2013年6月13日木曜日

田舎の人間って、なにを考えているのだろう。

▲奇妙な表題となった。

 いや、リニアモーターカーの計画の記事を読んで唖然とした。
 東京-大阪間のリニア計画で、長野県に中間駅ができるらしい。
 その中間駅に止まる回数の希望をみていて、表題の感想となった。
 この人達ってなにを考えているのだろう。

 リニアって、基本的に大都市間交通であろう。
 東京-大阪間を1時間くらいで結ぶものであろう。
 大都市間を、まるで、電車で隣町へいく感覚でつかえるということに意味があろう。

 で。
 長野に降りてどうするのか?
 観光ではないのだ、ビジネスで使うものだろう。

 筆者でもそうだ。
 東京への出張が所要1時間で着くなら、東京での研修とか行きやすくなる。
 朝一番の電車でいって、夕方に大阪へ帰ってこれる。
 どれだけ、便利になるか。

 こういう感覚が、中間駅のある長野の人には理解できなのだな。

 以下、新聞から抜粋。

 新型車両L0(エルゼロ)系が公開され、具体的な姿が見え始めたリニア中央新幹線。
 中間駅ができる地域では、「夢の超特急」がもたらす経済効果に期待がふくらむ。
 だが、大都市間の高速輸送を優先課題にするJR東海と、地域振興をめぐる思惑はすれ違っている。

■猛アピール

 長野県飯田市で、JR東海がリニア新幹線の環境影響評価の進み具合について開いた 住民説明会。
 質疑応答では会場から手が挙がった。

 「東京五輪に合わせて2020年に一部開業を」
 「(長野県)大鹿村にも駅を」
 「中間駅にも1時間2本くらいは止めて」
 工事の影響や自然破壊を心配する意見もあったが、期待する声が目立った。

 建設業の男性は 説明会終了後、「工事が始まれば建設用資材が大量に必要になる。地元の業者にお金が落ちるように してほしい」と話した。

「リニアと共に世界へはばたけ中津川」
 中津川市のJR中央線中津川駅前にある商店街では、リニアが駆け抜ける風景を描いたカレンダーが、2、3軒ごとに張られている。
 日付は品川―名古屋間が 開業予定の2027年まである。
 地元が要望する駅の場所は美乃坂本駅付近。
 しかし、五平餅店を営むkは 「生きているうちに乗れないかもしれないが、リニアにあやかり、店の名前を全国に知らしめたい」 と。

 カレンダーは昨年5月、商工会議所が5千枚印刷した。
 3月には、「リニアの見える丘公園 建設基金」を創設。
 リニアにデザインを似せた市内10カ所の自販機で飲料を買うと、1本につき 2円が基金に寄付される。
 ただ、整備場所は決まっておらず、リニアが走る姿が見られるかも定かではない。
 それでも、発案者のm会頭はあきらめていない。
 「地元としての情熱の 表れ。建設に協力すれば、JRだって耳を貸してくれるはずだ」

▲補足、感想など

 結論から言えば、中間駅にとまるのは朝、夕の2本だろう。
 充分ではないか。

 冒頭でふれたように、ビジネスで利用するものだ。
 観光ならば、それだけ人を惹きつける魅力があるのか—という問題となる。

 どんな田んぼのど真ん中でも、駅さえ作ればなんとかなる—とか思っているのならば、間違いだ。
 新幹線の「岐阜羽島駅」など見よ。
 もう、東海道新幹線ができて、半世紀になる。
 今もって、駅周辺にまともな飲食店すらありはしない。

 駅を作った—というだけでは、人は集まらない。
 人を惹きつける魅力が必要なのだ。
 それは、地元で考え、努力し、工夫するしかない。

 だから。
 「中間駅にも1時間2本くらいは止めて」 など妄想そのものだな。

 まず。
 自分で努力しろよ。
 人を惹きつけるものを自分でこしらえろよ—といいたい。