2013年6月4日火曜日

橋下慰安婦発言を叩く  その13

▲ふ~ん。13まできたか。
 いや、20だろうが、30だろうが、トコトンやるぞ。
 新座市というところがあるらしい。
 そこの市会議員が橋下さんの発言の「撤回」どうたら—言っている。

 一体、これはなんだろう。
 橋下さんがなにを言ったというのか。
 一体、橋下発言のどこがどうだ—といっているのか。

 以下、新聞から抜粋。

 橋下氏の慰安婦発言撤回求める 
 新座市議会が決議
 新座市議会は定例会、日本維新の会の橋下共同代表による 「慰安婦」発言の撤回と謝罪を求める決議を賛成多数で可決した。
 県内の議会では初めての決議。

 全国的には京都市議会や東京・千代田区議会が決議しているという。
 同議会の超党派の女性議員7人が提出。
 全議員26人のうち、男性議員3人が退席して採決に加わらず、議長を除く22人が賛成した。

 決議は
 (1)橋下発言は全女性への冒涜
 (2)慰安婦制度が必要だという持論を繰り返している
 (3)戦争遂行のためには女性の性を利用するのは当たり前など、女性を道具のごとく扱う人権感覚は公職に携わるものとしてふさわしくない―などと指摘。
 「猛省を促し、発言の撤回と謝罪を求める」としている。

 決議を呼び掛けた工藤薫厚生委員長(共産)は「橋下発言を撤回も謝罪もしていない。
 男性をも侮辱している。
 亀田博子議長が尽力して、全女性議員が提案しました」と話している。
 全議員が一致するために辞職要求はしなかったという。


▲補足、感想など

 記事を読んでなにを言っているのか—筆者には分からない。
 もう一度、橋下さんの発言を紹介する。
 あ、慰安婦は性奴隷ではなく売春婦だ。
 い、日本国、日本軍による「強制」はない。
 う、慰安婦への補償は1965年の日韓基本条約で最終的に完了している。
 え、軍隊といえども「性欲」を含む本能を抑制することは無理。その意味で慰安婦は必要だった。
ぐらいか。

 さて。
 議決の内容と、上で筆者が紹介した「橋下発言」を比較しつつ検討してみよう。

(1)橋下発言は全女性への冒涜
 →橋下さんの発言が、どう女性を冒涜しているといのか。

 (2)慰安婦制度が必要だという持論を繰り返している
 
→これは、橋下さんの問題提起を取り違えている。
  橋下さんの問題提起の内容は、軍隊のような男性が中心の集団があった時、兵士達の持つ「性欲を含む本能」の部分を軍隊だから抑制できるはず—というのは不合理であり、その性欲の部分への対処を直視すべきだ--といっているのだ。

 このブログで例示しているごとく、日本のイラク就留の時は、100日で交替するということで<つまり、3月なら我慢できるだろうということ>この問題に対処しているのだ。
 1940年代では、公娼制度が存在していたから、戦場近くまで出張してきた「慰安婦」ということで対処したということだ。

 そこで、米軍はどう対処しているのですか—と橋下さんはキリスト教徒に「踏み込みすぎて」、撤回謝罪したということだ。

 繰り返せば、最初から「慰安婦」が必要だということをいっているのではなく、「性欲」というものを直視し、その対応を考えよ—ということ。
 上で、自衛隊の100日ルールをご紹介したが、100日をオーバーするような場合、慰安婦という形になるのかどうかは不明だが、なんらかの「処置」を模索するしかあるまい。

 (3)戦争遂行のためには女性の性を利用するのは当たり前など、 女性を道具のごとく扱う人権感覚は公職に携わるものとしてふさわしくないか、
 
 戦争云々は、関係はない。

 上でふれたように、男性の多い集団がここにある。その「性欲」というものを、「任務」とか「責任」とかいったもので「抑制できるはず」と考えるのは不合理だ—といっていのだ。
 だから。
 その「性欲」を直視し、それに対する「処置の方法」を真剣に考えよ—というのが、橋下発言の「核心部分」なのだ。
 100日くらいで交替できるならいい。
 もっと長ければ、ダッチワイフとかいう手段もあるかもしれない。
 数年に及ぶ場合はどうだ?
 なんらかの対応もとらねければ、地元女性に対する強姦事件とか性病の問題がでてくるだろう。
 だから。その部分に対する「対応」を真剣に考えよ。--と言っているのだ。
 別に戦争遂行がどうとか---関係のない話ではないか。

 現実は「理想論」ではない。
 別に、女性を道具扱いしているということではない。

 これは、本当に「現実の問題」なのだ。
 兵隊なら、「性欲を抑制できる筈」などという建前論では済まないのだ。
 確かに、難しいことではある。
 しかし、それを直視しよう—と橋下さんは言っているのだ。

 もう一度、記事に返って。
 えっ。
 橋下さんの発言を撤回しろ—って。
 その前に、まず。
 自分達の「理解の浅さ」を恥ずべきではないのか。