2021年4月6日火曜日

トイレが故障した時にどう対応するか。

 

トイレが故障した場合、単に法律的な問題としてではなく、実務的にどこまでやるのが妥当か—そのあたりに触れたい。(自宅のトイレと賃借している建物のトイレの場合では自ずから異なる)

 まず、トイレが故障したという「現象の発生」から、順次見てみよう。

 現象:大小の表示のあるロータンクレバーが効かなくなった。→故障する場所として、頻度が一番高いところは、駆動する部分だと見当がつく。

 対処その1:現象を生じさせる原因を確認することが一番先にやること。

 対処その2:上の蓋をあけて、中の水を汲みだして原因を確認したい。その前に給水管の途中部分にある止水菅(今回の場合は、硬貨で回すような溝の刻まれた部分)で水を止めなくてはならない。(硬貨と書いたが、実際には硬貨では無理だった。厚い鉄板の一部を利用して、時計回りで回し止水した)

 対処その3:タンクの蓋を外し、タンク内部から小型の容器で水を取り出す。

 結果その1:ロータンクレバーにつながるチェーンと排水管の上にあるゴムフロートの天辺にある接続部がゴムの劣化で切れていた。

 結果その2:ゴムフロートの天辺部分に針金を通してチェーンに接続するという応急修理を考えたが、ちょっと難しいし、排水管を覆う部分なので水圧によって力がかかることを考えると応急修理は避けた方がいいと判断した。

 結果その3:賃借人としてできることは、ここまでと判断し、賃貸業者に報告し、修理業者にきてもらうよう手配した。

 結果その4:止水はそのままとしておいた。翌日、修理業者がきて10分程度で、チェーンとゴムフロートの部品をまるごと取り換えて修理が完了した。

 結果その5:修理業者に筆者の考えた「応急修理」の内容を話して意見を聞いた。上でも説明したように水圧がかかるし、水の流れを止める部分なので、まるごと取り換えた方がいいとの意見。筆者もそうだろうなぁと納得した。

 まとめ:賃借人の立場であれ、自宅の場合であれ、故障の原因だけは自分で確認した方がいいと考える。今回の場合、止水し、タンク内の水も半分くらいは汲みだしていたので、翌日の修理業者による修理が10分程度で終了したものであろう。

 実務的な意味で、時間をかなり省くことができたと思う。

 下に、水洗トイレの仕組みと、破損の場所を示しておこう。