▲奇妙な表題となった。
いや、リニアモーターカーの計画の記事を読んで唖然とした。
東京-大阪間のリニア計画で、長野県に中間駅ができるらしい。
その中間駅に止まる回数の希望をみていて、表題の感想となった。
この人達ってなにを考えているのだろう。
リニアって、基本的に大都市間交通であろう。
東京-大阪間を1時間くらいで結ぶものであろう。
大都市間を、まるで、電車で隣町へいく感覚でつかえるということに意味があろう。
で。
長野に降りてどうするのか?
観光ではないのだ、ビジネスで使うものだろう。
筆者でもそうだ。
東京への出張が所要1時間で着くなら、東京での研修とか行きやすくなる。
朝一番の電車でいって、夕方に大阪へ帰ってこれる。
どれだけ、便利になるか。
こういう感覚が、中間駅のある長野の人には理解できなのだな。
以下、新聞から抜粋。
新型車両L0(エルゼロ)系が公開され、具体的な姿が見え始めたリニア中央新幹線。
中間駅ができる地域では、「夢の超特急」がもたらす経済効果に期待がふくらむ。
だが、大都市間の高速輸送を優先課題にするJR東海と、地域振興をめぐる思惑はすれ違っている。
■猛アピール
長野県飯田市で、JR東海がリニア新幹線の環境影響評価の進み具合について開いた
住民説明会。
質疑応答では会場から手が挙がった。
「東京五輪に合わせて2020年に一部開業を」
「(長野県)大鹿村にも駅を」
「中間駅にも1時間2本くらいは止めて」
工事の影響や自然破壊を心配する意見もあったが、期待する声が目立った。
建設業の男性は
説明会終了後、「工事が始まれば建設用資材が大量に必要になる。地元の業者にお金が落ちるように
してほしい」と話した。
「リニアと共に世界へはばたけ中津川」
中津川市のJR中央線中津川駅前にある商店街では、リニアが駆け抜ける風景を描いたカレンダーが、2、3軒ごとに張られている。
日付は品川―名古屋間が
開業予定の2027年まである。
地元が要望する駅の場所は美乃坂本駅付近。
しかし、五平餅店を営むkは
「生きているうちに乗れないかもしれないが、リニアにあやかり、店の名前を全国に知らしめたい」
と。
カレンダーは昨年5月、商工会議所が5千枚印刷した。
3月には、「リニアの見える丘公園
建設基金」を創設。
リニアにデザインを似せた市内10カ所の自販機で飲料を買うと、1本につき
2円が基金に寄付される。
ただ、整備場所は決まっておらず、リニアが走る姿が見られるかも定かではない。
それでも、発案者のm会頭はあきらめていない。
「地元としての情熱の
表れ。建設に協力すれば、JRだって耳を貸してくれるはずだ」
▲補足、感想など
結論から言えば、中間駅にとまるのは朝、夕の2本だろう。
充分ではないか。
冒頭でふれたように、ビジネスで利用するものだ。
観光ならば、それだけ人を惹きつける魅力があるのか—という問題となる。
どんな田んぼのど真ん中でも、駅さえ作ればなんとかなる—とか思っているのならば、間違いだ。
新幹線の「岐阜羽島駅」など見よ。
もう、東海道新幹線ができて、半世紀になる。
今もって、駅周辺にまともな飲食店すらありはしない。
駅を作った—というだけでは、人は集まらない。
人を惹きつける魅力が必要なのだ。
それは、地元で考え、努力し、工夫するしかない。
だから。
「中間駅にも1時間2本くらいは止めて」
など妄想そのものだな。
まず。
自分で努力しろよ。
人を惹きつけるものを自分でこしらえろよ—といいたい。