▲中村紀洋選手が、今年、2000本安打、400本塁打に届いた。
いや、表題で書いた文章は中村選手をけなすつもりではない。
逆に、よくここまで来たなぁ、と感心しているのだ。
この人、性格に難があり、どうしても順風満帆な人生を送れない人だ。
それでも。
健康で、同じことを長く続けることで、2000本安打、400本塁打—といわばプロ野球で「一流」と世間で認めれるところまで来た。
そこに、この人のもつ「素質の良さ」と「運の良さ」を感じる。
以下、新聞から抜粋。
DeNA・中村紀洋内野手(39)が、中日戦で今季10号ソロを放ち、
プロ野球史上18人目となる通算400本塁打を達成した。
0―0で迎えた2回1死、1ボールから山本昌の投じた134キロの速球を左翼席に運んだ。
「昌さんとの対戦は、打ったとか、凡打だったとかの結果ではなく、2人の中で1対1の勝負が
できるし、毎回楽しみにしているし、全てホームランを狙って打席に入っています」と中村。
47歳左腕とのベテラン対決で節目の一発を放ち「400号も打てたし、ホッとしたね。これから
楽に打席に入れるから、また調子が上がって来るかもね」と笑顔。
中村は92年に大阪・渋谷高からドラフト4位で近鉄に入団。
メジャー挑戦、2度の戦力外通告、
育成契約など苦難を乗り越え、足かけ21年目、オリックス、中日、楽天、そしてDeNAと
渡り歩いての快挙達成だった。
初本塁打は近鉄時代の1992年6月18日の日本ハム戦(藤井寺)で
河野から。
通算2195試合での到達は衣笠祥雄(元広島)の2129試合を上回って最も遅い
ペースとなった。
中村は今年5月5日、ナゴヤドームでの中日戦で史上43人目の日本通算2000安打を放っており、
またも古巣相手の快挙達成となった。
▲補足、感想など
時間が掛かったのは、この人の「性格のせい」。
どうしても、順調な人生の送れない人なのだ。
これはもう致し方あるまい。
でも。
その性格の難点、順調な人生を送れない—というハンデを負っても、39才でここまでの記録が残せたのは立派だと思える。
つまり。
上でふれた「ハンデ」を乗り越え、上回るほどの「素質に恵まれた」ということであろう。
これは、もう、両親に感謝だろうな。