2013年6月20日木曜日

習近平国家主席の悲鳴を聞け  その6

▲上の番号に自信はない。
 そのくらいの回数かな—と見て欲しい。

 もう、1年近くなった。
 昨年の夏の中国の「反日騒動」から。

 習近平国家主席が、「反日騒動」を引き起こしたのは、中国国民に向けてここで点数を稼ぎたい、なに一発殴りつければ日本人がすぐへたれるさ—と見越したからだろう。

 ところが、案に相違して、日本人はへこたれないわ、反日騒動が結果として、保守派の「安倍政権」を成立させる追い風になるわ—で、当初の目論見が外れてしまった。

 このままでは、習政権の出発時のミス・手違いとして、ずーと後を引きそう。
 そこで、トウ小平氏が語ったと言う「棚上げ論」でなんとか日本ととりあえずの「手打ち」をしたい。

 ところが、日本はそんなこと「知らないよ」
 元々、尖閣諸島は日本の領土、日中間に領土問題は存在しない—と一歩も引き下がらない。

 で。
 習さんは、昨年の夏、軽率な決断をしたことを「後悔し続けている」というのが、現状であろう。

 でも、日本人に「弱み」をみせることはできない。
 口だけは達者に、日本を攻撃しつづける。

 以下、中国の新聞から抜粋。

 日本メディアは、日米関係の話として、 「このほど開かれた中米首脳会談で、オバマ大統領が習近平国家主席に対して、 米国は日本が尖閣諸島問題で中国からの脅威を受けることを絶対に受け入れられないと表明した」 と伝えた。

 釣魚島問題は完全に日本により引き起こされたものであり、 中国が日本を脅かすという問題などは初めから存在しない。
 米国は中国に友好的な姿勢を示す一方で、日本の釣魚島占拠を後押しし、日本を米国による中国包囲の手先とするべきではない。

 日本政府は中米関係について、自国の損得ばかりにこだわっている。
 これは釣魚島問題で米国に見捨てられることを恐れ、「オバマ大統領が日本の釣魚島の施政権を認めた」と宣伝している。
 しかしこれは釣魚島を占拠しようとするものに過ぎない。

 中日の釣魚島問題の表面化は、日本側が「棚上げ」という黙契を打破したことによるもので、 その責任は日本側が負担しなければならない。
 釣魚島は古来より中国固有の領土であり、 中国の領土主権の防衛は当然のことだ。
 「中国が釣魚島問題で日本を脅かしている」という指摘は、是非を転倒したものだ。

 戦後秩序を定めた国際公約に基づき、釣魚島は中国に返還されなければならない。
 米国は戦後の国際秩序を損ねている。
 日本は、戦争の罪を修正しようとしており、軍国主義の復活の兆しが見え、国際世論から強く批判されている。

 米国は釣魚島問題で日本側に立ち、さらに合同演習を実施しているが、国際社会の共同利益にもとる行為だ。
 日本メディアは米国が日本による釣魚島の占拠を支持したというスクープを報じた。
 米国メディアは、日本は中米首脳会談が、 米国の日本防衛に関する約束を弱めることを懸念する理由があると指摘した。

 中国の国力は日増しに高まっており、中米の新型大国関係の構築は大勢の赴くところとなっている。
 日本は米国を語らい中国を挑発することは時の流れに合っておらず、 日本を守ることもできないことをはっきり認識するべきだ。

 中国は国家の主権・領土を断固たる決意で守り、 同時に対話による領土問題の処理と解決を主張し続ける。
 釣魚島問題について、日本は現実を正視し、 責任を取る態度により、挑発行為を止め、対話により問題を処理・解決する軌道に早く戻るべきだ。


▲補足、感想など

 要するに、中国は日本から世界から「大国」と認めてもらいたい—ということか。
 その大国への認識の嚆矢となったのが、「日本をgnp で追い越した」というニュースなのだな。

 なるほど。
 あのニュースが嬉しくて嬉しくて中国人を狂喜乱舞させたということか。
 だから。もう中国は「大国」なのだ—と。

 民族というものの「性向」というものは変化しないものだな。
 日清戦争で日本に敗けたということが日本へのトラウマとなっていた—とか聞いたが、このgnp で追い越したということが、日清戦争の屈辱を「晴らす」ものだったということか。

 もう、日本を追い越したのだ。
 だから。大国だ。だから、その大国のいうことを日本は聞け—とこういう論法か。

 でも。
 そんな理屈、中国内部だけのこと。
 日本人は知ったことではない。

 繰り返そうか。
 尖閣諸島は日本の領土だ。日中間に領土問題は存在しない。