(16万5000人増)を上回った。
それを受け、外国為替市場では、米国の景気が回復すると予測する勢力が優勢となり、ドル高につながった。
ドル高は韓国株には好材料となった。
ソウル株式市場では韓国総合株価指数(KOSPI)は前週末比0.46%高の1932.70ポイントで引けた。
コスダック指数も2.1%高の547.00ポイントで引けた。
ウォン安で輸出企業の競争力が改善するのではないかとの見通しが株価を押し上げた。
日本の日経平均は前週末に比べ4.9%高の1万3514円20銭で引けた。
▲補足、感想など
とりあえず、ウォン安の方が、国外への輸出には都合がいい。
確かに。
でも、下がり続ければ、資本財を日本から買う時には厳しくなる。
ましてや、ウォンの信用がなくなると、ドルでの現金決済を求められる。
ウォン安の原因が記事にある「アメリカの経済状況の改善によるドル高」ということだけならばいい。
しかし。
日韓の通貨スワップの7月始め失効で、ウォンへの信用低下への懸念であるならば、これからジワジワ、韓国ウォンは下がり続けるだろうなぁ。