2014年8月25日月曜日

石破さんって、覚悟のない人だな。

なんの覚悟かって。
 う~ん、一生、日の当たる場所にでられないで、片隅にじっといる覚悟とでも言えばいいのかな。
 一生、その他おおぜいでいる覚悟とでも言えば分かるかな。

 菅官房長官という人は、そういう覚悟をしている人だ。
 一生、人目につかない片隅でじっといる—それでいいと。そういう覚悟をしている人だ。

 石破さんという人はそれがない。
 2012年の夏頃に、たまたま、安倍さんの対抗馬として、神輿に載せられたばかりに、自分の立ち位置が分からなくなってしまったようだ。

 だから。
 迷う。

 以下、新聞から抜粋。

 自民、崩れる双頭態勢 石破氏、譲れぬ安保論 首相は「無役では党で埋没」

 安倍首相(自民党総裁)と石破茂幹事長の「双頭態勢」が崩れそうだ。
 9月の内閣改造・自民党役員人事で、石破氏が安全保障法制担当相への就任を固辞し「無役」となる可能性が濃厚となった。

 来年9月の党総裁選を見据えた首相と石破氏の思惑の違いも浮き彫りになっている。
 「政府に合わせてきたが、担当相になると、つらいところがあるのだろう」
 石破氏に近い鴨下幹事長特別補佐は、「新報道2001」で、石破氏の胸の内を代弁した。
 集団的自衛権の行使容認などをめぐる安全保障政策で首相と意見が違うことから、安保担当相は受けられないと。

 石破氏の側近議員も「本意でない政策に協力しては、首相に『ポスト安倍』への芽をつぶされる」と警戒感を募らせる。
 石破氏は来年の党総裁選に出馬する意向で、自由な立場で動いた方が得策だと判断しているようだ。

 石破氏は平成24年の党総裁選で、得票数で首相の倍に当たる165票を獲得した。
 知名度を武器に、首相への批判勢力を集めたいとの思惑もにじむ。

 対し、首相に近い閣僚は「石破氏は集団的自衛権の行使容認を議論した与党協議会のメンバーなのに、 合意内容に基づく安全保障関連法案の成立に協力しないのは無責任だ」と批判する。
 「国民から評価されない」との声も上がる。

 首相が総裁再選を確実にするには、経済再生や地方創生など重要政策の着実な実行が必要だ。
 来年の 通常国会は安保関連法案審議が焦点となるだけに、安保政策に詳しく答弁が安定している石破氏の協力は不可欠とされる。
 「完全な無役になったら、それこそ党で埋没してしまう」

 首相は周囲にそう語っている。
 石破氏が協力を拒めば他のポストを用意せず、存在感をそぐ構えのようだ。
 安保担当相か、無役か-。
 石破氏は近く行う首相との会談で、その答えを出すことになる。



▲補足、感想など

 冒頭で覚悟のない人だと書いた。
 覚悟がない—というより、カンチガイという方が正しいのかな。

 この人、今、東京都知事の桝添さんのような人だな。
 桝添さんって、世論調査で、首相候補だとか言われて舞い上がり、カンチガイをした人だ。

 2012年の総裁選のとき、安倍さんよりも得票数が多かったから—が、来年の総裁選で安倍さんにもしかして勝てるかも--と考えているということか。

 バカな、そんなカンチガイ。
 来年の総裁選は、このままだったら安倍さんが絶対に勝つよ。
 石破さんは失礼ながら、鎧袖一触で、対抗馬ともなりえまい。
 ついでに言うが、これから5年間ぐらいは、自民党・安倍さんが首相であるという状況が続く。
 そのことを前提として、これから5年間の日本というものを考えていかなけれはならない。

 <ついでながら、プーチンさんが、今秋、来日にこだわったのは、安倍さんとのコネを維持したかったからだ。両国の喉の骨のような北方領土問題を解決できるのは、安倍-プーチンという関係以外にあり得ないからだ>

 このあたりだな。
 自分で自分をみる像が、他者から見た像とかけ離れているのだ。
 石破さんの認識が甘すぎる。

 筆者は、別に石破さんに冷たくしているのではない。
 日本の普通の人間なら、大部分がそう考える。

 つまり、石破さんの自分で自分をみた像と、世間一般からみた像とではこれほどまでに違うのだ。
 その違いこそが、「石破さんの迷い」であろう。

 いや、いや。
 自分の人生だもの。
 勝ち目がまるっきりなくても、「オレは総裁になれるはず」とか思って、来年、総裁選にでればいい。
 負けたら、次回また頑張るでいいではないか。

 このブログでふれた。
 石破さんの年齢から、あまり先延ばしはできない。すぐ背中に若手の有力議員がいるのだ。
 人生で勝負をかけることができるのは、もう5-6年だ。
 後悔のないように、やってみるべきだろう。