2013年6月13日木曜日

ミズノはどう行動すべきであったのだろう。

▲ミズノがボールの様式変更につき謝罪した。
 しかし。
 こんな場合、ミズノとしてどう行動すべきであったのだろうか。

 おそらく。
 最初の発案は、npb の事務局長からだろう。
 もっとホームランのでるボールをつくれないか—とかいう問いから出発していよう。

 で。
 ミズノは、こうすれば、できます—とか答えた。
 メーカーなら、当然、そう答える。

 でも。
 ホームランが出やすいボールをつくると、こういう問題点がでますよ—と、言及しなかったということか。唯々諾々と作ったのか?
 そこから先のことは、npbの事務局が一切するから—とか局長が言ったのかな。

 でも、メーカーって、社会常識がないかぁ。
 自社で作ったボールを使用した場合、前年度記録との比較、選手の報酬への影響、いや、2000本安打—とかいうところにまで影響しますよ--と予測がつきそうだが。

 どうもなぁ。
 ミズノが言われたから、こういうボールを作りましたよ—という説明は信じられない。
 いや、ムリにミズノを悪者扱いにするつもりはない。
 ただ、筆者のなかで、「そんな馬鹿な」という思いがする。

 一番、愚かしいのは、npbの事務局長であることは確かだが、それでも、自社は知らなかった—みたいな言い方は腑に落ちない。

 以下、新聞から抜粋。


 仕様変更のあった統一球を納品していたミズノ社も「選手やファンを欺いた」と謝罪。
 ミズノ鶴岡秀樹取締役は、 NPBの意向で新たな反発係数の統一球を非公開で納めていたことに 「コンプライアンスの観点から申し訳ない対応をしてしまったことを反省している。
 命懸けで戦っている選手、ファンを欺く形になり申し訳ない」と話した。

 反発係数の変更は同社でも数人しか知らされていなかったという。
 各球団の担当者などから変更の情報が漏れる可能性について、 同取締役は「この件を知っているのは数名。
 社員から(漏れることは)考えにくい」と説明した。

 中心にあるコルク芯を覆う低反発素材の配合を少なくすることで、 反発係数を高めるボールになるという。 昨年までの“低反発球”と交じる可能性について、 同社の久保田グローバルイクイップメントプロダクト部部長は 「製造年月日で見分けることができる。交じる可能性はゲームにおいてはない」と否定。


▲補足、感想など

 まぁ、結果として、愚かしい騒動に加担させられていた—ということか。

 でも。
 このブログでふれているように、「公私」というものを理解しでいるなら、「ボールの仕様の変更」が「私のレベルで」できる訳もない—ことは簡単に理解できる。

 それなのに。
 結果として「加担」してしまった。
 そこになにがあるのだろう。
 ミズノという会社の社員の「社会常識」が問われているのだろうな。

 やはり。
 どう考えても、この「ボールの仕様の変更」に関わり、仕様の変更を決断したミズノの「責任者」は、批判されてしかるべきだな。

 仮に、こういうことをすると、こういう問題が引き起こる。その時、責めをミズノとして負わざるをえない。
 だから。
 こういう仕事はお断りします—というのが一般的な判断だろう。

 ミズノにとって、npbは大切なお客様だったのだろう。
 でも、こんなとんでも発想の事務局長が出現するのだ。
 お得意様の愚かしい事務局長から、とんでもない依頼がきた時、どう判断したか—ということなのだな。

 ミズノとして的確な対応ができなかったばかりに—ということか。
 サラリーマンとして一番難しい「判断」ではある
 う~ん--そうか。相手がnpb か。たぶん、ミズノの社長が関与しているのだろうなぁ、記事にはないが--。上で書いたミズノの責任者って、社長その人かもしれない。

 株価にまで影響するとは思えないが。
 上でふれたように、大手の顧客にとんでもなく社会常識のない人間がいたとき、そんな人間からの依頼に対してどう対応すべきなのか—ということを考えさせる「ケース」ではある。